今回の【駅】シリーズは、
岡山県倉敷市南部、瀬戸内海に面したジーンズの町・児島地区の中心市街地に位置する本四備讃線【愛称：瀬戸大橋線】の主要駅で、JR西日本とJR四国の会社境界駅、そしてボートレース児島への最寄駅でもある、　
児島駅 (こじまえき。Kojima Station) です。
 
尚、写真は2010年に撮影したもので、古いです。
現在は状況が変化している部分も見られます。ご了承下さい。
  
  
駅名  
児島駅 【愛称：ジーンズステーション(JEANS STATION)】   
(JR西日本の管理駅。JR-M 12)    
 
所在地  
岡山県倉敷市 (旧・児島市)     
 
乗車可能路線  
JR西日本：本四備讃線【愛称：瀬戸大橋線】(茶屋町方面、岡山方面)      
JR四国：本四備讃線【愛称：瀬戸大橋線】(宇多津・多度津方面、坂出・高松方面)      
 
隣の駅  
茶屋町方・岡山方………上の町駅  
宇多津方・多度津方……宇多津駅 (香川県)  
坂出方・高松方…………坂出駅 (香川県)    
  
訪問・撮影時  
2010年9月        
 
 
駅概要  
駅形態……………高架駅(1988年開業)。
駅舎………………高架下1階・2階。改札口は1階。
出入口……………西口、東口。
バリアフリー……○(出入口に段差なし。改札内にエレベーター併設)。
点字ブロック……各出入口～改札～各ホーム間に設置。
駅前広場…………○(西口は・バスターミナル・タクシー乗り場あり。
　　　　　　　　   東口は路側帯のみバスターミナルは北口のみ)。
 
 

正面口に相当する西口です。東を望む。
1階に改札口があります。駅舎内を通って東口へ通り抜けることが可能です。
駅前広場は広く、2つのロータリーがあります。右側(南)がバスターミナルで、左側(北)がタクシーおよび一般車用です。
後方には歩行者用の公園風の広場があり、ステージもあります。
尚、西口周辺の駐車場や空き地といったスペースは、四国新幹線が新線で建設された場合、駅用地に転用される予定ですが、四国新幹線が実現するかどうかは未知数です…。
 
 

西口駅前です。西を望む。正面はバスターミナルです。
児島駅や駅前一帯は瀬戸内海沿いの塩田跡において建設・開発された事もあり、駅前は整然とした街並みが広がっています。
そのため、駅前においても広い駐車場を有するロードサイド店舗が多いのが特徴です。
駅の約800m北西には古くからの児島市街地が形成されており、その市街地の中に1990年大晦日をもって翌1991年1月1日に廃止された下津井電鉄の児島駅跡があります。現在、駅舎跡やホーム跡は保存されていて、見学可能です(早朝や夜間は不可能かもしれませんが)。
また、3km少々南には遊園地「鷲羽山ハイランド」があります。駅前からバスでアクセス可能です(時刻・運賃は要確認)。
そして、児島地域は古くより繊維業が栄え、現在も学生服・ユニフォーム・ジーンズ等を代表とする繊維産業(アパレル産業)が盛んです。日本産ジーンズ発祥の地としても知られていて、「ジーンズの聖地」として町おこしをしています。「ビッグジョン(BIG JOHN)」は児島発祥です。街中には「児島ジーンズストリート」があります。
 
 


東口です。上写真は地平より南を望む。下写真は歩道橋より西を望む。
出入口は1階にしかありません。
すぐ東を国道430号線が通っているため、東側へ行くには歩道橋で国道を渡る必要がありますが、この歩道橋にはエレベーターがありません。
国道沿いには路側帯があり、それが駅前広場の代替となっていますが、東口にバス停・タクシー乗り場はありません。
 
 



東口駅前です。上写真は北を、中写真は東を、下写真は南を望む。
線路と並行する国道430号沿いにはロードサイド店舗が立ち並んでいます。
民家は少なく、すぐ東には工場や下水処理場などが立地する港湾地区があります。
約350m南東には児島観光港があり、瀬戸大橋周遊観光船が出ています(営業日、時刻、料金は要確認)。
また、約1.5km南の瀬戸内海沿いにはボートレース児島(児島競艇場)があり、児島駅からはバスでアクセス可能です。
児島競艇といえば、椛島健一アナのインパクトが凄すぎる実況が有名です。競艇を知らない人も一度YouTubeなどで聴いてみて下さいｗ
 
 

高架下1階にある改札口です。南を望む。右が西口、左が東口です。
写真は2010年撮影ですが、以下の情報は2023年9月時点のものとなります。
 
駅員配置………あり(直営駅かつ管理駅。JR西日本が管理)。
自動改札機……あり(5通路)。
ICカード………『ICOCA』のエリア内。JR四国も香川県の一部駅で利用可能。
幅広通路………あり(左端の有人通路のみ。点字ブロック設置。幅はやや狭い)。
有人通路………あり(窓口に面した左端通路)。
窓口……………あり(改札窓口のみ『みどりの窓口』は2023年2月廃止)。
自動券売機……あり(改札口の左手前。『みどりの券売機プラス』を併設)。
自動精算機……不明(確認忘れ。未設置の場合は精算窓口【改札窓口】で精算して下さい)。
トイレ…………改札内外にあり(多機能トイレは改札外のみ)。 
改札外設備……観光案内所、レンタサイクル、コインロッカー、飲料自販機、ベンチ。
改札内設備……AED、駅スタンプ。
売店……………なし。  
コンビニ………あり(改札外右側にある「セブン－イレブン　ハートイン」)。
 
そして3階にある各ホームとは階段、エレベーターで結ばれていて、児島駅はバリアフリーに対応しています。
尚、エレベーターは1階から各ホームへ直通しますが、階段は2階(実質的に中2階)の踊り場を経由し、そこで各ホームヘの階段へと分かれます。
2階部分には通常のトイレがあります。
 
 

吊下式駅名標です。電照式で、バックライトは蛍光灯です。2010年撮影。
JR西日本の管理駅なので駅名標もJR西日本仕様です。ローカル線サイズになっています。
下部はJR西日本のコーポレートカラーである青色が塗られています。
駅ナンバリングの「JR-M 12」は柱に掛けられている縦型の駅名標のみに表示されています。
また、2015年より「ジーンズステーション」の愛称が付与されていますが、駅名標に反映されているかどうかは不明です。
 
 

駅構造……高架駅(3階。概ね南北方向。ホームは緩やかにカーブしています)。
配線………島式ホーム2面4線。  
  
一応、左ホーム(西)は左が1番のりば・右が2番のりばでともにJR西日本区間の上り茶屋町方面・岡山方面、右ホーム(東)は左が3番のりば・右が4番のりばでともにJR四国区間の下り宇多津方面および坂出・高松方面で、内側2線が主本線(通過線)、外側2線が副本線(待避線)ですが、現在、外側の1番のりばと4番のりばは原則として岡山方面からの折り返し普通列車のみが使用していて、四国直通特急や快速『マリンライナー』は内側の2番のりば・3番のりばを使用しています。また、児島駅はJR西日本とJR四国の会社境界駅であり、乗務員の交代があるため、寝台特急『サンライズ瀬戸』を含めて全ての旅客列車が停車します(貨物列車はその限りではありません)。
尚、貨物列車待避線などの側線は一切ありませんが、4番のりばの右側に側線1線を敷設可能な用地が確保されています。
     
ホーム有効長……9両分(但し両側に延伸可能なスペース有)。線路有効長はもっと長い。  
ホームドア………なし。
ホーム幅…………全体的に結構広いです。
上屋(屋根)………茶屋町寄り(奥側)の約6両分。7両編成以上は上屋からはみ出ます。
ホーム上設備……ベンチ、飲料自動販売機。
 
写真は2番のりばより茶屋町方を望む。
　 
 

2番のりばより宇多津方・坂出方を望む。
当駅にてJR西日本とJR四国の乗務員が入れ替わります。
各ホームの宇多津方の端(奥)と1・2番ホームの茶屋町方の端(後方)には乗務員詰所がありますが、どちらの会社の詰所なのかは調べていないため不明です。
 
 

2番のりばより茶屋町方を望む。1・2番ホームのみ端に乗務員詰所があります。
これより先はJR西日本の区間になります。
この先、高架区間のまま児島市街を北上し、小田川を渡って少しすると丘陵地を貫く児島トンネルに入ります。トンネル区間の地上部は住宅地が広がっています。そしてトンネルを出ると高架区間で住宅地の中を北へ走り。上の町駅へと至ります。
 
 

2番のりばより宇多津方・坂出方を望む。
こちらは両ホームの端に詰所があり、左の3・4番のりば側には機器室もあります。
これより先はJR四国の区間になります。
 
この先、左手に海を見ながら高架区間で市街地を南下し、右から山が近付き、左手にボートレース児島を見て走ると、右から来た瀬戸中央自動車道の直下に入り、トンネルをくぐります。この辺りをかつては下津井電鉄線が並走していました(現在、廃線跡は遊歩道に転用)。そしてトンネルを出て右手に下津井の集落を見るのもつかの間、いよいよ瀬戸大橋へと進んでいきます。道路が上、線路がしたの二層構造です。1本目の下津井瀬戸大橋で香川県坂出市に入り、以降、櫃石島、岩黒島、羽佐島と島伝いに橋梁区間で南下していきます。そして瀬戸中央自動車道のパーキングエリアがある与島に入りますが、本四備讃線には駅がありません。その後、北備讃瀬戸大橋、南備讃瀬戸大橋を渡ると四国に上陸し、製油所や工場が建ち並ぶ埋立地の中を高架区間で南下します。しばらくすると右へカーブして、瀬戸中央自動車道の高架を離れると宇多津町に入り、港を乗り越すと宇多津方面の線路が直進、坂出方面の線路が左へカーブする形で分かれますが、立体交差になっていて、スムーズな運行が可能となっています。この分岐点は宇多津駅構内扱いになっているため、高松方面へ行く場合は宇多津駅に停車しなくても運賃は宇多津駅経由で計算されますので注意して下さい。
 
分岐の先、宇多津方面は右前方にゴールドタワーを見ながらそのまま直進して南南西へ進み、左から来た予讃線(高架)の上下線間に上層から入ります。そして市街地へと進み、予讃線と同じ高度に降りると宇多津駅へと至ります。特急は予讃線へと直通し、『しおかぜ』が松山方面へ、『南風』が高知方面へ、それぞれ向かいます。
 
一方、坂出方面は右を流れる大束川に沿って左へカーブし、右から予讃線が近付くと合流します(一部立体交差で、本四備讃線上りが予讃線上りをオーバークロスします)。その後は農村風景の中を東へ走り、右前方に角山が近付いてきて地平区間になり、瀬戸中央自動車道をアンダークロスすると程なく坂出市に変わります。そして再び高架区間になり、市街地の中を東へ走ると坂出駅へと至ります。
 
 
あとがき  
下車(乗車)時・・・2003年、2010年              
  
今まで2度下車しました。島式ホーム2面4線の高架駅で、高架下に駅舎・改札口があります。駅は塩田跡に建設されており、駅前には新しい市街地が形成されています。西側に旧市街地があり、ホームから東側には児島港が見えます。
 
鉄路のみで  
東京から・・・当日到達可能、日帰り往復不可。東海道山陽新幹線～瀬戸大橋線(マリンライナー)。 
大阪から・・・当日到達可能、日帰り往復不可。山陽新幹線～岡山から同上。
 
食料・飲料 (500m以内)  
コンビニ・・・・・・あり (駅構内改札外および東口駅前にあります) 
飲食チェーン店・・・あり (東口駅前に「ジョイフル」「かっぱ寿司」「コメダ珈琲店」あり)    
  
東京からの到達難易度が高いですが、
瀬戸大橋線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は児島駅でも途中下車してみて下さい！
そして児島観光やボートレース児島へお出かけの際はぜひ瀬戸大橋線をご利用になり、児島駅も観察してみて下さい！
 
(参考：JR西日本のHP、改札画像.net、Google地図、Wikipedia)