阪神・青胴車は残り一編成                       令和6年3月25日投稿
 

   

 

 昭和30年代半ば以降、阪神電鉄の普通車は、長らく青胴車でした。
   

   平成7年から5500形などが徐々に導入され、青胴車は次第に数を減らしていきましたが、数年前迄は、阪神電車に乗りますと頻繁に青胴車に遭遇していました。
 

    然し、最近は青胴車を見かけることが少なくなってしまいました。令和元年に、5331形、5131形の最後の編成が引退し、更に、令和3年から、8編成全てが存続していた二代目の5001形にも引退する編成が生じるようになりました。そして、現在では青胴車は、5025~5028号車の一編成を残すのみとなってしまいました。
 

   最後の青胴車には出来るだけ長く走って欲しいと思います。
 

   

   阪神電車に乗る機会があり、青胴車にうまく遭遇しましたら、是非よく見ておいて下さい。
 

   車輛の外観、そして、長らく阪神電車の特徴の一つであった薄緑色の内装も出来れば、よく見ておいて下さい。発車する時の走行音、安全確認完了の合図である、リンリンと云う音なども、青胴車に乗る機会がありましたらよく聞いておいて下さい。
 

   

    青胴車は、残り二編成(5025f、5017f(残念なことに3月初めに引退))となった今年2月以降は、走行していない日が多かったのでしょうか。
 

   ネット情報によりますと、3月下旬に入ってから、再び、最後の一編成である5025~5028号車が出場しているようです。(但し、必ず毎日走行するかどうか確実なことはわかりませんので御注意下さい。)

 

 

   青胴車には幾つかの形式があります。 
 

   そのうち、二代目の5001形は、昭和52年から56年にかけて製造されました。ジェットカーの試作車として昭和33年に登場し、昭和35年に外装が青胴車となった初代5001形、及び、ジェットカーの第一次の量産車として昭和34年、35年に製造された5101形、5201形の引退と入れ替わりに製造されました。(5101形、5201形の外装は、ステンレス車体の5201号車、5202号車を除いて、最初から青胴車でした。)
 

   5331形、5131形は、昭和56年から58年にかけて製造されました。青胴車の第二次の量産車として昭和36年から38年にかけて製造された5231形を置き換えるために製造されました。
 

  

 (参照: 『日本の私鉄 阪神』(保育社、平成元年)、「鉄道ピクトリアル」令和4年11月号、ネット情報)

    (尚、保育社カラーブックスの『日本の私鉄 阪神』には昭和57年版と平成元年版があります。両者は内容が異なり、相補的であると言えます。ご関心があり、機会がありましたら、両方読んでみて下さい。懐かしい写真も沢山掲載されています。)