購入順に紹介している「模型紹介シリーズ」、2007年11月にマイクロエースから発売した製品。

今回は「タキ6150 パラフィン専用車」になります。

先に購入の動機ですが、2013年の12月に「ぽち鉄道模型フェスティバル」が開催された際に、妙に安いタンク車があったため、見せて貰ったところ、国鉄時代にありがちな「独特な形状」「懐かしのコウモリマーク」があり、緑タキが増えつつある中「国鉄時代の石油会社のマークが入った黒タキ」を増やしたいなと、考えていたので購入。

しかし帰宅後に「特殊用途車」と言うことが判明、ずっと放置してました。

 

このタンク車は「パラフィン専用車」と言うことで、1960年代より横浜市大黒町にある「新興駅」から愛知県の「四日市」までを結んでいました。ベースはその頃作っていた「タキ11000」と外観上が同じで、一部保温材で「グラスウール」が使用されていたのが違いだそうです。

「グラスウール」は「アスベスト」に変わる製品として、「保温効果」「吸音材」として活躍しており、小学校の音楽室なんかにも使用されてます。(むき出しじゃ無いですよ)

4両製造されたところで、後継の「タキ17800」に製造が切り替わったため、この形式は制覇したことになります。

その「新興駅跡」ですが、うちから自転車で15分ぐらいなところにあり、近所なんですね。もちろん当時は住んでいませんが、そこで積まれた物が高島線軽油で、新鶴見操車場まで運ばれていたため、地元路線を過去に走行した貨車と言うことで、買って正解でした。

 

先に書いたとおり、未整備状態。

この「アーノルドカプラー」を標準の「カトーカプラーN」に変更するんですが、マイクロエースの貨車の場合カプラーを削る必要があり、なかなかやる気が出ないんですよ。

でも、今回はやろうと思います。

 

とりあえず、脇の引き揚げ線内の留置線で整備します。

 

在庫が切れていたため、急遽カプラーを購入。

現状の流れとしては、当面「車両の入線不可」となることが予想できる(もう入ってる)ため、パーツも買いにくくなるので多めです。

 

●カプラーを削る

マイクロエースのカプラーポケットが上下に薄いため、カプラーの交換には手間がいります。

途中までは「ルーターで削った」のですが、微調整は棒ヤスリとなりますので大変というか指が痛くなります。

そんな関係から、マイクロエースの貨車は、両端のみ交換(中間はアーノルドのまま)が多かったりします。

 

それでも上向いちゃうんですけど、走行では自動開放にはなりにくいです。

 

●反射板付属

反射板が付いていたので装着してみたんですが、後で考えたらこの時代は反射板では無いですよね。

後に「日本石油マーク」に変わって1999年まで活躍。国鉄時代の末期から民営化後の1999年までの期間ですので、コウモリマークでは付けてなさそうです。

そうそう、両端は「カモメナックルカプラー」にしました。

 

4両で8個のカプラー交換ですが、指が痛くなってますorz

これで出場できます。

 

新興駅は高島線の支線扱いになると思いますが、オヤジ撮り鉄仲間の「小堀商店さん」が子供の頃見に行っていたそうで、貨車の細かい形式は解りませんが、「DD13」しか入ってこなかったとのこと。まれに「DE10」も来たらしいのですが、その時は祭りになったとか・・・。

 

引き出しと機回しが完了。

あとは新鶴見まで輸送する形です。

長くなったので、出場試運転は後編にします。

 

以上、「パラフィン輸送専用貨車、タキ6150の入線整備」でした。