日本の鉄道で運転された開業・周年記念号で時刻表掲載されたものを取り上げています。

 

第84回目はJR東日本が運行した、高崎線開業120周年記念列車についてまとめてみます。

 

首都圏の主要幹線であり、埼玉を南北に貫く高崎線。私も年数回利用します。湘南新宿ラインが開業してからは東京西部からのアクセスも容易になり、利便性が向上しました。さて、高崎線といえば、JR発足まもない頃、短命となった快速列車タウン号が運転されていた路線でもあります。私のブログでも取り上げております。ご興味あればご覧ください。

 

 

  周年記念の概要

高崎線開業120周年

対象物

JR東日本 高崎線

所在地など  大宮〜高崎 74.7km
歴史の起源(概要)

1883年7月28日 日本鉄道として上野〜熊谷間が開業(高崎線の最初の区間) ・・・ここが起点

1883年12月27日 日本鉄道として本庄〜新町間が開業・・・ここも

起点かな?

1884年5月1日 新町〜高崎間の開業をもって全線開通

 

 

  臨時列車の運行概要

快速 高崎線120周年記念号 

運転区間 上野→高崎 ※片道のみ
運転日

2003年7月28日、12月27日

使用車両・編成

客車 7月、12月どちらも旧型客車5両編成

牽引機 7月 EF55 1号機+EF65 501号機(2重連)

   12月 EF55 1号機+EF58 61号機+EF64 1001号機(3重連)

こちらのページを参考にしました
列車番号、運転ダイヤなど

7月 9731レ 上野発10:27 → 高崎着12:40

途中停車駅(起点):浦和、上尾、鴻巣、熊谷、深谷、本庄、新町

 

12月 9731レ 上野発10:16 → 高崎着12:40

途中停車駅(起点):上尾、鴻巣、熊谷、深谷、本庄、新町

備 考  全車指定席
 
停車駅のチョイスは、おそらく1883年の日本鉄道開業時の開設駅と一致し、その再現を意識したのではないかと思います。
 
また、時刻表を眺めていただけでは気づかない、豪華な牽引機がラインナップされています。7月、12月ともにEF55 1号機が運用についていますが、ご存知の通り、片運転台の電気機関車であり、ムーミン、カバなどの愛称で呼ばれていましたね。周年記念のなかでも力の入れ方の違いを感じる列車です。

 

  当時の時刻表紙面での臨時列車

2003年12月号の高崎線・上越線の紙面より。下記紙面では右端に高崎線120周年記念号が掲載されています。そのすぐ左側には、土休日運休の快速アーバン号が記載されており、同日に運転されていませんが、上野発同時刻なので比較対象しやすい列車ですね。電車列車であるアーバン号は10:15発で高崎着11:50で1時間35分の所要時間。今回取り上げた高崎線120周年記念号は、10:16発で高崎着12:40と、電車列車と比較して50分長い所要時間でした。途中停車駅の数はアーバン号よりも少ないのですが、機関車牽引が故の加速性能等の速度面での客車列車のハンデと、定期列車を縫って設定された臨時列車スジによる圧倒的な鈍行ぶりを発揮しました。なので、乗り鉄、撮り鉄両方にとって好都合なダイヤだったとも言えます。

JTB時刻表2003年12月号より

 

本日は以上です。

 

参考資料 JR時刻表2003年7月号、JTB時刻表2003年12月号、

参考サイト 高崎線(Wikipedia)、Frickrのリンク