桜満開の週末を迎えた。花曇りだが雨が降らないならどこかに花見に行きたい。テレビか何かでまだ行ったことのない小松川の千本桜を知った。昨秋の同期会での出会いから急に親しくなった大学時代の友人に声をかけ、馴染みのない都営地下鉄新宿線の東大島駅で会う。

 

 

 小松川は小松菜の発祥の地ということくらいしか知らない。駅のすぐ東の荒川の堤に桜が満開である。あまり大きな木はない。まだ歴史が新しいのだろうと調べてみると、荒川のスーパー堤防事業(1990〜2015年)に合わせて1992年に植樹を始め2003年に完成したという。

 

 

 千本桜といえば吉野山が有名だが、こちらは荒川の堤防上2kmにわたる約千本の桜。まずは距離が短そうな南の方に下って、桜の端まで行ってから戻る。間もなく、バーベキュー施設などもある小松川公園の中に入る。桜が一段と多くなり賑やかになる。

 

 

 桜の尽きるところが京葉道路小松川橋。ここで戻ることも考えたが、このまま荒川の堤防をどんどん北上し隅田川に近づいたあたりで、今度は隅田川の桜を見ながら浅草にと思い直した。総武線を越える。しかし先はまだかなり遠いし、ほんの一瞬だが雨がパラついた。

 

 

 ちょうどそこに今度は京成押上線、そしてすぐ近くに八広駅があることがわかったので、ここでウォーキングをおしまいにした。

 

(押上線は短いが押上駅で都営浅草線に乗り入れているのでその先の京急の車両も来ている)

 

 青砥で成田線に乗り換えて京成上野に。上野駅周辺はものすごい人だかりだったが、ちょっと外れたところにあった焼肉店はすぐに入れてランチ。食事が終わって紙でできたエプロンをきちんと折りたたんだ友人を見て思わず「A型か」と叫ぶとその通りだった。けんじいは今も血液型迷信を信じている。

 

 

 その後せっかくだからと上野公園の中に入ると噂に聞く上野公園の花見。道路以外の地面は隅々までシートに敷き尽くされた花見の宴会場が広がっていたが、そのわりには意外に静かだった。

 

 

 ここでさよならしてもよかったが、この後御徒町のアメ横商店街(上)を歩いて御徒町駅から帰った。特に目新しい話もないが、語らいはバッチリと噛み合い、再会を約して別れた。桜ウォーキングで堂々の2万歩。