元はTOMIXの初期のコキ5500です。
国鉄時代の状態でR10冷蔵コンテナが4個積みになっています。
元々はTOMIXで発売⇒発売終了⇒河合商会で再発売⇒河合商会が廃業⇒ポポンデッタで再発売⇒現在は製造されておらず入手困難。
という流転の製品です。
これはおそらく河合商会時代のものではないかと思います。
某中古店(Pとしておきます)でジャンクとして売られていたもので、懐かしさで買ってしまいました。
実車ではチキ5000の改良版として登場したチキ5500を改番したのがコキ5500が始まりで。
5500~5713 チキ5500として登場(後にコキ5500に改番)
5714~6273 以後はコキ5500として登場
6274~ 台枠の縦の補強が4本となり外観が変わる
6474~6713 台枠が150m延長され、台車がTR63Aに。
・・・以下省略
となっています(WikiPediaより)
車番がコキ6569なので、最初からコキ5500で登場したグループですね。(コキ5714以後の前期型)
R10コンテナが4個積み。
R10357,169,105,461で全てのコンテナの番号を変えています。
台枠縦の補強がかなり薄めです。
反対サイドから。
側面の補強リブが多いタイプ(コキ5500~コキ6273)です。
コキ6274以降は縦補強が少ないタイプなはずなんで・・・・コキ6569の番号はエラーってことでした。
まあ、そんな細かいことを気にしない時代の製品なので、そこは見逃しておきましょう。
って言うか余程のコキ好きでなければそこまで調べないんじゃないかな。
デッキ部は当時としてはよく出来ていたんじゃないかなと思います。別パーツではなく車体と一体成型のようです。
破損しやすいので別部品のほうがありがたいんですが、当時は破損したらパーツを交換するような考えは無かったようです。
角度を変えて正面から。ちょっと線は太いですが印象は悪くはありません、ハンドブレーキの表現も。
コンテナもちゃんと扉が立体的に表現されています。当時のコンテナとしては秀逸です。
折角なので、現行品(TOMIX)のコキ5500(右)と並べてみます。
ちょっと大きめの造りですね、手すりの角が丸く成型できてないのと(当時としては難しかったのか?それとも)
この製品のハイライトですが、今では当たり前の床下シースルーもこのコキ5500が初でした。
当時発売していたKATOのコキ10000も床が抜けていませんでしたから。
配管類もそこそこ表現されていますが、ウェイトが無い??
と思ったら台車の上のボルスタ周りに板のウェイトを貼り付けています。
床下シースルーを確保しつつウェイトを付けるにはこの手があったのかー。
なんかグラグラするなーと思ったら、ウェイトの接着が劣化して外れていました。
カプラーポケットが小さいタイプなんで、交換するならKATOカプラーは無理そうです。
下が現行品のコキ5500です。
現行品は台枠に沿わせる形のウェイトが付いているので、台車の直上もシースルーになっています。
このあたりはやはり現行品に分があります。
台車を比べてみますと。TR63A台車です。
こちらが現行品。シャープな出来です。
こちらもTR63A台車です。
そして残念な車番はコキ6569で、字体もどうなんだか。積空表示は付いていますが。
コンテナは接着されていて外れません。なので折角の床下シースルーはコンテナの隙間から少し見えるだけです。
それでも隙間から線路が見える感じはいいものです。
コンテナには緊締装置の表現もありませんけれど、そこは大目にみましょう。
コンテナの四隅に車体から棒が生えていて、それを接着して固定しています。
ちなみに現行品の形式番号は正しい国鉄書体です。
新旧コキ5500を上から。
R10とC21では大きさが違うので、こんなものかと。
旧製品のほうが1㎜程度長いです、実車でいうと150㎜か。
でもでも、よく考えたら、1種5tの5個積みから2種5tの4個積みに改造されているわけだから、元番号+20000だから26569にならんの?
というか26569だとしても外観が違うので・・・うーん。
コキ6273より若い番号にするのが正しいんですかね。
R10コンテナの4個積みも実際のところあったのかどうかもわからないし。
細かいところはともかくとして雰囲気で楽しむなら編成中に1両あっても楽しいと思いますが如何でしょうか。
ちなみにこの製品の暫く後に発売されたTOMIXのコキ50000系では床下はシースルーではなくなりました。そして現行品ではシースルーになっていますが。