都内近郊の軽いハイキングやウォーキングの多くのコースは行き尽くしたので、参考になる本がなかなかない中で、昨年末に「東京ハイキング案内」を買って暗渠跡のコースを2つほど歩いた。その時同時に買ったのが「日帰り絶景ウォーキング関東周辺」というガイドブック。

 

 

 もちろんこのうちのいくつかはすでに歩いているが、トップに載っている「東京の名湧水が流れる竹林公園」は知らなかった。桜はまだなので、竹でも見に行くかと出かけた。西武池袋線東久留米駅で下車すると、なんと駅前にはソメイヨシノが開花している。植物がこんなに器用に気温の急激な変化に合わせて急いで咲くことができるとは知らなかった。

 

 

 駅から10分ほどで落合川を越えて竹林公園に入る。2千本の孟宗竹が生い茂る園内を取り囲むように湧水でできた川が流れる。

 

 

 東久留米市が透明度の高い水が溢れる地だとは知らなかった。これも湧水でできた落合川に戻り、川に沿って上流に向かう。

 

 

 それまでの冬景色があっという間に草燃える春の緑に変わった印象的な景色に息を呑む。いやいや、子供たちが川の中で遊ぶ姿はすでに春を超えて初夏だ。

 

 

 南沢氷川神社の手前で支流のほうに道をとると南沢水辺公園。雑木林が残されている。ガイドブック通りだと、ここから六仙公園を経て新所沢街道を1時間も歩き最終的には西武新宿線小平駅に行くのだが、医者から生検後1週間はおとなしくするように言われているうえに一挙に真夏のような太陽である。万歩計を見るとすでに7千歩。

 

 

 これならもう十分すぎると、ガイドブックのコースの4分の1程度のところでUターンすることにした。行きに見た落合川対岸のいこいの水辺に座り、子供がヤゴを見つけたなどと叫んでいるのを見ながら持ってきた弁当を食べた。

 

 

 名湧水が流れる川の水は感心するほど透明だ。サンシュユも遅ればせながらと花開く(上)。この後西武池袋線を越えて黒目川との合流点まで行こうと思ったが、何しろ日差しが強い。適当なところで踵を返し東久留米駅に戻った。それでも15千歩。あーあ、3日続けて1万歩を超えてしまった(これは3月31日の日記です)。