松尾駅【三重県】(近鉄志摩線。2020年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】シリーズは、
三重県鳥羽市南部、山あいの農村集落に位置する近鉄志摩線の駅で、駅舎が設置されていない無人駅である、
松尾駅 (まつおえき。Matsuo Station) です。
  
  
駅名  
松尾駅 (M 83)  
  
所在地  
三重県鳥羽市     
  
乗車可能路線  
近畿日本鉄道:志摩線  
  
隣の駅  
鳥羽方……加茂駅  
賢島方……白木駅  
 
訪問・撮影時  
2020年12月  
 
 
駅概要  
駅形態……………地平駅(1929年開業)。
駅舎………………なし。
出入口……………各ホームとも北側の鳥羽方のみ。
バリアフリー……○(全ての出入口はスロープになっていて段差なし)。
点字ブロック……各出入口~各ホームに設置。
駅前広場…………×(駅西側、加茂川の対岸すぐの場所にバス停留所あり)。
 
 

松尾駅は駅舎がなく、各ホームとも鳥羽方(北)の踏切道に面して出入口が設けられています。
踏切の左側(東)に下り賢島方面1番線ホームの出入口が、右側(西)に上り鳥羽方面2番線ホームの出入口があります。
構内踏切や跨線橋は設置されていないため、行先により事前に出入口・ホームを選択しなければなりません。まぁホームを間違えても出入口前の踏切を渡れば大丈夫ですが、結構頻繁に踏切が鳴るので、間違えないに越したことはありません。
また、駅のすぐ西側(右)を、加茂川が鳥羽線と並行する形で流れています。
駅前広場は整備されていません。バス停留所は写真右側、加茂川を渡った先に設けられています。
写真は南西を望む。
 
 

こちらは下り賢島方面1番線ホームの出入口です。南西を望む。
1番線ホームが踏切前まで延びているため、出入口はホームの左側に設置されています。
スロープを登るとホーム中ほどに到達します。尚、スロープに手すりがありませんのでご注意下さい(柵に掴まることは可能です)。
 
 

駅前(東側)です。南東を望む。
踏切の手前右に2番線出入口が、踏切先の右に1番線出入口があります。
駅東側には松尾の集落が形成されていますが、商店は見られません。集落内の道路は狭いです。
約10km南東の遠州灘沿いには、牡蠣で有名な相差町(おうさつちょう)があります。松尾駅からはバスで訪問可能ですが、バスの本数が少ないため、訪問の際は事前に時刻を確認して下さい。
また、約4km南の志摩市との境界には青峰山(あおのみねさん。標高336m)がそびえており、その手前には正福寺があります。
松尾駅は青峰山の登山口の一つであり、青峰山を経由して五知駅や沓掛駅へ抜けることが可能です。
尚、白木駅の方が青峰山に近いのですが、白木駅から青峰山への登山道はありませんのでご注意下さい。
 
 

こちらは上り鳥羽方面2番線ホームの出入口です。南西を望む。
2番線はスロープの先にホームがあります。
出入口右側には側道があり、そのまま進むと線路をくぐって駅南東側(青峰山方面)へ抜けられます(自動車通行不可かも)。
スロープを登るとホーム中ほどに到達します。尚、スロープに手すりがありませんのでご注意下さい(柵に掴まることは可能です)。
また、出入口と側道の右手には加茂川が流れており、踏切道の橋が架けられています。
 
 


駅前(西側)です。北西を望む。
上写真は踏切の手前左に1番線出入口が、踏切先の左に2番線出入口があります。
下写真は2番線ホームより撮影。
踏切のすぐ先に加茂川の橋があり、その先に国道167号線との松尾交差点があります。橋と交差点の間にはバス停があります。交差点右手にはカフェがあります。
駅西側は民家が少なく、商店も少ないです。
駅近くは丘陵地帯が広がっていますが、駅から遠ざかると山地になります。
 
 

松尾駅には改札口はありませんが、各ホーム上屋下に改札設備があります。
上写真は1番線の設備です。2番線もほぼ差異がありません。
 
入場用ICカード簡易改札機、出場用ICカード簡易改札機、乗車駅証明書発行機が設置されています。
自動券売機、ICカードチャージ機はありませんので、乗車券がない場合は乗車駅証明書を発行し、下車駅などで精算して下さい。ICカードの場合、ポストペイである『PiTaPa』は問題ありませんが、『ICOCA』など他のプリベイド式ICカードをご利用の場合は残高に余裕を持たせておいて下さい。残高不足になると下車時に全区間現金精算になり、また乗車時も結局は普通のきっぷ利用時と同じように乗車駅証明書を発行して下車駅で精算する必要が生じてしまいます。
 
尚、駅構内にトイレはありません。志摩線内の小駅はトイレが無い駅、あったとしても閉鎖された駅ばかりなので、途中下車の旅をされる場合は要注意です。ちなみに普通電車の車内にトイレの設備はありません。
松尾駅の場合は駅近くにも公衆トイレが全くありませんので、訪問される場合は事前に済ませておいて下さい。
そして、駅周辺に売店、コンビニは一切ありません(西側の松尾交差点前にカフェはあります)。飲料自動販売機も約150m南東の天徳寺前にしかありませんので、訪問時は事前に食料・飲料を用意しておいて下さい。
 
また、1番線上屋下にはスタンプ台があり、駅スタンプが押せます(この設備が一時的なものか常設のものかは不明)。
 
 


上写真は建植式の、下写真はホーム側壁に設置の、両方とも1番線にある駅名標です。いずれも非電照式です。
近鉄の新デザインで、右上には駅ナンバリング「M 83」が大きく書かれています。
 
 


駅構造……地平駅。ホームは概ね北東~南西方向。

               ホームはカーブを描いています。
配線………相対式ホーム2面2線。
 
左ホーム(東)は1番線で下り鵜方・賢島方面、右ホーム(西)は2番線で上り鳥羽・名古屋・大阪難波・京都方面です。
複線区間にあり、渡り線もないため上下線ごとに発着番線・通過番線が固定されています。
また、1番線から見て2番線は賢島方(奥)にずれています。
 
ホーム有効長……約2.5両分(2両編成のみ停車可能)。
ホームドア………なし。
ホーム幅…………1番は賢島方の端を除き広いです。2番は全体的に狭いです。
上屋(屋根)………各番線とも鳥羽寄り(手前側)の約1両弱のみ設置。

                        雨天時は鳥羽方の車両へ。
ホーム上設備……ベンチ、改札設備。
   
1番線中ほど鳥羽寄り、2番線鳥羽方の端には出入口があります。
尚、両ホームを直接結ぶ跨線橋などの連絡通路はありません。ホーム間を移動される場合は駅出入口前の踏切を渡って下さい。 
 
上写真は1番線より、下写真は2番線より、いずれも賢島方を望む。
 
 



上1枚は2番線より、下2枚は1番線より、いずれも鳥羽方を望む。
各ホームとも手前の賢島方は幅が狭くなっています。
2番線のすぐ左には加茂川が流れています。
 
 


2枚とも1番線より鳥羽方を望む。複線区間は2駅先の船津駅まで続きます。
1番線の出入口はホーム端ではなく少し手前側にあります。
また、1番線ホーム端・2番線出入口のすぐ先には踏切があります。
この先、加茂川に沿って住宅・田園・丘陵地が混在したローカル風景の中を北上し、加茂駅へと至ります。
 
 

1番線より賢島方を望む。複線区間は4駅先の上之郷駅まで続きます。
この先、右へカーブしながら里山風景の中を走り、進路を西南西に変えてしばらく走ると白木駅へと至ります。
 
 
あとがき  
下車(乗車)時・・・2020年          
 
カーブ地点にある相対式ホーム2面2線の駅であり、駅舎はなく各ホーム鳥羽方に出入口があるのみです。普通列車のみの停車駅ゆえホーム有効長が2両分しかなく短いです。駅周辺は東側に大きな集落が形成されていますが、西側は志摩線と並行して流れる加茂川の対岸が丘陵地になっており、民家が少ないです。
  
鉄路のみで  
東京から・・・当日中に到達可能、日帰り往復可能。

                     新幹線~名古屋から近鉄特急~鳥羽で普通に乗換。 
大阪から・・・当日中に到達可能、日帰り往復可能。

                     近鉄阪伊特急に乗り、鳥羽駅で普通に乗換。
 
食料・飲料 (500m以内)
コンビニ・・・・・・なし   
飲食チェーン店・・・なし (駅近くにカフェがあります)   
 
東京からの到達難易度がやや高いですが、近鉄志摩線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は松尾駅でも途中下車してみて下さい!
   
(参考:近畿日本鉄道のHP、Google地図、Wikipedia)