北永野田駅 | 国立公園鉄道の探索 ~記憶に残る景勝区間~

国立公園鉄道の探索 ~記憶に残る景勝区間~

国立公園内を走る鉄道の紹介と風景の発見
車窓から眺めて「これはいい」と感じた風景の散策記

[国立公園鉄道の探索]

北永野田駅

 

 

 

日豊本線の北永野田駅(小倉起点412.89km)は、霧島連峰南部に続く丘陵地帯が緩やかに開けたところにあります。

 

この付近の線路縦断面図を見ますと、北永野田駅付近が、前後の急勾配区間の狭間にある、緩傾斜地帯にあたっていることがわかります。

 

北永野田駅自体は、2.0‰の緩い区間に設置されています。

 

 

北永野田駅は、標高329.1mのところにあり、日豊本線の最高所の駅です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

北永野田駅は、「日豊線で一番高い所」(小倉起点約411km)から凡そ2kmほど霧島神宮駅側へ進んだ位置にあります。

 

日豊本線の最高所から、約40m程標高を下げた緩やかな起伏の場所に開設されています。

 

この後、霧島神宮駅側に向かって、再び25‰の急勾配区間が待ち受けています。

 

 

 

 

2面2線の相対式ホームの駅で、跨線橋も設置されています。

 

 

 

 

 

 

跨線橋からは、あたりの地勢が見渡せます。

 

 

 

都城、宮崎方面へ向かう電車がやってくる、1番線側ホームの真ん中に駅舎に向かう階段があります。

階段の入口付近に屋根がついております。

 

 

 

屋根の部分に先頭車両の出入口が接するように電車は停車します。

 

 

 

 

階段を登りきると、簡素な駅舎に入ります。

 

 

 

北永野田駅の霧島神宮駅側に設けられた「永水踏切」からあたりの風景を眺めてみました。

 

 

杉の樹林が多い地区です。

そういえば、「日豊線で一番高い所」の近くにも材木が積まれていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鹿児島中央発都城行の各駅停車の電車は、北永野田駅で1分停車した後、春風に乗じて樹木がジョロジョロ音を奏でる中、ゆるりと都城へ向かって進んでいきました。

 

次回は、日豊本線・国分~都城間に現れる霧島連山の車窓風景など眺めてまいりたいと思います。