1998年12月 磐城・会津 - 日立電鉄、水郡線、会津鉄道など

 この旅行では、日立電鉄に乗車して水戸に宿泊。水郡線で福島県に入り、湯野上温泉で宿泊後、会津鉄道・野岩鉄道経由で戻りました。当時の日立電鉄は、営団地下鉄銀座線で使われていた車両で運用されていました。


平成10年(1998年)12月3日(木)

◎鎌倉 1242→1248 大船 君津行1294S  113系15両編成 10号車=モハ113-1128


◎大船 1252→1333 東京 アクティ 東京行快速  113系11両編成10号車=モハ113-292

  当初予定よりも後の横須賀線となったので、大船で東海道線の快速に乗り換えた。


◎東京 1337→ 上野  大宮行快速   209系10両編成4号車=サハ209-231

◎上野 1400→1505 水戸  スーパーひたち31号 いわき行L特急31M  651系11両編成最後1号車=クハ650-15  禁煙 指定席10A席(右窓側)

閑散期で指定席料金が安いので、珍しく指定にしてみた。地平ホーム18番線から、隣17番線の新特急水上・草津7号と同時発車して、日暮里近くまで並走。


乗車率は30%くらいのがら空き。駅ホームと車内販売の駅弁は幕の内が1種類のみ。とりあえず鎌倉で買った菓子でつなぐ。

各座席には、フレッシュひたち特急料金回数券のチラシがある。上野~水戸間の自由席特急料金が約半額になるもの(ただし、スーパーひたちは不可)車内の電光表示板を流れる文字放送のニュースを見る。9時の外為は$1=¥120.00~05。日経平均は午前の終値で前日比257円ほど下がり15,000円割れ。

1426に電源切替のための停電の予告が電光掲示板を流れた後デッドセクション。停電区間は意外と長く、30秒ほど。1435頃に検札。

高速走行の車内は揺れる。外は曇り。水戸に近づくにつれて畑が多くなってきた。


水戸駅構内を散歩。特急ひたち関係と、大河ドラマで放映されている徳川慶喜関係のオレカが数種類あり。日立電鉄への直通きっぷを購入。鮎川まで730円。


◎水戸 1524→1548 大甕  高萩行383M  415系11→4両編成(勝田切離し)2両目3号車=モハ415-1508

勝田から4両になり、ロングシートは満席。

大甕で下車して、狭い連絡通路を通って日立電鉄ホームへ。


◎大甕 1551→1604 鮎川  鮎川行  2000系2両編成ワンマン先頭=2211

元・営団銀座線の車両。外観は赤い塗装に変わっているが、内部には第三軌条でポイント通過時用の補助灯が残っている。16時前なのに外は夕暮れのような明るさ。

途中の踏切には旧式のチリンチリンと鳴るものが残っている。各停車駅では全てのドアが開くが、無人駅では運転士が集札する。

◎鮎川 1608→1655頃 常北太田  常北太田行 同編成ワンマン先頭=2002

終点の常北太田までは700円区間。すぐの折り返しで元の列車に乗車。鮎川には小さな車庫あり。更に日が暮れていく。大甕では1621~31の10分停車。次々と乗車客があり、満席+立客。大甕発車後、間もなく外は暗くなった。終点まで寝て過ごし、着いたのに気付かずに起こされる。

◎常陸太田 1722→1737 上菅谷  上菅谷行540D  キハ110系3両編成先頭=キハ111-119

日立電鉄の駅に近接してJRの駅舎がある。車内は学校帰りの高校生が多数だが、乗車率は30%程度。上菅谷は雨。


◎上菅谷 1741→1758 水戸 水戸行842D  キハ110系3両編成 先頭=キハ111-151

40%近い乗車率。車内はセミクロスシートだが、通路が広く、ボックスは横2+1。

定刻より少し遅れて1801に水戸に到着。ATSのベルと確認チャイムの音が懐かしい。水戸で下車して、みどりの窓口でオレンジカードを購入。

北口を出て左奥の方に今夜宿泊するホテルメッツ水戸がある。1820頃チェックインして、801号室に入る。最上階のツインの部屋で、ややゆとりのある広さ。ビジネスホテルとしての標準的な設備の他、冷蔵庫があり、中身の使用量は自己申告とのこと。飲料は3階の自販機と同じ150円。カード式公衆電話は1階にある。

駅ビル「Excel」で夕食。上階の寿司屋に入り、1380円の築地寿司に130円のサーモンを1個追加。同じフロアの奥にゲームコーナーがあり、電車でGO!2をやる。

2040頃ホテルに戻り、入浴後くつろぎ、2350就寝。


平成10年(1998年)12月4日(金)

620頃起床して朝のニュースを見る。ホテルの朝食は700から。列車が734発なので、先に荷物を整えてから700ちょうどに1階のレストランに入る。他にもビジネス客らしき早出の客が多いようで、705までにかなりの卓に客が入る。朝食はバイキング式。品種はあまり多くない。朝一番の朝食の客が行列を作る。720頃レストランを出て部屋へ。726頃チェックアウト。


◎水戸 734→1005 磐城石川  郡山行327D  キハ110系4→2両編成(常陸大子切り離し)先頭=キハ112-151

通勤・通学その他の客で混む。水戸発車時で60%超。途中からの乗客も少しずつある。一時、先頭車には20人くらいの立客があったが、823野上原で通学生が大量下車。乗車率が一気に10%くらいにまで下がる。朝陽が入るので進行方向右側のカーテンは閉められている。

車窓に迫る山々が少しずつ高く近づいてきた。山方宿・中舟生間では、この区間で初?のトンネル。西金の側線には砂利運搬貨車が止まっていた。常陸大子で後ろ2両の切離しと列車行き違いのため10分余り停車。ここには水郡線営業所・車庫がある。駅ホームを散歩。車内の客層は地元のおじさんおばさん中心に変わっている。山の間に田園風景が広がる。周囲の山には紅葉から茶色に変わっている部分がまだらにある。緑色の木も多い。

常陸大子からワンマン扱いだが、(臨時の?)車掌が乗っていて、無人駅からの乗客への発券や集札を行っている。大子を出て乗車率は20%くらい。各駅で少しずつ入れ替わる。

所用のため磐城石川で途中下車。

◎磐城石川 1139→1226 郡山  郡山行3329D  キハ110系2両編成先頭=キハ110-129

通学生を中心に大混雑。途中で少しずつ減るが、先頭車は郡山到着時で60%強。郡山手前で下り「つばさ」が見えた。時刻表上は1分の接続で遅れていないようだから、乗換えは無理だろう。普通で行くことにする。


◎郡山 1237→1325 福島  福島行1133M  701系4両編成最後=クハ700-1504

郡山発車時点では混んでいたが、2~3駅で座れた。ロングシート車両。上り貨物列車とよくすれ違う。

福島駅でオレンジカードを1枚購入。


◎福島 1454→1541 郡山  郡山行1136M  701系4両編成 3両目=クハ700-1023

座席の60%くらいの乗車率。発車時だけVVVFの音が遠く聞こえる。


◎郡山 1543→1657 会津若松  ばんだい15号  喜多方行快速3245M  455系3両?編成 先頭=クモハ455-2

出発時は混んでいたので運転室の後ろに立つ。少し遅れていたためか、制限速度区間を本則+5km/hくらいで走っていた。途中から客室内に入り、デッキへのドアの近くに座る。

進行方向右手の山並みの上の方が白くなっていた。右手に若干の夕焼けが見えた。1647~49東永原で運転停車。

◎会津若松 1700→1744 湯野上温泉  会津田島行2325D  2両編成ワンマン後車=AT-202

4人ボックス中心のセミクロスシート。1ボックスを占有。

外は既に暗い。湯野上温泉駅は茅葺屋根の珍しい駅舎。案内所は既に閉まっている。


駅前を歩いてから駅前の旅館「山田屋」に入る。素朴な小振りのおばさんが応対。今日の客は1人とのことで、到着が遅いので家に電話したらしい。まだ到着予定の18時ちょうどだが。

既に食事が部屋のこたつの上に出してある。川魚や山菜が中心。暖房がこたつだけなので冷めている。家に電話しようとしたが、この場所に限って圏外。途中の列車内ではトンネル付近以外に圏外は無かったのに。宿の入口にピンク電話があったので使おうとするが何も音がしない。宿の人を呼ぶが、なかなか聞こえないようで、15回くらい叫んでようやく来た。電話がつながらないと言うと、「では切り替えましょう」と。事務所の電話と共通回線らしい。ようやく家に電話。食事が終わり19時のNHKニュースを見る。テレビは100円硬貨使用。

宿帳に記入。8月頃からの分が載っている。1晩に3~4組の宿泊があった日もあれば、1週間くらい空くこともある。先客は11月30日の1泊だった。

内風呂は玄関脇の階段を下りて右。脱衣場入口の灯りを点けて入る。岩を配した浴槽で、少し熱めか。

21時のニュースを見てから露天風呂へ。非常灯があり24時間入れる。建物の下にあり、多少の雨でも大丈夫そうだ。こちらは少しぬるめだが、長く入っていられる。宿泊客は自分1人だから、この風呂も独占。23時のニュースの後にも入る。24時過ぎに消灯。


平成10年(1998年)12月5日(土)


615頃起床。朝風呂の後、720頃に宿付近を散歩して渓流を見る。

朝食後も風呂に行く。2階のエアコンの切替えが分からないと言われて切替え方法を見る。1階にはエアコンが無かったが。915チェックアウト。「また来てや」と、人柄はとても良い人だ。

湯野上温泉駅の駅舎内の囲炉裏には本物の薪が焚かれていた。

◎湯野上温泉 926→932 塔のへつり  アルペンライナー1号  会津田島行快速3311D  2両編成先頭=AT-152

宿の人に近くの名勝を聞いて塔のへつりに寄ることにした。湯野上温泉から1駅260円区間。深い渓谷沿いを行く。


塔のへつり駅前には何もない。名所塔のへつりへは坂を下って3~5分。塔のへつり公園の辺りには土産物屋が3~4軒ある。まずは吊り橋の上から対岸を眺める。

塔のようなロウソクのような岩が数本立っている。約100万年かけて浸食によりできたもので、天然記念物となっている。高さはそれぞれ10~20mくらいか。対岸に渡って少し登ったところに地蔵が祭られているが、お堂の中に閉ざされていて見えない。紅葉は終わっていて、木々は茶色くなっている。

土産物屋で味噌汁のサービスがあった。まあまあな味。土産菓子を買おうと思ったが、気に入ったものが無い。自家製の味噌が名物のようだが、菓子は製造元不明(販売元のシールが貼ってあるもの)で、会津のシールが付けてあるが、中身は会津のものか分からない。結局買わずに駅へ戻る。駅で携帯の留守電を聞く。



◎塔のへつり 1040→1106 会津田島  2両編成ワンマン先頭=AT-201

小雨が降る中、待っているとDCが来て乗車。各ボックス1~2人くらい乗っている。山の中を走る。会津田島は電化区間への境で、ホームも2面4線+側線+車庫で、駅舎も立派。一旦改札を出て駅内観光案内所兼土産物屋に入る。くるみゆべしを購入。

券売機で浅草まで直通きっぷを3,140円で購入。窓口で、期限がとっくに切れた会津鉄道1周年記念乗車券(昭和63年)を割引500円で購入。



◎会津田島 1125→1503 浅草  浅草行快速154→54  6100系4両編成先頭=モハ6155

ここから電化区間で、東武鉄道直通の電車。しかし元々は国鉄会津線の末端区間で、山の中の何もないところを走る。電化しているのが不思議なくらい。

会津高原は元国鉄会津線終点の会津滝の原。ここから野岩鉄道。乗務員はあっさりと交代。発車直後の左手には転車台が残っていた。

この先、トンネルが続く。特に会津高原発車後のものは通過に4分を要した。湯西川温泉直前の鉄橋では大きなダム湖を渡る。鉄橋からの川や湖の眺めは良い。鉄橋を渡った直後の湯西川温泉から先、また3~4分くらいの長いトンネル。次の川治温泉駅の100m手前までトンネルが続いた。温泉のある各駅のホームには、温泉のイラスト付きの看板がある。

新藤原で東武鉄道の乗務員に交代。普通、交代は乗務員室前で行うが、この辺りでは事務室へ戻る途中ですれ違いながら挨拶して終わり。この辺りから携帯の電波が入るようになり、鬼怒川公園手前で家に電話。下今市で12分停車。後ろに日光からの車両を2両連結。雨の中を再び進む。会津田島発車時は各車3~5人というガラ空きだったのが、各ボックス1~2人に、1340頃から急に混みだして、満席+立客多数。

車内は2つドア4人ボックス中心のセミクロス(出入口付近だけ2人掛ロング)。車内(乗務員室後ろ)にも種別・行先の方向幕がある。北千住で多数が下車し、その次が終点浅草。


◎浅草 1518→ 新橋  渋谷行 銀座線  01系6両編成先頭1号車=01 127

京急方面に乗り継ぐ予定だったが、都営浅草線への入口へは雨の中を歩かなければならないので、銀座線からJRへのルートに変更。浅草発車時の先頭車両には4~5人。上野辺りから席が埋まり始めた。

新橋駅のコンビニでミニカレーパン等を購入。家に電話。


◎新橋 1611→1657 大船  逗子行1521S  E217系15両編成最後11号車=クハE217-8

70%くらいの乗車率。


◎大船 1705→1723 東逗子  久里浜行1745S  E217系11両編成最後11号車=クハE217-4


目次へ


コメント