あゝ上野駅 | こぴっとちぴっと

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やってみたいことをやってみた

燕湯を堪能した後、ほてった身体で朝の街歩きに。

…と、東京のど街中でバキュームカーを発見。糞尿をタンクに吸い込むバキュームカーの郷愁を感じさせる薫り。

店舗の汚水枡の掃除のためか?と推測しましたが、汲み取り作業ではなく、ふと立ち寄っただけに見受けられましたが。

 

 

 

 

 

 

 

 

午前8:30のアメ横脇を通り過ぎ…歳末にはごった返すのがいつもテレビ中継されて、あんなとこ行きたくないわ…と思わされるアメ横。

 

 

 

 

 

 

ビルの谷間に大きく見えた東京スカイツリー。一生登ることはないでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

久々の上野駅。

 

 

 

 

ゴミだらけで小便臭い「あゝ上野駅」のモニュメント。C62が牽く集団就職列車が到着した場面のレリーフ。

とはいえ何の感慨も沸かない世代ですが…「always 3丁目の夕日」の冒頭で観ました。そうそう、上り「あけぼの」到着時には特別に「あゝ上野駅」の駅メロディーを鳴らしていたことを思い出しました。やっぱり感慨は沸きます。

 

 

 

 

 

 

上野駅正面。

大連駅 小樽駅 神戸駅と旧官製駅のデザインを思い出します。

 

 

 

 

 

 

現 神戸駅。明り取りの窓の形、正面が突出しているデザイン、面白みがあるかと言われると、まぁ…質実剛健と思うわけですが。

 

 

 

 

 

感慨といえば、こちらの石川啄木の「人混みの中に そを聴きに行く」の方が故郷につながる終着駅 上野を感じさせます。

大ターミナルだった上野駅も通過駅になり、くすんでしまいました。

 

 

 

 

 

往年はひっきりなしに優等列車が来ては折り返す、昭和の鉄道少年あこがれの大ステーション。

重厚なリベットの柱に歴史を感じさせられました。

 

 

 

 

 

 

栄光の13番ホームには、JR東日本が誇る豪華クルーズ列車「四季島」が…ほとんどこれの専用ホームになってしまったようです。

 

 

 

 

 

 

 

「四季島」乗客のためにホームにはベルトポールパーテーションと四季島関係者が…ええっ?今はこんな仰々しいことになってるの…

 

実は、この先の多用途トイレ脇のコインロッカーに荷物を預けるのが、上京時のルーティーンでした。

仕事先に大きな荷物を持って行くと怪訝な顔をされ、毎度要らぬ説明をすることになるので目を引く大荷物はコインロッカーに入れて、帰りに取りに来る。目につきやすいコインロッカーは既に埋まっていたり、田舎者には不案内な場所のロッカーだと再びそこに行くまでに迷ってしまうかも…と上野駅13番ホームのコインロッカーを常棚にしていました。

 

…が、多目的トイレもコインロッカーも既に無くなっていました。

 

 

 

 

 

久しく来なかった内に良からぬ噂があった多目的トイレのあった場所には「四季島」搭乗客専用ラウンジ…

 

 

 

 

 

 

 

幾度となく「北斗星」「あけぼの」「北陸」を見送ったり利用したりした13番ホーム…上野東京ライン開通により、ここで折り返しにやって来る列車はもうほとんど無し…

上野駅名物の推進回送、荷物列車の荷物を運ぶターレットが走り回り、敷いた新聞紙に座り込んで列車を待っている乗客、列車名ドア位置案内吊り下げプレート…ジブリの「おもひでぽろぽろ」で描かれるシーンが自分には共感出来ます。

時代によって、人それぞれ思い出や思い入れは変わるもので、古く不便なものは変えられていくのが世の流れ。

 

 

 

 

 

 

 

ドレスコードのあるお高くとまったクルーズ列車なんか、銭が有り余っていても乗りたいとは思わんです。

かつて船が遠隔の目的地へ速く乗客を運びコースレコードを競うものだったのが、航空機の台頭により、その存在価値を揺るがし、乗る時間を楽しむ豪華クルーズ客船へシフトしていったように、鉄道もその轍を踏むようになるのは目に見えていました。JRが各社その管内だけで終始するフラッグトレイン、破格値段での豪華クルーズ列車へ。肩肘張って肩が凝り、楽しくなさそう…

 

分かりやすい別の場所のコインロッカーに荷物を預けて山手線に乗り込みます。