東津山駅【岡山県】(姫新線、因美線。2022年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】シリーズは、
岡山県北部、津山市中央部東寄りの郊外住宅地に位置する姫新線と因美線の駅で、因美線は終着駅ですが全列車が津山駅まで乗り入れているため、実質的に中間駅・途中駅である、
東津山駅 (ひがしつやまえき。Higashi-Tsuyama Station) です。
 
  
駅名  
東津山駅 (駅番号なし)  
 
所在地  
岡山県津山市    
 
乗車可能路線  
JR西日本:姫新線因美線  
 
隣の駅  
姫新線  
姫路方……美作大崎駅  
新見方……津山駅  
  
因美線  
鳥取方……高野駅  
 
訪問・撮影時  
2022年7月  
 
 
駅概要  
駅形態……………地平駅(1928年開業)。
駅舎………………木造平屋建て(1928年開業時以来の建屋。2000年頃減築)。
出入口……………北側のみ。南からは東約300mまたは

                                       西約400mの踏切を渡り北へ回る必要あり。
バリアフリー……○(駅外~各ホームまで段差なし。

                            但しスロープ角度は急で、手すりが小さい)。
点字ブロック……駅舎内~1番のりば~構内踏切~2番のりばに設置。
駅前広場…………あり(ロータリー無。タクシー乗り場有。バス停は駅東側の国道53号上)。
 
 


駅舎です。南を望む。
国道53号線から少し入った場所にあります。
木造平屋建てで、2000年頃に左側が取り壊されて減築されたとの事です。
その跡地には交番が建てられました。 
出入口前には飲料自動販売機と電話ボックスが設置されています。
駅前広場にはタクシー乗り場が設けられています。広場右側には無料駐輪場があります。
駅の向こう側には大王製紙の子会社である大成製紙の工場があります。
 
 

駅前です。北を望む。
駅前広場のすぐ先に東津山交差点があり、東西方向(左右方向)に延びる国道53号線(片側2車線)と交差しています。
交差点東側の国道53号上にバス停留所があります。
駅北側は住宅街で、国道53号沿いには郊外型のロードサイド店舗が立ち並んでいます。
また、奥に延びる駅前道路を直進すると古くからの町並みで、後述の「イナバ化粧品店」も東津山交差点を直進です。
約200m西の国道沿いには地元のスーパー「マルイ」が核店舗となっているショッピングセンター「イーストランド」があります。
「イーストランド」があれば、津山駅を挟んで反対側(西側)にある院庄駅の近くには「ウエストランド」があります。
ちなみに「ウエストランド」と言えば、2022年のM-1グランプリで優勝した津山出身のお笑いコンビ「ウエストランド」は、商業施設の「ウエストランド」から命名しています。
 
一方、駅裏に相当する駅南側も住宅地ですが北側ほど密集度が高くなく、商店もほとんど見られません。
前述の大成製紙や津山浄化センター(下水処理場)も駅南側に立地しています。
駅南側エリアのすぐ南を、吉井川の支流である加茂川が東から西へ流れており、駅の約800m南西の地点で北から流れてきた吉井川本流へ合流します。
 
 

また、駅北側、国道53号線より北側は東西方向に延びる旧出雲街道沿いを中心に古くからの町並みが形成されていて、商店も比較的多いです。
旧出雲街道の1本南の通り沿いには、ミュージシャン「B'z」のボーカル・稲葉浩志さんの実家である「イナバ化粧品店」があり、聖地巡礼する人も多いそうです。
「イナバ化粧品店」は東津山駅から駅前通りを北上し、突き当たりを右折して東へ進んだ場所にあります。駅から400mほどの距離です。
 
 


駅舎内です。上写真は南を、下写真は西を望む。
 
駅員配置………×(無人駅。2000年に無人化。インターホン未設置)。
自動改札機……なし(そのまま入場し、乗車時に車内で整理券をお取り下さい)。
ICカード………エリア外(エリア内から乗り越し乗車の場合、

                                  降車時に乗車全区間の運賃が現金精算)。
幅広通路………○(駅舎の外側出入口、ホーム側出入口とも

                         車いす通行可能。点字ブロック設置)。
出札窓口………なし(改札口の左側にありますが、無人駅なので営業していません)。
自動券売機……なし(車内で整理券を取り、降車駅などで精算)。
自動精算機……なし(車内収受方式ゆえ運賃はワンマン運転士またはきっぷ回収箱へ)。
その他設備……ベンチ(駅舎内は事実上の待合室として機能しています)、きっぷ回収箱。   
トイレ…………1番のりば(多機能トイレなし)。無人駅のため、駅外からも利用可能。
売店……………なし。  
コンビニ………なし(最寄店舗は約500m西の「セブン-イレブン」)。
 
駅舎を通り抜けると姫路・鳥取方面1番のりばです。
1番のりばに出て右へ進むとトイレと構内踏切があり、構内踏切の先は津山・新見方面2番のりばです。
ホームと構内踏切の高低差はスロープで解消しており、バリアフリーに対応していますが、スロープの傾斜が急でまともな手すりが設置されていないので、注意が必要です。
また、駅設備がバリアフリーに対応していても車両(キハ120形)がステップ付き出入口で車いすに対応していないため、車椅子で列車をご利用の場合は事前にJR西日本へお問い合わせ下さい。
 
 

こちらは2番のりばより駅舎を望む。
駅舎は右側が解体され、小さくなっています。
改札跡にはきっぷ回収箱(集札箱)が設置されていますが、ワンマン列車の場合は降車時に運転士がきっぷを回収します。
 
 

2番のりばに設置されている建植式駅名標です。非電照式ですが、反射材が使用されています。
JR西日本・地方線区の標準タイプです。
下部は姫新線のラインカラーであるスカーレットでも因美線のラインカラーであるブラウンでもなく、JR西日本のコーポレートカラーであるブルーです。
まぁ、2線区の分岐駅ですから、コーポレートカラーが最適でしょうか。
尚、姫新線、因美線とも駅ナンバリングは導入されていません。
 
 



駅構造……地平駅(東西方向)。
配線………単式ホーム・島式ホーム各1面、計2面3線。

               実質的に相対式ホーム2面2線として運用。
 
左(北)の単式ホームは1番のりばで姫新線上り佐用・姫路方面および因美線上り智頭・鳥取方面が使用し、
右(南)の島式ホームは左が2番のりばで姫新線下り津山・新見方面および因美線からの下り津山行き列車が使用します。 島式ホームの右は3番のりばですが、現在は姫路方(奥側)が行き止まりの保線用側線として使用されており、島式ホームは3番のりば側にフェンスが設置されています(下写真)。そのため、事実上相対式ホーム2面2線として運用されています。
 
当駅は因美線の終着駅ですが、因美線列車は全て津山駅を始発・終着としていますので、東津山始発・終着の列車は設定されていません。
また、特に1番のりばは行先が異なる列車が発着しますので、乗り間違えないよう注意が必要です。
 
ホーム有効長……5両分。但し2番の姫路方1.5両分(奥)は柵により立入禁止です。
ホームドア………なし。
ホーム幅…………駅の規模を考慮すると標準レベルです。

                        2番のりばは相対式としてはやや広いです。
上屋(屋根)………1番のりばは中ほど約0.5両分(線路に届かず)、

          2番のりばは新見方(手前側)数m。 
ホーム上設備……ベンチ(1番は駅舎庇の下、2番は上屋下)、トイレ(1番のみ)。
 
1番のりば中ほどに面して駅舎があり、1番のりば新見寄りにトイレがあります。
そして両ホームの新見方の端には構内踏切があり、各ホームとのアプローチはスロープになっています。
 
上写真は構内踏切より、中写真は2番のりばより、下写真は3番のりばより、いずれも姫新線・姫路方、因美線・鳥取方を望む。
 
 


2枚とも2番のりばより新見方を望む。右から1番のりば~3番のりばの順です。
3番のりばの左には大成製紙の工場があり、過去の空中写真を見ると専用線(貨物線)が存在していました。
また、200m少々西の線路南側にあった住友大阪セメント東津山包装所まで専用線が延びていました。
いずれの専用線も廃止され、レールが撤去されています。
 
 



上1枚は2番のりばより、下2枚は1番のりばより、いずれも姫新線・姫路方、因美線・鳥取方を望む。
2番のりばの姫路方・鳥取方の端は立入禁止になっています(上写真)。右の3番線はホーム端付近で行き止まりになっています。
また、ホーム端の先で2線が一旦1線(単線)になってから姫新線が右へ、因美線が左へ分岐します(下写真)。この単線部分があるため、姫路方と鳥取方の同時発車・同時到着が不可能です。まぁ、両線とも本数が少なすぎるため大して影響はありませんが…。
 
姫新線はこの先、因美線が左へ分かれると同時に右へカーブして加茂川を渡り、その後は田園と住宅が混在した郊外風景の中を東へ走りますが、左へ右へ大きくカーブすると山間部に入り、中国自動車道(左)や国道179号線(右)と並走しながら南東へ進んで峠を越えます。その後は中国道と国道179号が離れて山間部を出ると田園風景の中を走り、広戸川を渡って左へカーブすると美作大崎駅へと至ります。
 
一方、因美線はこの先、姫新線が右へ分かれると同時に左へカーブして国道53号の陸橋をくぐり、右を流れる加茂川に沿って郊外風景の中を北東へ走り、中国道をくぐります。その後は津山盆地内の平坦な田園地帯を北東へ走り続けると高野駅へと至ります。
 
 


上写真は2番のりばより、下写真は1番のりばより、2枚とも姫新線・津山方を望む。
両ホームの新見方の端には構内踏切があります(警報機あり、遮断機なし)。上写真には乗換案内看板がありますが、当駅の場合、姫新線・姫路方面→因美線・鳥取方面、因美線・鳥取方面→姫新線・姫路方面、どちらの乗換パターンでも2番のりばから1番のりばへの移動となります。
また、3番のりばやその左の空地の延長上(本線左側の前方)には旧・住友大阪セメント東津山包装所があり(現在は存在しません)、そこまで専用線が延びていました。
尚、東津山~津山間は因美線の列車も走行するため列車本数が増えますが、単線です。
 
この先、すぐに吉井川を渡るとローカルムードが残る級長茅野中を西へ走り、やがて右手に市街地が見えてくると広い構内に入り、津山駅へと至ります。因美線列車は全て津山止まりで(過去には急行『砂丘』が津山線へ直通していましたが…)、姫新線列車も下り1本を除いて新見方面へ直通しません。
 
 
あとがき  
下車(乗車)時・・・2022年(駅訪問の為)。          
  
姫新線と因美線の分岐駅だけあり、2面3線と構内は広いですが、駅舎から遠い3番のりばは保線用として使用されており、実質的に2面2線として運用されています。北側に小さな木造駅舎があります。ちなみに、無人駅です。駅前は北側が住宅地で、国道53号沿いには郊外型の商業施設やロードサイド店や立ち並ぶ一方、北を並行する旧道沿いには昔ながらの商店街が見られ、そこにB'zの稲葉浩志さんの実家である「イナバ化粧品店」があります。一方、駅南側は商店が少なく、住宅と工場が混在している感じです。
    
鉄路のみで  
東京から・・・当日到達可、日帰り往復可。新幹線で岡山へ。

       津山線で津山まで行き、姫新線上りor因美線に乗換。 
大阪から・・・当日到達可、日帰り往復可。山陽新幹線で岡山駅へ。以降は同上。
 
食料・飲料 (500m以内) 
コンビニ・・・・・・あり (最寄店舗は約500m西の「セブン-イレブン」)  
飲食チェーン店・・・あり (R53沿いに複数あります。ローカル駅にしては恵まれています)    
 
特に東京からの到達難易度が高いですが、姫新線および因美線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は東津山駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:さいきの駅舎訪問、Google地図、地理院地図、Wikipedia)