東京メトロ東西線の一部「終日運休」運行区間も大幅減便 振替・代行の計画は?



東京メトロは3月28日、東西線・南砂町駅の線路切替工事にあわせ5月に実施する一部区間の終日運休について、当日の運行計画などを発表した。同社は運行する区間も大幅な減便があるなどとし、迂回ルートでの利用を呼びかけている。

東京メトロ東西線の列車。【撮影:草町義和】

終日運休は5月11日の始発から12日の終電まで2日間実施。5月11~12日に工事を実施できない場合の予備日は5月25日始発~5月26日終電になる。

運休区間は東陽町~南砂町~西葛西で、当日は中野~東陽町・西葛西~葛西・葛西~西船橋の3区間に分けて列車を運行する。各区間の運行計画と振替輸送、代行バスの概要は次の通り。

●中野~東陽町

中野発→東陽町行きは始発が5時00分で終電は23時52分。ただし2本のうち1本は茅場町行きになり、茅場町→東陽町は終日大幅な減便になる。日中の運行間隔は中野→茅場町が約5分で茅場町→東陽町は約10分。

東陽町発→中野行きは始発が5時00分、終電が0時04分。日中の運行間隔は東陽町→中野の全区間で約5分になる。JR中央線各駅停車との直通運転は両方向とも実施する。

●西葛西~葛西

西葛西発→葛西行きと葛西発→西葛西行きを単線で折り返し運行する。西葛西発は始発4時59分、終電0時23分で、葛西発は始発5時05分、終電0時14分。終日大幅な減便で、日中の運行間隔は両方向とも約15分。このほか、西葛西行きの列車では行先表示を行わない。

●葛西~西船橋

葛西発→西船橋行きは始発5時05分、終電0時17分。日中は約7~8分間隔で運行する。西船橋発→葛西行きは終日大幅に減便し、日中の運行間隔は約15分に。始発は5時00分、終電は0時09分になる。快速運行と東葉高速線との直通運行は終日中止する。

2024年5月11・12日の東西線の運行計画(日中以外の運行間隔は異なる場合がある)。【画像:東京メトロ】
快速列車は運行を中止する。【撮影:草町義和】

●振替輸送

運休当日に限り振替輸送区間を拡大する。対象区間は次の通り。

東京メトロ:全線
都営地下鉄:全線

JR山手線:全線
JR中央線快速:東京~荻窪
JR総武線快速・横須賀線:津田沼~品川
JR京葉線・武蔵野線:東京~新松戸
JR中央線・総武線各駅停車:荻窪~津田沼
JR常磐線:上野~柏

京成本線:京成上野~勝田台
京成押上線:押上~青砥
京成金町線:京成高砂~京成金町
京成成田スカイアクセス線:京成高砂~新鎌ケ谷

小田急小田原線:新宿~代々木上原

西武新宿線:西武新宿~所沢
西武池袋線:池袋~所沢
西武豊島線:練馬~豊島園
西武有楽町線:小竹向原~練馬

りんかい線:新木場~大崎

つくばエクスプレス:秋葉原~六町

北総線:京成高砂~新鎌ケ谷

新京成線:全線

東武野田線:船橋~柏

東葉高速線:全線

同社はおもな迂回ルートとして「西船橋駅からJR総武線・京葉線」「本八幡駅から都営新宿線」「茅場町駅から東京メトロ日比谷線」を挙げている。

●代行バス

運休当日に限り南砂町駅の利用者向けに代行バスを運行する。利用時には運休になる区間を含む乗車券が必要。運休当日の南砂町駅では切符のみ購入でき、支払いは現金のみになる。

東京メトロは「(代行バスは)利用可能な人数が限られているため、乗り切れずに長時間待つことが予想される」とし、身体障害者や高齢者、子供連れが利用できるよう、できるだけ徒歩移動か、ほかの鉄道路線などに迂回するよう呼びかけている。

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