茅葺屋根を作り直す。(2) | 16番ゲージレイアウトのこと..など

16番ゲージレイアウトのこと..など

16番ゲージの鉄道模型レイアウト・白縫鉄道川正線の制作記です。

 前回、新たな茅葺屋根の外形を作りましたが、中は空洞です。

 このままだと経年変化で形が崩れてしまうので、変形を防いで形状を安定させるための骨組みを作ります。

前回作った茅葺屋根の外形

 骨組みの部材です。

 0.28ミリ厚の「ぶ厚いコピー用紙(KOKUYO)」から切り出しました。右下の四角い形をしたベース部分は2枚重ね、他の部材は3枚重ねなので、35個のパーツを切り出したことになります。忍耐力の無い私にとって、この切り出しは非常に苦痛で、茅葺屋根を作り直したことを、ちょっとだけ後悔しました。

茅葺屋根骨組み部材

 でも、こんな組み立てが一発で決まると気持ちの良いものです。骨組みが完成しました。

 これも、CADによる製図のおかげですね。 茅葺屋根骨組み組立

 骨組みを装着する前に、ぽっかり空いた真っ暗な「破風(はふ)」を何とかしなければなりません。

茅葺屋根の真っ暗な破風

 工作の前に実物を観察したいところですが、近在には実例が乏しく、いつものようにグーグルマップのお世話になります。

 京都府南丹市の「美山かやぶきの里」です。

 破風には色々な形があり、中には家紋をあしらったものもあるようです。

 (この例が家紋であるかどうかは不明です。)

 破風を作るには、細かな工作が必要なようです。

 しかしながら、ここに力を入れるのは効率が悪いと言うか、優先順位が低いと言うか・・、つまり手を抜きたい!

 そこで、茅葺屋根の破風は、印刷で表現することにしました。

 ストリートビューの映像を活用することも考えましたが、多分、Googleが許してくれないでようから、写真素材提供サイト「Photolibrary」から購入した下の写真を使いました。

茅葺屋根の破風実例

 おかげで破風ができました。

 こうした印刷表現の際は、退色を予防するため、ホルベインの「UVマットバーニッシュ」をやや多めに吹いています。

印刷で表現した茅葺屋根の破風

 茅の表現は、麻ひもをカットしたものを使いますが(過去記事参照)、本日は、その基礎となる色を塗ったところで時間切れです(色が全く目立ちませんね)。

茅葺屋根基礎塗り終了

 茅葺の表現はなく、色を塗っただけですが、レイアウト上での違和感はそうでもないようです。これに気を良くして、最後は、茅葺農家の脇を行く蒸気列車の動画です。 

 茅葺屋根の工作は、まだまだ続きます。箱棟の形態にも、ちょっと凝ってみようと目論んでいますが、この件は暫しお休みです。
 レイアウトの完成のためには、水路と田んぼの造形を急がねばなりません。とは言え、水路の造形作業は恐ろしく地味なので、報告できるまでは時間がかかりそうですが・・。
 
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