1999年07月 四国3日目 - 琴電、八栗ケーブル、金刀比羅宮

 この日は、高松琴平電気鉄道に乗車したあと、八栗山のケーブルカーに往復乗車。金刀比羅宮に参詣してから土讃線を下り、中村に宿泊しました。

1-2日目に戻る

平成11年(1999年)7月11日(日)

 540起床。600の朝食後、丸亀城の方へ散歩に行った。時間がないので城までは登らず麓まで。商店街を抜けてしばらく行くと、お堀端に着く。とても高い石垣の山頂に小さめの天守閣がそびえる。

 ホテルへ戻る。途中、日曜朝市の準備をしていた。

 すぐに出発準備をして646にチェックアウト。このホテルアルファーワンのチェーンでは、土日祝日に泊まった場合に抽選でカナダ金貨(1/10 oz)または宿泊券(5000円分)が当たるので、抽選機を回すが、はずれだった。


◎丸亀 650→731 高松 高松行普通114M 121系4両編成 先頭=クモハ121-16  多度津運転区

 駅に急ぎ、予定の列車に乗れた。丸亀でも、列車到着を時に「瀬戸の花嫁」が流れた。車内は日曜のためか空いている。3つドアのセミクロスシート車両で、先頭車は丸亀乗車時には乗客1名だった。右手に瀬戸大橋を見ながら坂出へ。坂出から若干の乗客があるが、たいして変わらず。

 国分付近の右車窓にため池が見えた。雨の少ない讃岐地方には昔からため池が多い。高松に近付いても水田が各所に点在している。周囲には小高い緑の山が点在するが名称は知らない。

 JR高松駅は、再開発工事のため仮駅舎で営業中。

◎高松築港 753→ 瓦町 長尾行2209列車  3両編成 先頭=760(2両目=500、3両目=300)

  琴電では1日乗車券は売っていないそうだ。券売機の切符は地が白で、社紋等は何も入っていない。電車は釣り架けモーターの唸りを響かせてゆっくり走行。瓦町は建物の下で半地下になっている。2両目の300は昭和3年の銘板が付いている。


◎瓦町 802→820 八栗 琴電志度行1013列車 28・27 2両編成 先頭=28

 志度線のホームは離れた所にあり、動く歩道を乗り継ぐ。車両は、形から見て元京急の230型と思われる。すれ違う列車には緑と白と黒に塗り分けた新型車両も入っており、いつまで活躍できるか?

 路線はカーブも多く、時速30km、直線でも時速40km程度のゆっくりした速度。途中の駅は、有人駅が多い。


 八栗下車後、八栗山登山口への案内板は見当たらず、適当に目星をつけて歩くと、しばらくして案内板があった。登り坂で、意外に時間がかかる。20分かけてようやく登山口へ。

◎登山口 845→900 山上 山上行八栗ケーブル2号車(昭和39年日立)

 ちょうど観光バスで到着したお遍路さん一行と一緒になり、通路まで立客でいっぱいになった。皆、白装束に鈴の付いた杖と、「同行2人」(弘法大師と同行の意味)と書かれた布鞄を持っている。

 山上の八栗寺では、皆それぞれ参拝。数人でお経を合唱している人もいる。納教所では、四国88霊場の朱印帳への記載も行っており、団体客が参拝中にバスガイドが乗客から預かった朱印帳他をたくさん持ち込んで、記入してもらっていた。

 少し空いてから参拝。鐘突き堂があり、自由に突ける。1回突いてみた。

 屋島と異なり、展望台のようなものは見当たらない。眺望が良さそうな位置なのだが、樹木や電線が邪魔している。


◎山上 930→934 登山口 同車両

 琴電の八栗駅まで意外に時間がかかりそうなので、1本前のケーブルカーに乗った。帰りも先程のお遍路さんの団体と一緒になった。



 下り坂を八栗駅に戻る。途中の道は石材屋が多い。ため池で釣りをしている人がいた。しかし暑い。帽子を持っていて良かった。


◎八栗 1010→1030 瓦町 瓦町行1024列車 600系2両編成  先頭=621(平成10年京王重機)

 新型車両で、冷房も効いている。しかし車内は満席。運転席後ろに立つ。運転速度は旧型車両と変わらない。途中の春日川で座れた。


◎瓦町 1034→1130 琴電琴平 琴電琴平行19列車 1000系2両編成  先頭=1081昭和34年東急車両)

  元京急1000系の車両である。車内の様子やモーター音は京急時代のそれと変わらない。今度は初めから座れた。途中の各駅で少しずつ乗客が減っていく。車窓から家並みが少し減り、その代わり水田が増えてきた。ちょうど水を抜き始めているとろのようだ。途中は半分くらい寝ていた。琴平に近付き、下車準備。

 一度JR琴平駅まで行き、コインロッカーに荷物を預ける。鍵にロッカー番号が書いていないので、番号をメモ。


 JR琴平駅から参道に向かう。途中のコンビニで牛乳買ってカルシウム補給。

 参道の石段上り口では名物の石段籠が発着している。本宮までは785段の石段がある。大学時代に2度登っており、2回ともタイムを計っていた。大学1年の時は13分半、4年の時は11分49秒。記念撮影をして、ストップウォッチをスタートさせてから石段を登り始めた。先程、八栗山に登ったせいか、早くも200段前に足の動きが遅くなり、1段飛ばしが困難になってきた。500段を超える頃には息も切れてきて、785段の終着に至ったときは汗だくで疲れきっていた。ちなみにタイムは13分55秒だった。思ったより落ちていないというところか。

 しばらく休憩してから参拝。本宮近くにお茶接待所があり、セルフサービスで冷えたお茶が飲める。

 本宮前の展望台から下の街を眺める。撮影の際にスカイライトフィルターを1枚、下の林に落としてしまった。

 おみくじを引き、次いで、焚札?を買って、記入して渡した。


 13時頃から下山。途中、境内の出口手前の5人百姓の屋台で加美代飴を購入、さらに下りて、土産物屋で長寿箸を購入。

 駅近くまで戻り、うどんの将八の店に入る。丸亀の店と同じチェーンか?ざるうどんを注文。混んでいたが思ったより早く出てきた。味は普通。

 食後、駅付近を散歩。駅構内に鉄道資料館があり、無料。(900~1500)瀬戸大橋線の運転シミュレーターがあるが、故障中。鉄道模型運転コーナーも調整中。館内は他に誰もいなくて閑散としている。他に写真や小物、古文書、信号機、閉塞機等が展示されている。


◎琴平 1440→1804 中村 南風7号 中村行L特急37D 4両編成 4両目4号車=2105

  琴平駅改札口で、女性社員が到着列車の案内放送をしている。そういえば坂出や、幾つかの途中駅でもそうだった。首都圏と異なり、四国では女性の鉄道員進出が目立つようだ。

 自由席車の前のデッキ寄りに2人席を確保したが、およそ70%の乗車率で混んでいる。走行中、台車ががたがたと小刻みに揺れることがある。なぜかは不明。

 坪尻は小さなスイッチバックになっている。阿波池田から、山間部に入り、もともと多かったカーブに加え、トンネルも増えてきた。人家の少ない隘路を2000系の高出力と振り子機能で快走していく。繁藤駅はスイッチバックで、右手に100m程分岐した所に小さなホームが見えた。

 長い山越えが終わり、土佐山田停車。その後しばらくは開けた地域を走る。高知で7分停車。多数の乗客が入れ代わる。8割以上の席が埋まったようだ。

 朝倉で上り列車行き違いの運転停車。伊野付近では土佐電気鉄道の軌道が見えたが、軌道が見えている間に電車は通らなかった。

 再び山間部と小さな平野の出入りになる。列車は快適に飛ばしているが、たまに大きく減速して駅のポイントを通過することがある。高速化改良工事で多く取り入れられた1線スルー化はまだ全区間には及んでいないようだ。高知より先は特にそうであるようだ。ロングレール化は殆ど行われていない。1秒前後(距離にして25m)に1回の割りで車輪がレールのつなぎめを拾っていく。 窪川で5分停車。土佐くろしお鉄道の乗務員に交代した。窪川付近では少し雨が降っていたが、すぐに止んだようだ。しかし空は曇っている。若井の先の川奥信号所から右に分岐し、トンネルのループ線で今通ってきた線路の下をくぐり抜けて南下する。

 相変わらず山間部の景色が続いていたが、土佐佐賀を発車してしばらくすると、トンネルとトンネルの間の左車窓に太平洋が見えるようになってきた。土佐佐賀、土佐入野では、車掌がホームで乗車券・特急券を回収する旨、放送していた。特急停車駅といえども無人化や駅員配置時間短縮が進んでいる。

 再び内陸部に入り、間もなく終点中村。


 駅から左方向に数分歩いて本日の宿泊先へ向かう。途中の道は、紳士服、電気製品等の量販店がいくつか並んでいる。


◎宿泊先 サンリバー四万十(国民年金保養施設)301号室 

 チェックインして1825頃部屋に入る。夕食は19時からにしたので、テレビでサザエさんを見ながら休憩。

 部屋の設備はシングルベッド、テーブル、椅子、ユニットバス、テレビ、ポットとお茶、空の冷蔵庫、金庫、アラームクロック、といったところ。ルームキーは自動ロックで、外出時だけでなく、大浴場へ行く際もフロントに鍵を預けることになっている。

 19時を回ったので、1階のレストランへ降りる。部屋番号札の置かれているテーブルに着くと、飲み物の注文を取りにきた。コーラだけ頼んだ。

 食事は、宿泊予約時に定食を予約してあったので、自然に料理が運ばれてくる。メニューは、刺身、サザエ?またはアワビ?の酢の物?、焼き魚(鮎?)、海老を煮たり焼いたり揚げたりしたもの3種類、他、名称は分からないが、ご飯と吸い物、漬け物の他に全部で7皿。

 飲み物だけ別会計にして、その後、宿泊の方の清算を済ませた。

 部屋に戻りNHK大河ドラマ「元禄繚乱」とニュースを見た。明日の四国の天気は曇りで予想最高気温は26~28℃、降水確率は地域により10~30%である。

 大浴場が22時までなので、タオルを持って風呂へ行くことにした。フロントで鍵を預ける。温泉は無色透明の湯で、神経痛、筋肉痛等に効く、一般的な内容。源泉の温度は29℃とのことで沸かし湯である。脱衣場への通路から中庭が見える。脱衣場は広く冷房も効いていて快適。浴室も比較的広い方である。メインの浴槽の中心部はバブルバスになっている。浴室の端に打たせ湯がある。窓の外に庭園のようなものが見えるので、露天風呂かと思ったが通路はない。窓ガラスの曇りを拭いて眺めたが、単に風呂からの鑑賞用の庭らしい。

 風呂にゆっくり入り、温泉成分を拭き取らないように脱衣場の扇風機でしばらく乾かす。手持ちの腕時計の22時の時報と1秒も違わずに打たせ湯の落ちる音が止まった。タイマー制御のようだ。着替え終わって、フロントで鍵を受け取り、部屋に戻る。

 明日も早いので、たまには早く寝ようか。2305消灯。


1-2日目に戻る

4日目へ

目次へ

前回(1994年)の四国旅行時の記録は以下のリンクへ

1日目 ムーンライト高知で四国入り

2日目 祖谷渓・かずら橋観光後、徳島本線、牟岐線、阿左海岸鉄道

3日目 牟岐線・鳴門線(渦潮見物)、高徳線、予讃線

4-5日目 伊予鉄道、南国号、中村、土佐電気鉄道、金刀比羅宮

6-7日目 琴電志度線、屋島ケーブル、宇高国道フェリー



コメント