クハ86339、クハ165-148
伊那新町で右側の80系の下り239Mが、165系の4401M急行駒ヶ根1号の交換待ち。
飯田線に限らず、大糸線でも身延線でも、旧型国電撮影で165系急行にはよく遭遇。
手前の80系の特に300番台車は、後継165に比べ、見劣りするような感じがしない。
冷房がない点は夏は劣るが、それ以外は完成された電車のイメージすら覚えてしまう。
これは個人的な意見で当然別の意見もあろうが、戦前車と同じ年に廃車には違和感。
島式ホームの伊那新町では、タブレット交換のため239Mは右側通行で入線停止中。
左側の4401Mは徐行で通過、運転席窓からタブレットを受け取った直後の様に見える。
なお、復刻版旧型国電&旧型客車ガイドP34/35に飯田線の配線図があるが、伊那新町
は相対式の表示であるが、島式が正しいと思われる。
このころの単線区間の走行の急行は、タブレットの通過授受が良く行われていた。
急行が徐行で走行中に、運転助手が、前の区間のタブレットを受ける装置に投げて、
次の区間のタブレットを授ける装置から取る、事が行なわれていた。それが下画像。
城西駅を通過する上り急行伊那8号の運転助手が、まさにタブレットを取った直後。
タブレットを設置していた授ける装置の白いアームが上に上がっていくことになる。
画像ではそのアームが少し上がり、タブレットが取られた直後であることがわかる。
自動信号ではない時代は、駅にも運転要員が要、運転助手も要で、人手がかかる。
しかしそれが40年前の支線での急行では、毎日のように普通に行われていた。
ちなみに、伊那8号の号車札は7にみえる。すなわち7号車。飯田線の最長編成。
豊橋/飯田間は伊那1/伊那8号は7両運転、飯田から辰野まで4両運転であった。
復刻版旧型国電&旧型客車ガイド
時刻表 1981/12、1976/06