2024年3月のダイヤ改正で運用数が減った九州の交流電気機関車ED76形。後継機のEF510形300番台が一定数そろったためですが、撮影しやすい貨物列車として人気の、北九州貨物ターミナルを15時台に出る1091レの運用は残りました。今後しばらくは赤い国鉄形電機の活躍が見られそうです。

 

 

1091レをけん引し小倉駅付近を通過するED76 1019

 

 

 

 

JR貨物門司機関区のED76形を北九州エリアで撮影する場合、北九州貨物ターミナルを朝の8時台に出る1063レ、5075レの両列車と、1091レの3本が主でした。特に午後順光になる区間を多く走る1091レは、撮影する人をよく見かけます。

 

 

私も最近は北九州を訪れた際、なるべく時間を合わせて1091レを撮るようにしています。この日は紫川を渡るED76 1017を側面から狙ってみました

 

 

 

 

今回のダイヤ改正では1063レがEF81形の受け持ちに変更されましたが、5075レについてはED76形で残りました。EF510形300番台増備の直接の影響を受けるのは、もう少し先のようです。

 

一方で人気の0番台の1両、83号機が運用離脱するなど、今後ED76形は検査期限切れのタイミングで数を減らしそうで、受け持ち運用でもEF510形による「代走」が多くなる可能性があります。

 

 

いよいよ「最後の0番台」となったED76 81=西小倉付近

 

 

 

 

人気が「全国区」のEF81形に比べると、九州固有種のED76形(0番台と1000番台)はちょっと地味な印象ですが、ブルートレイン世代にとっては国鉄時代以来とてもなじみ深い機関車です。本州側からもゆっくり見に行ける1091レは、同形晩年の記録に重宝しそうです。