番外 筑肥線九大学研都市駅の構内にて見られています、高架開業前に造られた証でもあるレールの年月姿 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)


 
 福岡市西区にあります、筑肥線九大学研都市駅は、当ブログでもこれまでもご紹介しておりますように、画像2の九州大学伊都キャンパスが開校しました平成17年に開業しました駅でありまして、九州大学の学生や、職員の方、そして近隣住民の方も利用しております、筑肥線では最も成長が著しい駅であります。
 
 また、駅周辺でも「イオンモール」と言ったショッピングセンターやディスカウント店やドラッグストア、焼肉店や居酒屋などと言った商業施設がありますし、それとともに宅地化も大きく進んでおりまして、その結果JR九州の令和2年度駅別乗車人員ランキングも筑肥線では第1位(総合第15位)となっておりまして、九州大学の学生の最寄駅であるとともに、福岡都心のベットタウンの駅と言う印象まで見せております。
 
 そんなこの九大学研都市駅は、先述のように平成17年に開業した駅ではありますが、元々は平成12年に周船寺~今宿間の複線・高架化されていた際にこの駅がその後開業する事を前提にしましてホームの部分を広げるなど新駅の用地が残されておりました。したがって、駅舎やホームはその後正式決定しましてからその残された部分に建てられておりました。そしてその後はホームドアまで真っ先に設置されるなど(福岡市交通局の駅でもあります姪浜駅は除きます)筑肥線第1位らしい所を見せております。
 

 また、この撮影駅であります九大学研都市駅では、こういったものも見る事ができます。それが、ICカード専用の出口でありますが、「SUGOCA」「nimoca」などの全国交通系ICカードをお持ちの方であれば利用する事ができますので、わざわざ正面の改札口を使わなくてもこちらからでも利用できると言うのがICカードお持ちの方にはふさわしいのではないでしょうか。
 
 (駅内)
 
 (駅外)~あくまでも出口専用です
 

 さて、今回ここからご紹介しますのは、以前この駅に出向きました際に光の反射でレールの年月が明らかになっておりました。しかも、1本のレールでありながら、それぞれに製造年月が違っているなど、見ていて面白い部分も見られておりましたので、皆様にご紹介してまいります。
 

 まず画像は、ホーム外側のレールでありますが、この線路は1998年9月につくられたものである事がわかります。
 
 ちなみに、レールの製造年月がわからない方へご紹介しますと、レールには必ず西暦で製造年が表示されておりまして、そして製造月は縦に入っております線の本数でわかるようになっております。したがって、上の画像の場合「1998」は1998年(平成10年)を表しておりまして、縦線が9本入っておりますので、高架化する前の平成10年9月につくられたものである事がお分かりいただけるのではないかと思います。
 

 一方、こちらはホーム内側のレールでありますが、このホームのレール自体は1本のレールではありますが、それぞれに製造年月が違っております。まず画像は高架化する前の1999(平成11)年6月につくられたレールでありますが・・・
 
 こちらの部分は1999年3月に製造されたレールでありまして、1本のレールでも製造年月が違っている事がわかるのではないかと思います。
 
 これらは、レールの製造年月がバラバラでありましても、敷設した際に溶接によって一本のレールと化したものでありまして、こうして見ましても、一本のレールでも製造年月が違っているのは見ていても面白いのではないかと思います。
 

 今回は九大学研都市駅で見られています、高架開業前に造られたレールの年月などに関しましてご紹介しましたが、私自身九大学研都市駅に関しましては、開業当初の頃から存じていますが、駅や周辺に関しましても大きな変化が生じている事が伺わせております。しかも、このレールたちもご紹介しましたように高架開業前(高架化時)よりこの地にあった訳ですし、かつ敷設以来現在までこの筑肥線を支えている訳ですので、周辺をこれらも見てきていた事にもなります。とにかく、九州大学の機能も移転した今でもありますが、これらレールに関しましても、取り換えられるその日までこれからも周辺の姿を見ていただきたいとも思います。