只見線は夏と冬に乗る機会を持てた。
夏は小出から、山奥と言っても越後須原辺りまでは水田の広がる開放的な沿線だった。魚野川の谷、終着の小出まで出れば新幹線も高速も走っているから、無茶苦茶不便ではなさそうに感じた。
一方で只見は山奥だ、延々と只見川に沿ってやっとたどり着く都市が会津若松。関東に出るには更に乗継を繰り返さないと行けない。福島県側が存続に真剣だったのがよく分かるし、必要だったと思う。
1997年 只見駅
冬は会津側から、厳冬期が過ぎ3月だったと思う。六十里越峠越えは冬、雪景色の方が迫力があった。防雪設備がしっかり仕事をしていて、見ると聞くでは大違い!ナマで見聞する大切さを再認識だった。
六十里越峠は人力でも走破した。山歩きの峠は別として、温見峠と並んで好きな峠だ。