(その4からの続き)
-高畠(13:05発)-高畠駅跡(14:00着)-
高畠駅で昼食を食べ、山形交通高畠線の線路跡を歩き始めました。
緑道は緩やかな右カーブを切って、奥羽本線から離れました。
このカーブの感じが線路跡らしい。
これからこの緑道を経由して、
高畠駅の跡地まで歩いてみたいと思います。
高畠駅ってさっき訪れた駅じゃないかって?
実は、かつて高畠駅は別の場所にあった別路線の駅でした。
これから向かう高畠駅は今の高畠駅が「糠ノ目駅」だった頃の高畠駅です。
東北中央道をくぐると周囲は一面の水田地帯。
青空が本当に気持ちいい。
緑道をさらに進むと、駐車場が見えてきました。
何かと思ったら、左手に美術館のような建物が。
ここは浜田広介記念館。
ちょっとだけ中を覗いてみましょうか。
もっと時間があれば見学したいところですが、今日は入口だけ。
館内には氏にちなんだ庭園や移築された生家もあるんだとか。
そのまま緑道を進んで小さな川を渡りました。
このすぐ先に高畠線最初の駅・一本柳駅があった模様。
空中写真を見る限り、写真奥の歩行者専用道標識の先かな。
緑道をそのまま進んでも高畠駅跡まで行けますが、
線路跡の緑道は大回りするので、中心市街地までショートカット。
この道は昔から存在する道のようですが、
それゆえ歩道が側溝も兼ねているので結構歩きにくい。
民家をよく見ると、
車庫に覆いがある家が目立ちました。
東京近辺でも駐車スペースに覆いがついている家がありますが、
こちらの方がなんだか頑丈な感じ。
やっぱり豪雪地帯なんだな。
民家が途切れたと思ったら果樹園が。
ブドウかなと思ったら、ラ・フランスみたい。
デラウェア収穫トップの高畠町ですが、ラ・フランス農家も多いみたい。
アパートをちらほら見かけるようになったということは、
高畠市街地に入ったということかな。
そのまま高畠町役場の前を通過。
再び線路跡のまぼろば緑道に合流。
そして、高畠駅跡に到着。
高畠駅は山形交通高畠線の拠点駅でした。
高畠線は1922年に「高畠鉄道」として糠ノ目-高畠間で開業しました。
その後東部の二井宿まで延伸しますが、車社会化の進行もあり、
1974年に全線廃止となりました。
当地の石を使って組み上げられた駅舎は
現在もそのままの形で保存されています。
駅舎の中をちらっと。
現在は現・高畠駅と旧・高畠駅のある高畠市街地を結ぶ路線バスすら廃止されたため
駅舎に立ち入ることはできませんが、内部も往時の姿のまま保存されています。
(その6へ続く)
高畠駅北側周辺のGPSログ(1/26,000)です。