平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

常磐線仙台「ひたち」の4往復、3時間間隔化で東北新幹線長時間不通時の補完を

東北新幹線の長時間運転見合わせに備えて常磐線「ひたち」仙台3往復の4往復化を

毎日新聞2024年4月3日付け、「東北新幹線の運転見合わせ、新年度直撃 トラブル多発で『心配』」の記事を拝見しました。

2024年に入ってから4か月目を迎えていますが、東北新幹線でトラブルが相次いでいるのは気にかかることです。

記事の中の、「東北新幹線 今年発生した主なトラブル」を引用させていただきます。

 

(以下引用)

1月23日 大宮―上野間で重りと架線をつなぐ部品が折れて列車と接触

3月  6日 郡山駅で、列車が約500メートルにわたってオーバーラン

   29日 大宮―小山間で架線に木の枝が引っかかり、正常に送電できない状態になるトラブルが発生

4月  2日 福島駅で、夜間工事の車両に油漏れの故障が発生

(以上引用)

 

常磐線特急の仙台「ひたち」を3時間間隔で4往復化してはどうか?

これらのトラブル発生に伴って、JR東日本常磐線特急をいわきから仙台まで延長運転などの対応もされたようです。

別にそんなことは鉄道会社として当然といった声も一部にありましたが迅速、柔軟な対応はよいことと思います。

東大宮E653系を充てたケースもあったようですが、東京側は対応できても、仙台側では特急車両の配置自体がなく、普通列車の車両を代替運用に充てることも難しい面があります。

 

もともと常磐線には上野-仙台間の東北新幹線東北線の別線的、補完的な意味合い、役割りもありました。

東北新幹線開通前、上野-青森の特急列車について、昼間は東北線経由の「はつかり」ですが、夜行列車は常磐線ゆうづる」が全盛期には7往復も設定されていた時代もありました。

 

現在の常磐線特急は、東京から勝田までが主体の「ときわ」と、いわきまでを主体に、3往復は仙台まで、常磐線全線を走る「ひたち」(以下、仙台「ひたち」)があります。

現在の仙台「ひたち」の時刻を見てみます。

 

現在の仙台「ひたち」ダイヤ

仙台「ひたち」の運転時刻とE657系の車両運用は以下のようになっています。

時刻の「:」は略させていただきます。

 

品川発→上野発→仙台着        仙台発→上野着→品川着

743→800→1228「ひたち3号」  ⇒   1416→1837→1852「ひたち22号」

1245→1300→1725「ひたち13号」 ⇒  1802→2237→2252「ひたち30号」

1645→1700→2134「ひたち21号」 →翌日848→1335→1351「ひたち12号」

 

仙台「ひたち」1往復増の改正案

現在の仙台「ひたち」3往復の列車時刻は、仙台で5時間、運転間隔が開きますが、3往復ではやむを得ない面があります。

現状ダイヤを、仙台発着の1往復増加による3時間間隔化により、万一の東北新幹線運転見合わせ時の迅速なフォローを行なう趣旨です。

想定ダイヤは下記のとおりです。

 

品川発→上野発→仙台着(列車名)              仙台発→上野着→品川着(列車名)

645 →  700→1128「ひたち1号」 ⇒    1216→1636→1651「ひたち18号」

945 →1000→1428「ひたち7号」    ⇒    1516→1936→1951「ひたち24号」

1245  →1300→1725「ひたち13号」 ⇒    1802→2237→2252「ひたち30号」

1645  →1700→2134「ひたち21号」 ⇒(翌日)  848→1335→1351「ひたち12号」

 

【私案補足】上野発7・10・13・17時、仙台発8・12・15・18時台への改正案について

上野発時刻は7時00分から13時00分までは3時間間隔、仙台発時刻は12・15・18時台が同じく3時間間隔となります。

3時間間隔化により、緊急の臨時列車手配とは別に、普段からの仙台発着「ひたち」の代替利用のしやすさを伝えることが趣旨です。

また、東北新幹線だけでなく、常磐線経由で東京-仙台を行き来する方法もあることを間接的にアピールします。

上野発13時から17時と、仙台発8時から12時台までが4時間開くのは、上野発仙台行き最終列車及び仙台発一番列車の意味合いからやむを得ないと考えます。

理想を言えば上野発は7時台から17時台まで、仙台発は8時台から18時台まで、それぞれ2時間間隔、1日6往復ですが、いわき-仙台の利用者数から、それでは飛躍しすぎて実効性が薄くなります。

 

焼け石に水であっても

そもそも仙台「ひたち」を3往復を4往復にしたところで、東北新幹線東京-仙台の旺盛な需要と列車本数、輸送力に対して、E657系10両1本では焼け石に水であり、逆に混乱すると一蹴されるかもしれません。

また、常磐線経由で仙台から東京へ向かうことを選択し、途中で東北新幹線が復旧した際には、新幹線と並行していない常磐線では途中から新幹線に変更することはできません。

その辺は、トラブルの規模、復旧時間の見通しによりますが、一方では新幹線の復旧に長時間を要したことも事実であり、常磐線「ひたち」の仙台-東京4時間半は代替えの役割を担うと考えます。

ちなみに、通常ダイヤでの東京-仙台各駅停車型の「やまびこ215号」は所要2時間32分、「やまびこ220号」で所要2時間24分の所要時間です。

常磐線は、仙台「ひたち」で最速の「ひたち22号」で仙台-東京4時間27分です。

仙台での常磐線ダイヤを駅で見て、3時間に1本特急があることを伝えることは、新幹線の長時間不通時に意義と効果があると考えますが、いかがでしょうか。

 

(※ 記載にあたり、毎日新聞2024年4月3日付け、「東北新幹線の運転見合わせ、新年度直撃 トラブル多発で『心配』」記事の一部引用及び内容を参考にさせていただきました。)