3月上旬、僕は大学時代を過ごした北九州市に住む同期の結婚式に呼ばれました。久しぶりに会った彼は昔と変わらず、懐かしい顔にも会えて楽しいひと時を過ごせました。本当にめでたい。

 さて、北九州に行くにあたり、色々と考えを巡らせたのが「行き方」です。現在僕の住む鳥取県と福岡県を結ぶ高速バスは廃止されており、お隣の島根県発のバスを利用しようと当初は考えていました。しかし、バスは卒業シーズンと被ることもあってか既に売り切れ‥。ならば、やくもと山陽新幹線で15000円かけて向かうのではなく1日かけて山陰本線•美祢線を乗り潰してはどうかと思いついた訳です。こちらの鈍行なら7500円くらいで行けるのです。

 さて、土曜の結婚式に向けて木曜日夜には居住地の倉吉市を出ました。松江にて趣味の一つであるクラフトビールを嗜みます。

•F-RUSH(松江)

クラフトビールのタップや島根を中心とした地酒が頂けるお店です。


 23時台の西出雲行最終列車で出雲市に向かいます。出雲市駅前のネカフェで一晩を過ごしました。


 さて、ここからが旅のスタートです。一年ぶりの出雲市駅。(出雲には去年秋にも行ったんですけどね。)山陰本線はその長さから、区間ごとの列車の本数に差があります。石見地域方面への列車は特急を除き全てが出雲市駅発で、浜田•益田まで向かいます。益田行きの最終が19:14とやや早いですが、それだけこの区間が長いという事です。3時間もかかるのねん。


西出雲駅

 米子発の出雲市方面行きの鈍行の多くはこの駅まで向かいます。また、この区間までは電化が済んでいます。その理由はこの駅を過ぎた後に分かります。


後藤総合車両所出雲支所

 西出雲駅からお次の出雲神西駅までの間にあります。伯備線から続く電化区間はこの基地でお終いです。この基地の特徴は、やくものような特急用車両が中心に配置されている点です。陰陽連絡線で一番の需要をもつ伯備線、そこを通る「やくも」はリバイバル版(昔のデザインの復刻版)が走るほどの人気を博しています。幼少期から伯備線沿線に住んでいる自分としては、緑やくもと現在の赤に緑のラインが入ったゆったりやくもが馴染み深いです。電車の窓からは、2024年春より運行される新型やくもも見えました。


小田駅

出雲市多岐町の中心駅です。駅前の真っ直ぐな道の先に見える日本海が素敵な駅です。


 さて、僕は山陰本線の鳥取から益田までは何度か乗ったことがありますが、特に石見地域(出雲市より西)の海岸線はトップクラスに素晴らしいと思っています。この絵も良いですが、海岸線が絶壁の箇所は更に素敵です。


田儀駅


 石見地域を代表する「石見神楽」のラッピング列車とすれ違いです。


久手駅


 電車は更に西を目指します。