NO.3009 「あそぼーい!」全区間利用「SUGOCA大回り」利用記録(その1・香椎~大分編) | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 通算11回目となります「SUGOCA大回り」の模様を、今回から3回に分けましてご紹介してまいりますが、この「SUGOCA大回り」は、以下のように私自身もこれまで行っておりまして、この当ブログを通じてご覧の皆様にこの「大回り」を楽しめる事をご紹介してまいりました。

 

 「SUGOCA大回り」とは、通常の乗車券を使います「大回り」のように近郊区間を利用するだけではなく、今からご紹介しますような形で使用する事ができるようになっておりまして、その範囲も数百キロに及ぶ範囲で使用する事ができるようになっているものであります。

 

 

 これまでご紹介しました「SUGOCA大回り」過去10回です。私自身もこれだけ大回りを敢行しましたが、区間からもわかりますように「SUGOCA」エリアに相当していない区間が存在しておりますし、行程に関しましてはやはりトラブルもつきもので、代行バスや代行タクシー(トラブルによります)を利用した経歴もあったほどでした。しかし、これらはこの後ご紹介します説明書きからもそれら区間も利用する事ができるようにもなっております。

 

 (注・それ以外にも特急「ソニック」や「きらめき」なども使用している回もあります)

 第1弾 竹下(福岡市)→久留米→日田→由布院→大分→博多 NO.1316より4回

 

 第2弾 滝尾(大分市)→豊後竹田→(代行バス)→宮地→肥後大津→熊本→大野下→(代行タクシー)→大牟田→博多→大分 NO.1343より4回

 

 第3弾 竹下→熊本→肥後大津→宮地→豊後竹田→三重町→大分→博多 NO.1411より6回

 

 第4弾 竹下→二日市→(特急「ゆふいんの森」)→由布院→大分→博多 NO.1580より4回

 

 第5弾 南福岡→久留米→日田→大分→博多 NO.1711より4回(大回りとしては2回)

 

 第6弾 竹下→久留米→日田→由布院→庄内→大分→博多 NO.1805より5回

 

 第7弾 佐賀→新鳥栖→鳥栖→久留米→由布院→大分→亀川→中津→博多 NO.1857より2回

 

 第8弾 南福岡→二日市→鳥栖→熊本→肥後大津→宮地→(特急「九州横断特急」)→大分→博多 NO.2363より5回

 

 第9弾 竹下→二日市→(特急「ゆふ」)→日田→由布院→大分→中津→(特急「にちりんシーガイア」)→博多 NO.2452より3回

 

 第10弾 南福岡→鳥栖→久留米→日田→(特急「ゆふ」)→大分→博多 NO.2765より3回

 

 

 これからご紹介しますのが、「SUGOCA」に関します説明書きでありまして、「SUGOCA大回り」にご理解なさっていない方のために1回目の時から毎回記載しておりますが、以下の分を読んでいただきまして、ご理解いただければと思います。

 

 

 JR九州のICカード「SUGOCA」は、平成24年12月よりこれまでの福岡都市圏に加えまして、大分地区・熊本地区・長崎地区・鹿児島地区にも範囲を広げております。

 

 それによりまして「SUGOCA」のエリア内ならばカード1枚で利用する事が可能になりまして、それによりまして福岡都市圏・大分地区・熊本地区を「北部九州エリア」として構成する事でカード利用者には特例も与えられておりまして、乗車区間の運賃を計算する際に、「運賃計算の特例に使用する路線(以下画像点線部分~但し日田彦山線BRT区間は除きますを経由して計算した方が最も安くなる場合、実際には異なる経路で乗車する場合でもこれらの線区を経由したものとして運賃を計算するというものでありまして、いわゆる最短経路で利用する事が可能になっております。

 

 (「SUGOCA」HPより引用)

 

 つまり、熊本駅から大分駅間で利用する際には、通常は豊肥線を経由した方が運賃は当然の事ながら安い訳ですが、例え鹿児島線・日豊線を経由しましても豊肥線経由の運賃であります3300円で利用する事が可能になっておりまして、鹿児島線・日豊線経由であるならば5940円ですので、2640円も安く行く事も可能になっております(以下【図】参照)。この場合も、豊肥線の「SUGOCA」エリアが熊本~肥後大津間及び中判田~大分間で使用が可能な訳ですが、通常使用が不可能であります、肥後大津~中判田間も、下車しない限り利用する事が可能になっております。

 【図】
 熊本~(豊肥線経由)~大分 通常運賃3300円
 熊本~(鹿児島線・日豊線経由)~大分 通常運賃5940円
 熊本~(「SUGOCA」利用)~大分 最短経路運賃(豊肥線経由を適用)3300円


 その結果、さらに範囲が広い久大・豊肥線などを利用しての「大回り」も可能になっておりまして、一度「SUGOCA」などのICカードを通しますと、これら路線を経由した数百キロに及ぶ「大回り」も可能になっておりまして、下車しない限りその駅間の最安運賃での利用が可能になっておりまして、他の交通系ICカード「nimoca」「はやかけん」「Suica」「ICOCA」などの「SUGOCA」と相互利用しているカードも利用可能となっておりますし、上の履歴からもわかりますように特急列車も使用可能となっております。

 

 

 さて、ここからご紹介しますのは、今回で通算11回目の「SUGOCA大回り」を3月に決行しておりました。今回から3回に分けましてその模様を皆様にご紹介しております。

 

 

 今回の「SUGOCA大回り」の目的は、上の画像にありますキハ183系1000番台気動車で熊本~大分・別府間で運行されております、特急「あそぼーい!」に乗車するために敢行したものでありまして、「あそぼーい!」と言う事で別府→熊本間は通しの乗車でもありました。

 

 その「あそぼーい!」は、本来は全車指定席で運行されている列車ではありますが、平日にキハ185系気動車で同区間・同時刻で運行されております「九州横断特急」との運用の兼ね合いもありまして、この「あそぼーい!」が現在平日の特定日は全車自由席で運行されておりまして(平日でも運行しない日はあります)全ての区分で自由席特急券で利用できるようになっております。

 

 私自身も、NO.2991でもご紹介しましたように、1月に肥後大津→熊本間で乗車しておりましたが、引き続き平日の特定日に全車自由席で運行されている事から、今回は通し乗車を行おうと言う事になったのでありました。

 

 

 さて、ここからは「あそぼーい!」乗車までの道程をご紹介してまいります。今回のスタート駅は画像の香椎駅でありました。

 

 本来でしたら、大回り乗車と言う事で、吉塚駅と言う所ではありましたが、時間の都合や特急の停車駅に香椎駅がある事もありまして、スタート駅は香椎駅と言う事にしておりました。

 

 この香椎駅と言いますと、このほど指定席券の購入や、インターネット予約受け取りも可能な自動券売機が設置されておりまして、そう言った事から「あそぼーい!」の特急券の受け取りはこの香椎駅で行っておりました(インターネット事前予約済)。尚、今回の改正前までにはそのような指定席券の購入や、インターネット予約受け取りも可能な自動券売機が、これまで設置されていなかった駅でも置かれるようになっておりまして、その香椎駅や西九州新幹線で開業当初に置かれていなかった嬉野温泉駅・新大村駅などでも置かれるようになっております。

 

 (ちなみに、香椎→別府間の特急券は博多駅で受け取っています)

 

 

 さて、今回も「SUGOCA」区間で相互利用もできております私が所持する「nimoca」で通しましてスタートとなります。まずは、「ソニック23号」にこの香椎駅で乗車しまして、別府駅へと向かいます。

 

 (通した時)

 

 (「ソニック23号」)~この日はAO-4編成

 

 

 この日(3月5日)は雨でした。私も数日前から天気予報、そして当日も「雨雲レーダー」とにらめっこしながら雨は大丈夫かと思っておりましたが、残念ながら雨にたたれる事になりました・・・。それでも、小降りの所もありましたので、このように収めてもいましたが、宇島駅近くにあります火力発電所も煙突の上の方がもやで隠れている事がわかります。

 

 

 こちらは宇佐駅より山手を収めたものであります。この宇佐駅と言いますと、アルファベットで「USA」とも言いますので、まるでアメリカか!?と思わせる部分も見られております。画像のその「USA」も、ロサンゼルスにあります「HOLLYWOOD(ハリウッド)をまねてその姿を出しているようですが、やはり本場にはかなわないかな・・・と思う所でしょうか。

 

 

 所で、小倉駅と西小倉駅は重複するのでは?と言う意見が、以前「X」でも話題になりましたが、特急列車「ソニック」・「にちりんシーガイア」、博多方面~小倉間「きらめき」に乗車しまして鹿児島線~小倉~日豊線と利用する場合は、特例で片道扱いとなりますので、重複と言う形にはなりません。尚、鹿児島線~日豊線間で普通列車・快速列車で連続利用となりますとそう言った特例はできませんので、西小倉駅乗り換えが必要となりますので注意が必要であります。

 

 

 こうして、「ソニック23号」は別府駅に到着、これから本来の目的でもあります「あそぼーい!」に乗車する事になります。

 

 

 別府駅に降りますと、3番ホームではキハ185系気動車の姿がありましたが、この時の列車は「ゆふ74号」でありまして、本来でしたら「ゆふいんの森4号」に相当する列車であります。そんな「ゆふいんの森4号」に使用されます列車はキハ71系気動車でありますが、そのキハ71系気動車がこの時小倉総合車両センターに入場しておりまして(掲載時も引き続き入場中です)、そう言った事からこの列車が運行されていたものであります。

 

 この「ゆふ74号」では、キハ185系気動車の中間車であります、キロハ186形から改造されましたキハ186形が2両(5・7)連結されておりまして、まさに中間車としての姿が見られた編成でもありました。この中間車も、「コロナ禍」以降「ゆふ」でもワンマン運行が行われていた事もありまして、しばらくは稼働する機会がありませんでしたが、インバウンド需要の復活などもありまして現在は稼働する機会も増えておりまして、正直よかったのではないかとも思う所ではありましたでしょうか。

 

 (キハ186-5)

 

 (キハ186-7)

 

 この後、「あそぼーい!」も3番ホームに入線する事から、3番ホームに移動、「ゆふ74号」の発車を収めました。この時の利用はそう多くはありませんでしたが、インバウンド需要を考えますと、由布院→博多間は多くの利用者があっていたのではないかと思われる所ではあります。

 

 (先頭・キハ185-16)

 

 

 この「ゆふ74号」発車から10分少々、今度は「あそぼーい!」が3番ホームに入線してまいりました。この時には、最前部のパノラマ座席9席を狙うために10数名ほどが待っておりまして、私もその1人でありましたが、残念ながら早くから並んでいた方も最前列の座席は狙う事ができませんでした・・・。まさに全車自由席だから生まれました座席争奪戦がこの時この別府駅で見られていた事もお分かりいただけるのではないかと思います・・・。

 

 それでも、今回は前から2列目を確保する事ができましたので、車窓の姿を味わう事はできておりました。このような姿も、かつての「シーボルト」以来でもありましたので、これから約3時間、しっかり車窓を堪能しようと思ったのでありました。

 

 

 こうして、「あそぼーい!」熊本行きは15時06分に別府駅を発ちまして、日豊線を大分方面へと進んで行きます。ただ、ご紹介しておりますようにこの日は雨も降る中でもありましたので、晴れた時のような車窓を味わう事はできませんでした。それでも大きな窓でもありますので、眺めは正直格別ではなかったでしょうか。

 

 

 西大分駅を通過しまして、次は大分駅へと言う所であります。西大分駅を出ますと、画像のように高架にも入りますので、より大分駅に近くなってきている事も伺える姿でもあります。

 

 

 こうして、大分駅へとやってまいりました。大分駅にやってくる時には、進行方向右側にあります留置線を通過しまして、いくつかのポイントを分かれまして、ホームへと入ってまいります。

 

 

 15時18分、大分駅では6番ホームに停車しまして、ここで5分間停車します。本来でしたらこの停車時、向かいの7番ホームで「あそぼーい!」全体の姿を収めたかったのですが、私自身が足が良くない事もありまして、残念ながら7番ホームでの撮影は断念するに至りました・・・。

 

 (全体画像、令和3年撮影)

 

 結局は、この6番ホームで収めるに至りましたが、やはりキャラクターであります「KURO」こと「あそ くろえもん」の姿が印象深い所ではあります。この種類も101種類あるようですが、特に「白いくろちゃんシート」があります3号車のように車体全体でみられる姿がより印象深く思う所でもありましょうか。それほど子供さんに愛される列車である事もわかる姿でもあります。

 

 (4号車乗務員室扉周囲)

 

 (3号車)

 

 (4号車出入口)~自由席の札が印象的です

 

 ちなみに、これまでも当ブログでもご紹介しておりますが、「KURO」の姿はこの大分駅構内でも見る事ができます。「あそぼーい!」が一日1往復でありますが、「あそぼーい!」が見られなくても、「KURO」は見る事はできますので、ご覧の皆様も拝見してみてはいかがかと思います。

 

 

 さて、7番ホームへ足を運べなかった代わりに、この時にはある入換シーンを反対側の4番ホームで収める事ができました。これは鹿児島県の大隅大川原駅へ運行されていた工臨でありまして、大分駅着後に大分車両センターに入る事になっていたようでした。

 

 この時はDE10形デイーゼル機関車1753号機とチキ6000形貨車2両の編成でありましたが、DE10 1753号機が転線しまして宮崎方にやってまいりまして、このあと連結しようとする所でもありました。

 

 10メートルほど離れた所にDE10 1753号機は停車、その後今度は2メートルほどまで近寄った所で一旦停車します。ここで連結器の調整を行いまして、連結へと至る事になります。

 

 こうして、連結が完了しまして、この後この編成は大分車両センターへ入ったようであります。それにしても、黒崎駅へ戻るのかと思いきや、なぜ大分車両センターに入った?のかはわかりませんが、どちらにしましても貴重な姿を収める事ができただけでも正直ラッキーではなかったかとは思っております。

 

 (連結完了)

 

 

 今回は、「あそぼーい!」を求めた「SUGOCA大回り」のその1としまして、スタート駅でもあります香椎駅から大分駅までの模様をご紹介しましたが、ここまででも「SUGOCA大回り」で特急列車の利用ができる事がお分かりいただけるのではないかと思います。特に今回の行程のほとんどが特急列車でもありますので、尚の事わかるのではないでしょうか。それにしても、工臨と言う貴重な姿もこれまではあまり見た事がないと言うのもまさにラッキーではなかったかとも思う所ではないでしょうか。次回その2では、豊肥線に入りましての模様をご紹介してまいりますので、次回もご覧いただきたいと思います。