おはようございます。
先日オークションでウェザリングしたキハ52を購入してくれた方は同じ長野県内の方で、この車両を置いたミニジオラマを作りたいとのメッセージをいただきました。
そこで今回は、美里山倶楽部が作ったミニジオラマ「中秋」や「棚田」を振り返り紹介して参考になれば、という「ご購入感謝キャンペーン」にします。
前編はこれを見ればジオラマの作り方が分かる ミニジオラマ 「中秋」総集編のリメイクから行きましょう。
ミニジオラマ「中秋」の全体像です。
左側奥から流れる滝が川となって中心部を流れます。
鉄橋はKATOの渡らずの鉄橋を使い、鉄橋には飯山線のキハ52、全体は秋の紅葉、鉄橋下には車でキャンプしている若者がいる設定です。
では早速制作工程から見てみることにしましょう。
ミニジオラマを作るのに適する大きさにダイソーのコレクションボックス_アーチワイドL型という幅350mm位のケースがあります。
そこにKATOのカーブ鉄橋を内向きにして景色を作り込むスペースが多くしてみました。
川にアクセントで置く石や柱状節理をどうやって表現するかポイントになります。
載せる車両は飯山線2両編成。
川前面にスチレンボードを置いて川の流れを決めています。
左手奥に滝を流して柱状節理はこのあとの画像で接着。
橋脚下のイメージはまだ固まっていないときです。
崖面部分のプラスター造形でここは一つのヤマ場。自分の頭の中やザザっと書いたラフスケッチ↓(ヘタクソですよ)にあるイメージを実際に作り込み、表現するのは大変。
車両は、二両編成では長すぎる事が分かり、両運転台の車両が登場、キハ23かな?
No.4 壁面色差しと植栽が始まる
壁面は墨入れ後塗装。滝や柱状節理など常時水がかかる部分はかなり濃いめに表現。壁に使う色は、薄茶、白、黒、ライトブルー、パープルなど。グレー、茶は今回使っていません。
手前の土手も原野に緑が入るとジオラマが生き生きしてくる。鉄橋と橋脚の色を落ち着かせるために薄い茶色で色刺し。
これで模型が、ホンモノ・・・らしくなる。
No.5 川を見に行く
ジオラマを作る上で実景観察は欠かせません。駒ヶ根高原に行って実際の川を見てきたところで河原の状態と水の流れ方は大いに役立ちます。
No.6 川作り
模型も、実際の川作りも楽しいです。チョロチョロ流れる小川で、川の流れを変えて行くことを子供と一緒にやったことあるけど、堀り方一つで水の流れが変わります。
多岩、中岩、小岩、砂利を実際に見た川の写真を基に並べていきます。自然を観察していることでそれを表現できるようになりますので、写真は自分で撮っておくことが大事です。
逆に知らないとなかなかリアルな川を作るのは難しいということ。
No.7 水を流す
水を流すのは最大のヤマ場。失敗すると今までの苦労がそれこそ「水の泡」
私はいつも津川洋行の「水の素」を使います。
これとしぶきの白を色差し表現して川が活きます。
No.8 紅葉に彩る
このミニジオラマの季節は秋。
紅葉のフォーリッジや人をどう配置していって自然を借景に、
ひたすら美しい駒ヶ根高原の紅葉をバックにシャッターを切りました。
車両は飯山線カラーのキハ52にチェンジ。国鉄色だと埋没するので、青基調でかつ車両にも紅葉色があって両運転台となるとこれしかない。
川を見せるアングルです。「キラキラしている川」はここの見せ場。
これは美里山倶楽部お気に入りの写真。自然光ならではの列車の白飛びが良い感じ。
「中秋」は隔月刊誌「N.」の2021年2月号に掲載されています。
引き続き「棚田」の写真もご覧ください。
器は「中秋」と同じ大きさです。
やっぱりキハ52を使ってますね。こちらはKATOのキハ52。
全体像はこちら、短い停車場にキハ52が停まってお客さんがちゃんと乗車口に集まっています。
棚田の稲は初夏を迎えて一株一株が大きくなってきているところで、筆記体の「F」は昔所属していたジオラマクラブの頭文字。
湖の近く自然光で撮っているので雰囲気がいいでしょ。
右は石積みの棚田で下り道の脇には棚田の用水路も作られています。
トンネルはレンガ積みでウェザリングも十分。
道の右端に用水路からあふれた水が流れています。
棚田の上には農家のご夫婦が休憩中。
「棚田」は隔月刊誌「N.」の2017年8月号に掲載されています。
いかがでしたでしょうか?
ミニジオラマは密度濃く作れるし、いざとなれば横にしたりひっくり返した状態でも作れますので、固定レイアウトとは違った手法も使えて自由度が高いです。
是非とも
ミニジオラマを
作ってキハ52を
置いてみてください
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