川崎新町駅【神奈川県】(南武線浜川崎支線【南武支線】。2020年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】シリーズは、
神奈川県川崎市川崎区南西部、住宅街に位置する南武線浜川崎支線【通称・南武支線】の駅で、東海道貨物支線(東海道貨物線)との並走区間かつ共用区間である事から、配線やホーム配置が変則的であり、また旅客列車より貨物列車の方が頻繁に走っている、
川崎新町駅 (かわさきしんまちえき。Kawasakishimmachi Station) です。
 
 
駅名  
川崎新町駅 (JN 52)  
 
所在地  
神奈川県川崎市川崎区    
 
乗車可能路線  
JR東日本:南武線浜川崎支線【通称・南武支線】    
 
隣の駅   
尻手方………八丁畷駅  
浜川崎方……小田栄駅    
 
訪問・撮影時  
2020年6月  
 
 
駅概要 (2020年6月時点)  
駅形態……………地平駅(1930年駅開業、同年旅客扱い開始)。
駅舎………………尻手方(西)の南側。
出入口……………南側のみ。北からは約100m西の踏切を渡って南へ。
バリアフリー……△(1番線のみ段差なく移動可。2番線は地下道が階段のみ)。
点字ブロック……駅前広場~駅出入口~改札~各ホームに設置。
駅前広場…………△(半分以上が月極駐車場として利用され、残りは歩行者用スペースのみ)。
 
 

 

駅舎です。東方向を望む。
古びたセミオープン構造の鉄筋コンクリート造駅舎が鎮座しています。1973年の駅改良時前後に建設されたと思われます。
一部2階建てに見えますが、平屋建てで、手前側の天井が高くなっています。
出入口に段差はありません。駅名看板が南武線仕様のデザインです。
手前は駅前広場に相当しますが、半分以上の用地が月極駐車場として利用されています。
路線バスは駅前に乗り入れていません。最寄りのバス停は200m少々南、小田一丁目交差点付近の川崎市道貝塚京町線沿いに設けられています。
 
 

駅前です。西南西を望む。左後方に駅舎があります。
周辺は住宅街が広がっていて、駅前に商店は見られません。
約350m西には神奈川県立川崎高等学校があり、その少し西側を南北方向に延びる京町通り沿いには商店が商店街(京町通り光栄会)が形成されています。
 
一方、線路を挟んだ駅北側も住宅街が広がっています。
線路北側にはかつて小田操車場が併設されていましたが廃止され、跡地は新町緑地などに転用されています。
約300m北を南武支線と並行する市電通り沿いには商店が点在しています。
尚、「市電通り」とは文字通り川崎市電が通っていた道路の事です。川崎市電は1969年に全廃されました。
 
 

改札口です。東を望む。
以下は2020年現在のデータです。

駅員配置…………あり(有人駅)→2022年に無人化。
自動改札機………△(簡易Suica改札機のみ)。  
ICカード…………『Suica』のエリア内。1通路のみ。
有人通路…………あり(点字ブロック設置。車いす対応幅)→2022年に無人化。
幅広通路…………あり。
窓口………………あり(改札窓口のみ。出札窓口は2014年より閉鎖)→2022年無人化。
自動券売機………あり(改札口の右手前。ICチャージ可)→2022年撤去。
自動精算機………なし(ICチャージは改札外の自動券売機で→2022年からチャージ不可)。
トイレ……………改札内(多機能トイレなし)。
付帯設備…………飲料自動販売機(改札外。写真左手)。
売店………………なし。  
コンビニ…………なし(最寄は約500m南西「ローソン」、約500m北東「セブン」)。
 
尚、現在は無人化され、自動券売機も撤去されて乗車駅証明書発行機が設置されたと思われます。
ICカードへのチャージができなくなったため、訪問の際は残高に余裕を持たせておいて下さい。
もし残高不足になった場合は乗車駅証明書を受け取り(発行機がある場合)、着駅などで駅員に処理を依頼して下さい。
 
そして改札口の先、左には尻手方面1番線ホームへのスロープが、中央には同じく1番線への階段が(点字ブロック設置)、右には浜川崎方面2番線ホームへの地下道があります。
ちなみに地下道は階段のみでエレベーターがありませんので、川崎新町駅はバリアフリー非対応です(1番線のみ対応)。車いすで川崎新町駅をご利用の場合は事前にJR東日本へお問い合わせ下さい。
 
 

2番線に設置の建植式駅名標です。非電照式です。
JR東日本の標準デザインで、矢印の中央には南武線のラインカラーである黄色が表示されています。
駅ナンバリング「JN 52」も併記されています。
また、川崎新町駅は川崎市内の駅ですが、特例により川崎駅や南武支線の全駅、鶴見線の川崎市内駅ともども特定都区市内制度における横浜市内駅に編入されています。そのため、駅名標の右上には「浜」マークが表示されています。例えば、神戸市内から川崎新町駅まで横浜市内行きのきっぷだけで行くことが可能で、新横浜駅で新幹線を下車して横浜線~東神奈川経由京浜東北線~川崎駅経由南武線~尻手駅経由南武支線のルートでも乗り越しや不正乗車にはなりません(川崎付近で京浜東北線と南武支線が交差しますが、駅が無いため重複乗車にはなりません)。
 
 

 

駅構造……地平駅。北西~南東方向。
配線………単式ホーム2面2線。他にホームが無い線路が2線。
 
右(南)の単式ホームは1番線で下り尻手方面ですが、東海道貨物支線の神戸方面下り貨物列車も1番線を通ります。1番線は南武支線下り本線と東海道貨物支線下り本線の共用です。
1番線の左は東海道貨物支線専用の上り本線で、ホームが設置されていません。
その左(北)がホームに面している2番線で上り浜川崎方面ですが、2番線は南武支線上り副本線(待避線)扱いです。
そして2番線の左は南武支線上り本線(通過線)で、ホームがありません。この線路が一番使用頻度が低そうですが、配線の都合上、東海道貨物支線上り列車はこの線路に入ることができません。
最後に、南武支線上り本線の左、現在は新町緑地になっている場所には以前、小田操車場があり、側線が数本配置されていました。
 
1番線から見て2番線は浜川崎方(奥)へずれています。
  
ホーム有効長……3両分。実際使用しているのは尻手方(手前側)の2両分のみ。
ホームドア………なし(2020年6月時点)。
ホーム幅…………駅の規模を考慮すると標準レベルの広さです。
上屋(屋根)………各番線とも尻手方の約0.5両分のみ。 
ホーム上設備……ベンチ。
 
1番線は尻手方の上屋下のみホーム幅が広く、そこ(写真右側)にベンチが置かれています。
尻手方の端(後方)には駅舎・改札口があります。
改札口と後述の2番線は地下道で結ばれています。

写真は2枚とも1番線より浜川崎方を望む。
 
 

 

こちらは1番線より尻手方を望む。
右の東海道貨物支線上り本線は2番線ホームの背面を通っていますが、ホームと線路の間は結構開いていて、貨物線上り本線は2番線ホームに接していません。
 
 

こちらは改札口と2番線を結ぶ地下通路です。改札口方(南西)を望む。
円形の断面が特徴的です。
両側に手すりがあり、点字ブロックも設置されているのですが、エレベーターがなく、バリアフリー非対応です。
左手の階段上が2番線で、奥へ進んで右にある階段を登ると駅舎・改札口です。
 
 

2番線より浜川崎方を望む。
こちらも手前の尻手方が広いです。ホーム上の設備はベンチのみです。
ホームの右には東海道貨物支線上り本線と1番線(南武支線下り本線・東海道貨物支線下り本線)が並走しています。
また、ホームの左、レンタルボックスや新町緑地になっている場所には以前、小田操車場がありました。
  
 

 

2番線より尻手方を望む。
ホーム左側には柵が設置されており、その向こう側(左)を東海道貨物支線上り本線が並行していますが、この写真を見ても貨物支線上り本線は2番線ホームとは接していません。
さらに左には1番線と1番線ホームがあり、その前方に駅舎・改札口があります。
 
 

 

上写真は2番線より、下写真は1番線より、いずれも尻手方を望む。
各ホーム端には階段があり(1番線はスロープ併設)、1番線側の前方に駅舎・改札口があります。地下道は2番線尻手方ホーム端と1番線尻手方ホーム端先の左側を結んでいます。
また、線路は左から南武支線下り本線・東海道貨物支線下り本線の共用線路、東海道貨物支線上り本線、南武支線上り副本線、南武支線上り本線の順で、少し先で左2線が東海道貨物支線の複線、右1線が南武支線上下線(単線)の三線区間になります。
 
この先、住宅街の中を北西へ走り、前述のように4線から3線へと減少します。南武支線尻手行き列車は渡り線を伝って一番右の線路へと転線します。三線になると左へカーブして高架区間になり、国道15号線(第一京浜)を乗り越して進路を西北西に変えると八丁畷駅へと至ります。右端の南武支線上下線にしかホームが無く、南武支線ホーム直下には地平を走る京急本線の八丁畷駅が交差しています。
  
 

 

上写真は1番線より、下写真は2番線より、いずれも浜川崎方を望む。
2番線ホーム端には係員詰所or機器室があります。また、1番線ホーム端は未使用で、柵により立入禁止となっています。
また、線路は右から南武支線下り本線・東海道貨物支線下り本線の共用線路、東海道貨物支線上り本線、南武支線上り副本線、南武支線上り本線の順で、この先で上りの3線が1線に集約され、南武支線・東海道貨物支線が共用の二線区間(複線区間)になります。
 
この先、住宅街の中を一直線に南東へ走り、やがて前述のように4線が2線に減少すると小田栄駅へと至ります。ホームは千鳥配置で、踏切を境に手前が上り浜川崎方面ホーム、前方が下り尻手方面ホームです。
 
 
あとがき  
下車(乗車)時・・・2020年(駅訪問の為)。          
  
南武支線のみの駅ですが、東海道貨物支線が並走しているため構内は広いです。単式ホーム2面2線で、尻手方の南側に駅舎があります。無人駅です。駅前はこれといった特徴のない閑静な住宅街が広がっています。
  
鉄路のみで  
新宿から・・・当日到達可、日帰り往復可。湘南新宿ラインなど~武蔵小杉から南武線~尻手から南武支線。 
大阪から・・・当日到達可、日帰り往復可。新幹線~新横浜から横浜線~京浜東北線~南武線~南武支線。
 
食料・飲料 (500m以内)
コンビニ・・・・・・あり (約500m南西「ローソン」、約500m北東「セブンイレブン」)  
飲食チェーン店・・・あり (約500m南西「松屋」)  
 
大阪からの到達難易度もさほど高くありません。南武支線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は川崎新町駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:JR東日本のHP、Google地図、Wikipedia)