雪が多い北海道にも低床車両の波、函館市電に登場した超低床車両が9600形です。
2両1編成で、一応時刻表にも充当電車が記載されており、狙って乗車することも可能です。
「らっくる号」の愛称があります。この愛称、実は全編成に貼り付けられているわけではありません。
車内です。ロングシートを主体にしていますが、車体幅のせいか床面積はあまり広くない印象です。
ドアです。入口側は引き戸式で、完全なステップレス化を実現しています。これまでステップを上がらないといけなかっただけに、乗車時のスムーズさは乗降時間の短縮にも役立っていることでしょう。
出口のドアは折戸式です。窓は大きく取られており、降車時のホームを確認出来るようにしています。
最前面です。運転台は中央に配置されていますが、仕切りは右側へオフセットされ、左側は運賃箱で仕切っています。ロングシートがドアギリギリまで伸びているからでしょうか。
天井です。冷房改造された車両たちと比べると、吹き出し口がスッキリしています。照明はカバーの無い蛍光灯が並びます。
窓です。一応二段式、上段はスライドして開閉可能となっています。なお日除けは省略されています。
座席です。こちらは10人掛けです。2人ずつモケットが区切られており、真ん中にはポールも有ります。
ドア横の4人掛けです。ここは制御機器でも入っているのか、スロープとなっており、手前側の席は少し違和感を覚えそうです。
奥には車椅子用のスロープが格納されているようです。いくら低床化されても、ホームと電車との間には隙間がありますからね。
ドア向かいの折り畳み座席です。跳ね上げると車椅子スペースに変わります。
ドア横には車椅子固定用具があるのですが、ここに固定すると入ってくる人の邪魔になりそうです(^^;;
最後に展望席とも言えるクロスシートです。窓側からは何とか前面展望が可能です。