福岡県の筑豊地方を走る第三セクター、平成筑豊鉄道。四季折々の沿線風景は多くのカメラマンを魅了します。今年の桜の見頃はもう少し先でしたが、3月最後の週末に田川線の人気スポットの一つ、赤駅近くの陸橋を訪れました。

 

 

油須原駅を出て赤駅手前の桜の中を走る「ことこと列車」の回送列車。満開はもう少し先のようですが春の景色が広がります

 

 

 

平成筑豊鉄道田川線の前身は旧国鉄田川線で、九州最古の鉄道トンネルである第二石坂トンネルなど往時の構造物が残っています。現在は400形、500形気動車が主に単行で走っていて、いろいろな車体色が楽しめます。

 

赤駅近くの桜は、鉄道写真家・中井精也さんらが取り上げたこともあり近年人気の撮影地のようで、お昼前後の柔らかい空気感の中を走る列車を狙うのがお薦めとされています。

 

 

「ことこと列車」の回送はゆっくり走ってきたので、いろんな画角で撮影が楽しめます。桜の木をしっかり入れたい場合は、線路から少し離れた方が良さそうです

 

 

 

私はこの日、親しい写友と一緒に日田彦山線を撮った後、午後遅くに立ち寄りました。もともと別の場所に向かっていましたが、通りかかった際に人が少なかったためカメラを構えてみました。

 

レストラン列車「ことこと列車」が回送されてくる頃には観光客も含め十数人が談笑しながら、思い思いに撮影を楽しんでいました。

 

 

行橋行きの普通列車。赤駅側は線路がカーブしています

 

 

 

赤駅近くの桜の見頃はもう少し先で、満開になるとさらに素晴らしい景色になりそうです。その意味では今回は黄砂もあり、中途半端な写真になりました。

 

ただ、開花状況や光線状態など撮影条件にとらわれすぎても良くないように思います。春の天候は気まぐれです。カメラを片手にゆるっと自然散策ーこの日はそれだけでも十分幸せでした。

 

 

今回は短時間でしたが、次は違う角度からも撮ってみたいです。苦手な単行列車撮影の練習も兼ねて…

 

 

 

 

※赤駅の隣の油須原駅については姉妹ブログにまとめています