前回、新たな茅葺屋根の外形を作りましたが、中は空洞です。
このままだと経年変化で形が崩れてしまうので、変形を防いで形状を安定させるための骨組みを作ります。
骨組みの部材です。
0.28ミリ厚の「ぶ厚いコピー用紙(KOKUYO)」から切り出しました。右下の四角い形をしたベース部分は2枚重ね、他の部材は3枚重ねなので、35個のパーツを切り出したことになります。忍耐力の無い私にとって、この切り出しは非常に苦痛で、茅葺屋根を作り直したことを、ちょっとだけ後悔しました。
でも、こんな組み立てが一発で決まると気持ちの良いものです。骨組みが完成しました。
骨組みを装着する前に、ぽっかり空いた真っ暗な「破風(はふ)」を何とかしなければなりません。
工作の前に実物を観察したいところですが、近在には実例が乏しく、いつものようにグーグルマップのお世話になります。
京都府南丹市の「美山かやぶきの里」です。
破風には色々な形があり、中には家紋をあしらったものもあるようです。
(この例が家紋であるかどうかは不明です。)
破風を作るには、細かな工作が必要なようです。
しかしながら、ここに力を入れるのは効率が悪いと言うか、優先順位が低いと言うか・・、つまり手を抜きたい!
そこで、茅葺屋根の破風は、印刷で表現することにしました。
ストリートビューの映像を活用することも考えましたが、多分、Googleが許してくれないでようから、写真素材提供サイト「Photolibrary」から購入した下の写真を使いました。
おかげで破風ができました。
こうした印刷表現の際は、退色を予防するため、ホルベインの「UVマットバーニッシュ」をやや多めに吹いています。
茅の表現は、麻ひもをカットしたものを使いますが(過去記事参照)、本日は、その基礎となる色を塗ったところで時間切れです(色が全く目立ちませんね)。
茅葺の表現はなく、色を塗っただけですが、レイアウト上での違和感はそうでもないようです。これに気を良くして、最後は、茅葺農家の脇を行く蒸気列車の動画です。