福山駅から乗車した山陽本線の相生行の普通列車は広島地区でRed Wingの愛称で広島都市圏(広島シティネットワーク)の山陽本線に導入されたJR西日本227系の岡山都市圏•福山都市圏のネットワークをカバーする岡山版で愛称はUrara

 福山駅から岡山方面へ向かって大門駅まで2駅間の乗車である。

 私が福山に住んでいた頃、大門駅は福山駅の隣の駅で、間に貨物駅の東福山駅があった。

 私が関東に引っ越した数年後に東福山駅は旅客扱い駅となったので、大門駅は福山駅から見てふたつめの駅となったのである。

 大門駅で下車してUraraを見送る。乗客が多くて車内の写真は撮れなかった。


 駅舎は写真の右側にある。

 駅舎側の上り線ホームが1番線、写真左側のホームが下り線のに2番線。私が少年だった頃には上り線の隣にも線路が敷かれていて国鉄の典型的な構造ともいえる2面3線構造だった。つまり現在の2番線は3番線だったことになる。しかし、新幹線が通って優等列車が消えていった幹線の多くの駅がそうであるように、ここも真ん中の線路は撤去されてしまっている。

 ホームから笠岡•岡山方面を見る。


 上りホームと下りホームの連絡は地下通路。

 線路が撤去された旧2番線を見る。私が少年時代を過ごした頃、まだ山陽新幹線が開業する前のことで多くの特急•急行列車が往来していた山陽本線黄金時代だったから、旧2番線はそれらの優等列車に先を譲る普通列車が待避していた。

 駅に並行して国道2号線が通っており、ここへ突き当たる通称「鋼管道路」を眺める。画像奥へ進むと旧日本鋼管(現JFEスチール)福山製鉄所へと至る。

 現在は自動改札機となっている改札口。私が住んでいた時代は木製ラッチだったように記憶しているが、そこは曖昧な記憶だ。


 無人駅化されているが、私が少年時代を過ごした半世紀前は駅員が配置されていた。

 細かな部分は変化しているものの、駅舎そのものは当時のままだ。


 次回は駅を出て少年時代の足跡を辿ります。