町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

【悲報】横浜市営地下鉄3000S形、4000形2次車により置き換え廃車へ

2024年04月01日 | 首都圏の地下鉄

横浜市営地下鉄に在籍する3000形グループの内、1999年から導入された3000N形は2022年度に走行機器更新の計画が、3000R形も全編成機器更新の計画がそれぞれ発表されました。2000形の台車など、ごく一部の機器を再利用した3000S形にも当然機器更新の波が及ぶものと思われましたが、3000S形は先に更新計画が立てられていた3000N形と共に4000形2次車の増備で置き換えられることになってしまいました。

今回置き換えられることが決定した青い正面が特徴の3000S形。4次車に相当するグループで、満足度向上の意を込めてSatisfactionの頭文字を取り3000S形と称されます。主に再利用されているのはブレーキ関連装置(後にディスクブレーキシステムに更新)、台車、補助電源装置、ATC装置、車内の手すり類で、これにより新造費は3000形グループの中で最安値となっています。

2000形の置き換え名目で6両編成8本が製造されましたが、2019年には下飯田駅での脱線事故で第53編成が破損し廃車、2024年度には機器の不具合で運用離脱していた57編成がまた廃車になるなど何かと不運なグループでした。それなりに新しい印象なのに後輩達より先に置き換えられていくのも機器流用車の宿命でしょうか。

車内設備は手すりと妻面貫通扉の取っ手を流用しているとのことですが、乗客目線では3000R形と区別は付けられません。恐らく当初は長く使用する予定だったのかLEDによる車内案内表示装置は17インチ液晶画面に換装されており、廃車にするには実に勿体なく感じます。

車両更新計画が迷走している感がある横浜市営地下鉄ですが、公営企業である点や車両の特殊性(第三軌条集電・標準軌の線路幅)から、いわゆる車両譲渡などの可能性が皆無なのが何とも惜しまれます・・・。


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