3月7~12日 京都鉄道博物館 SLスチーム号の客車が特別に12系2両での運行になりました。
牽引機は8630、ヘッドマークは陸上自衛隊桂駐屯地から贈られた特別なもの。
SLスチーム号の専用客車がお色直し整備される期間の一部を12系が担うのでした。
脱輪事故を起こしたC62 2のその後も気になるし、12系のスチーム号も乗ってみたいし…ということでやって来ました。
宮原総合運転所からやってきた12系。「SL北びわこ号」が運行終了となった今、オリジナルに近い12系に乗る機会は稀有になりました。JR西では機関士ハンドル訓練時にしか運行されていないかもしれません。
運用中に尾灯が灯ることも無くなったのでは…?反射板取り着けがほとんどでしょう。
自分の経験では、オリジナルは小学校の修学旅行でしか乗ったことがありません。その後、改造車には何度か乗ったことがあります。見たのは数え切れないのですが。
1970年の大阪万博の大量波動輸送需要に対応するために生まれた客車です。
著名な番号並びのオハ12 345。
発電エンジンを起動させて車内の空調を稼働しています。
かつてはゴロゴロいた12系もレア度を増し、たまにDD51のハンドル訓練で見かけるだけになりました。
折り畳み式ドア。
国鉄くずもの入れは養生テープで留められ使用禁止。
洗面所。痰ツボも併設されていました。温冷水ハンドルはボタン式になっています。こんなのだったか記憶にありません。
洗面所内にある種別、行先表示幕は施錠されておらず、ある種のマニアにイタズラされることがあるので予防されていました。
便所にもありますが、便所は施錠されて使用禁止でした。
座席、モケットは更新されていますが、オリジナルの形態です。
窓は下段窓は固定化、上段は引き下げて開放出来るようです。
スチーム号専用線500mを往復、15分で徐行します。料金は大人300円。
スチーム号走行中は席を立たないようアナウンスされていました。
C62 2の脱線事故を受けてか、嘱託の添乗スタッフの数が多く、車両間の移動を咎められる等、ちょっとやり過ぎではないか…と窮屈でした。
C62 2が脱輪事故を起こした線路終端。
車止めを乗り上げたそうですが大きな損傷は見られませんでした。事故後丸ごと取り換えたのかもしれませんが…
事故を起こしたC62 2。車止めを乗り上げたなら台車枠が損傷したかもしれませんが、目立った傷はありませんでした。台車枠の中央が若干歪んでいるようには見えます。
動態保存機留置エリアに停まっているし、動態保存機の4機内に在籍しているようなので、今後またスチーム号運用に入ってくれるのでしょう。