山郷駅【鳥取県】(智頭急行智頭線。2022年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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(車両の写真は恋山形駅にて撮影)  

 

今回の【駅】シリーズは、
鳥取県智頭町南東寄り山間部、千代川の谷に広がる集落に位置する智頭急行智頭線の駅で、駅舎がなく階段を下りてホームへアクセスする構造である、
山郷駅 (やまさとえき。Yamasato Station) です。
 
  
駅名  
山郷駅 (駅番号なし)  
  
所在地  
鳥取県八頭郡智頭町   
  
乗車可能路線  
智頭急行:智頭線  
 
隣の駅  
上郡方……あわくら温泉駅 (岡山県)  
智頭方……恋山形駅  
  
訪問・撮影時  
2022年10月  
 
 
駅概要  
駅形態……………地平駅(1994年開業。ホームは掘割構造)。
駅舎………………なし(出入口から階段を下りて直接ホームへ入る形です)。
出入口……………南東側(上郡方の北寄り)。
バリアフリー……非対応(駅出入口とホームの間は階段のみ)。
点字ブロック……駅出入口~ホーム間に設置。
駅前広場…………なし。手前のスペースは公民館用地。

        バス停は駅近くの県道7号線沿いに有。
 
 


駅出入口です。南方向を望む。
山郷駅は千代川の谷沿いに広がる集落の南側、県道7号線で坂を上った地点の右側(西)にあります。
出入口の先で県道は智頭急行線のトンネルの上を横切っています。
駅舎は無く、出入口のみです。右への階段を下りればホームに到達します。積雪が見られる地域であるため、階段は屋根に覆われています。
尚、エレベーターやスロープの設備は無く、バリアフリー非対応です。車いすで智頭急行線をご利用の場合は事前に智頭急行へお問い合わせ下さい。
また、駅前広場はありません。出入口前のスペースは手前方向にある山郷地区公民館の駐車場用地です。
バス停は駅出入口前にあります。
 
そして、上写真奥、駅南側は山間部で白坪川の谷に沿って県道7号線が延びており、川沿いには田園や民家が点在しています。
 
 

山郷地区公民館です。北方向を望む。左手に駅出入口があります。
県道7号線を右前方へ進むと、坂を下って山郷の集落に到達します。
 
 


駅前です。
上写真は駅出入口前より、下写真は公民館横の県道より、いずれも北東方向を望む。
坂を下った地点、千代川の谷沿いに延びる国道373号線沿いに集落が形成されていますが、商店らしい商店は見当たりません…。
国道373号のさらに北東山間部を、鳥取自動車道が南東~北西方向に延びています。約1km北に智頭南インターチェンジがあります。
鳥取自動車道は平福駅近くの佐用平福ICから鳥取ICまでの間、岡山鳥取県境区間に一般道路を挟むものの、全区間信号なしの無料区間となっていて、そこを通るマイカーが智頭急行線の強力なライバルとなっています。
  
 

階段を下るとホームに到達します。
写真は北西を望む。右手が出入口です。
 
 

階段を下りた地点が事実上の待合所となっていて、ベンチが置かれています。
尚、自動改札機、自動券売機などの改札設備は一切ありません。ICカードも使えません。
智頭急行線の普通列車は車内収受方式を採用していて、乗車時に車内で整理券を受け取り、下車駅で乗務員または駅員に運賃を支払う方式です。下車時、あらかじめきっぷを購入した上で乗り越しの場合は乗務員に申し出て精算して下さい。
また、駅構内にトイレはなく、駅周辺を含めて売店・コンビニはおろか、飲料自動販売機すら見当たりませんので、山郷駅や駅周辺へご訪問の際は必ず飲料を用意しておいて下さい(長時間滞在時は食料も)。
写真は東を望む。後方に線路があり、左右方向に延びています。
 
 

建植式駅名標です。非電照式です。
JR西日本のデザインを踏襲していて、左上に智頭急行のロゴマークが描かれています。
中央に中国語、台湾語、朝鮮語の表記が追加されています。
尚、智頭線に駅ナンバリングは導入されていません。
 
 

駅構造……地平駅(但し掘割構造。南東~北西方向)。
配線………単式ホーム1面1線(棒線駅)。
 
番線は設定されておらず、下り智頭方面、上り上郡方面とも同じホームに発着しますので、乗り間違えないように注意が必要です。もし乗り間違えてしまうと、とんでもない目に遭ってしまいます。
  
ホーム有効長……2両分。
ホームドア………なし。
ホーム幅…………非常に狭いです。

        特急が通過して危険なので、階段前で待機して下さい。
上屋(屋根)………上郡方の僅かな部分のみ。雨天時の乗降は要注意。 
ホーム上設備……ベンチ。
 
ホーム上郡方の右側に出入口へと通じる階段があります。
 
写真は智頭方を望む。
 
 

こちらは上郡方を望む。
奥の上郡方へ向けて標高が上がっていくため、それにつれて掘割が深くなっていきます。
また、下り特急列車は前方のトンネルからやって来るため、接近が分かりづらいです。トンネルを出た瞬間にホーム部分を高速で通過していきます。要注意です。
そして、普通列車はワンマン運転のため、ホームには運転士用の安全確認ミラーが複数設置されています。
 
 


上郡方を望む。
ホーム端の左に待合所と出入口への階段があります。
また、ホーム端のすぐ先に第一中原トンネルの坑口があります。坑口の真上を県道7号線が跨ぎ越しています。
この先、すぐに第一中原トンネルをくぐり抜けますが、天狗谷川を渡るとすぐに智頭線内最長、5,592mの長さを誇る志戸坂トンネルへと入り、志戸坂峠を越えて岡山県西粟倉村に入ります。そして志戸坂トンネルを出ると右へカーブして鳥取自動車道をくぐり、吉野川を何度も渡りながら谷を南下すると「あわくら温泉駅」へと至ります。
 
 

智頭方を望む。
こちらも少し先にトンネルの坑口が見えます。
この先、右へカーブして千代川西岸にそびえる山々の斜面を、鳥取自動車道や国道373号と並行しながらトンネルの連続で北上します。やがて緩やかな左カーブが連続するようになり、進路を北西寄りに変えるとインスタ映えスポットとなっている恋山形駅へと至ります。
 
 
あとがき  
下車(乗車)時・・・ありません (自動車で訪問しました)          
 
上郡方からは鳥取県に入って最初の駅ですが、特急『すーぱーはくと』や『スーパーいなば』ですと一瞬で通過してしまうため、駅の存在に気づきにくいです。山深い中の集落にある小駅で、駅舎はなく丘の上から階段でホームへ下る構造です。上郡方はすぐトンネルに入ります。
    
鉄路のみで  
東京から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。

       新幹線~姫路から山陽本線~智頭急行線。特急は通過。 
大阪から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。

       姫路までJR神戸線など、姫路から上記と同じルート。
 
食料・飲料 (500m以内)  
コンビニ・・・・・・なし
飲食チェーン店・・・なし  
  
東京からの到達難易度はやや高いですが、智頭急行智頭線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は山郷駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:智頭急行のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)