1998年2月 北海道4~5日目 ー小樽、札幌、室蘭、寝台特急「北斗星6号」

 旅行終盤では小樽と札幌を観光し、室蘭でJR北海道全線完乗。寝台特急「北斗星6号」で帰路につきました。


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平成10年(1998年)2月21日(土)

  550頃起床、600に3階の温泉に行く。620に部屋に戻り、出発準備を急ぐ。635チェックアウト。ホテルのパンフレットを貰った。駅へ行く。温泉から出たばかりだったからか、あまり寒くない。

 

◎帯広 652856 追分 スーパーとかち2号 札幌行特急32D キハ183系8両編成 2両目7号車=キハ182-906 

 7号車内の乗車率は15%弱。途中から混んでくるのか?今朝の十勝地方は晴れていて、前方の狩勝峠の山々が美しい。茅室停車時にホームから山を背景に列車を撮った。

 十勝平野の真っ白な雪原を飛ばす。十勝清水付近から登りに入り、新得から狩勝越えに入る。列車は新雪を蹴散らしながら走行。吹き飛ばされた雪が朝日に照らされ、きらきらと光りながら煙のように後方に去っていく。

 新狩勝信号所付近からの眺めは日本3大鉄道展望の1つであるが、タイミングを見計らっているうちに新狩勝トンネルに入り、撮り損ねてしまった。残念。



 トマムを出てから検札があった。外は国道136号線が併走している。ほぼ完全に除雪されているようだ。それ以外は山林ばかりで、駅のすぐ近くの他は完全に無人地帯のようだ。

 809812占冠3分停車。特急スーパーとかち1号との待ち合わせ。ホームに降り、高速で通過する283系特急を撮影。データは1/250秒、F8。

 楓あたりから人家が増えてきた。石勝線では分岐器の周囲がスノーシェルターで覆われているので、駅か信号所を通過するときは、それとわかる。間もなく追分、定時のようだ。外は快晴。

 追分で一旦改札を出て、売店でフィルム購入。

 

◎追分 904952 岩見沢 岩見沢行1467D キハ40 772単行ワンマン

 そこそこの乗客がある。途中の古山発車時で50%位。周囲は家が点在。遠くに夕張方面の山並みがはっきりと見える。駅のホームは、列車の停車する部分は除雪されているが、端部は50cm1m以上の雪が残っている。

北海道ならではの二重窓

 途中からの乗客が多く、栗沢発車時に90%近い席が埋まり、立ち客もある。同じボックスに乗り合わせた婦人から飴を貰った。岩見沢定時着。

 

◎岩見沢 9551020 札幌 スーパーホワイトアロー4号 札幌行L特急3004M  785系6両編成 5両目5号車=モハ785-4

 木彫りの大きな馬の置いてある4番線ホームから乗車。車内は乗車率90%弱でかなり混んでいるが、立客はないようだ。デッキ寄り1番後ろの席へ。リュックはその後ろのデッキとの間に置いた。列車は石狩平野を快走。テープを聞いて過ごす。

 札幌3番線着。1番線へ乗り換え。改札内には新千歳発の航空各社の自動チェックイン機がある。出発60分前まで利用可とのこと。

 

◎札幌 10301102 小樽 マリンライナー 小樽行快速3160M 721系3両編成 後車=クハ721-18

 3ドアのデッキ付き車両。70%位の乗車率。札幌を出てしばらく高架線上を進む。

 手稲を過ぎると、海岸のすぐそばを走行する。海の向こうに雄冬の山地が見える。終点小樽で下車。

 駅でコインロッカーに荷物を預け、観光案内所で地図や交通記念館入場割引券を貰う。

 

◎小樽駅 11281136 交通記念館 おたる産業バスろまん号 札幌22う・212

 ちょうど駅前に来ていた、旧市電風のレトロなバス「ろまん号」に乗車してみた。交通記念館に行ってみる。港町のためか、商店街の横断幕に日露2箇国語の表記をしてあるものがあった。

 雪が積まれた所など、よく揺れた。

 

 小樽交通記念館へ。駅の観光案内所で貰った割引券を出すと、本来560円のところ団体割引扱いで450円で入れた。

 中央展示館内にSL「静号」と明治初期の1等客車。

他は模型や小物が数多い。船や自動車の運転シュミレーターが2階にある。館外は雪や氷が多く残っている。とても広い敷地にSL、DL、DCが数多く並んでいるが、途中までしか除雪されておらず、遠くにある車両は眺めるだけで近寄ることは出来ない。





積雪50100cm位?これは困ったものだ。冬季と夏季では入場料に大きな差があるが、こういう所に違いがあるようだ。雪のない季節にまた来ることにしよう。

 徒歩で小樽運河方面に歩いた。歩道はアイスバーン状態で、歩くにも苦労する。やっと運河まで戻り記念撮影および町並みの撮影。



 その後、昼食時間のため寿司屋を選ぶ。どこも高そうだが、「日本橋」に入店。落ち着いた、高級感のある店だ。「菊握り」(2415円)を注文。カウンター席で、あまり待たないが、待つ間の寿司作成作業は見ていて面白い。菊握りは、イクラ、ウニ、サーモンなど全部で9個。やはり普段の寿司屋より高いが、まあ、良いだろう。

 駅に戻る。14時を過ぎていたので、予定より1本後の列車へ。 



◎小樽 14151504 札幌 苫小牧行2786M 721系6両編成 先頭=クハ7215

 駅で列車の写真を撮り、ぎりぎりの時間に乗車。車内は混んでいるが、それでも初めは50%位の乗車率だったので、荷物整理。

 小樽は13時頃から雪が降っている。途中から、特に手稲からの乗客が多い。桑園到着時には満席に各車両40人位の立ち客がいる。

 札幌駅着。東通り北口のコインロッカーに荷物を預けた。

 

◎さっぽろ 1525→ 大通 福住行 地下鉄東豊線 7000系4両編成 最後車=7104

 札幌到着時に晴れていたので、大通公園のテレビ塔に登ろうかと考えた。駆け足観光の始まり。地下鉄を待ち、乗車。ゴムタイヤの軋み音が独特。

 大通で下車し、27番出口からテレビ塔へ行くが、入場料700円と高い(プライムクラブ適用と思っていたが、その表示もない)し、天気も快晴という程ではないのでパス。

 大通公園を西へ歩く。雪祭りの雪像の取り壊しをしているらしい。形を無くした雪氷の山が並んでいて、その一部でブルドーザーが更に地ならしの作業をしている。まだ撤去されていない雪山に途中まで登って記念撮影。

 拓銀の所を少し右にそれて時計台。未だに工事中らしく、フェンスで下のほうを囲っている。大通に戻り西5丁目から2街区南下し、市電を撮影。その後、北上して旧道庁、そして札幌駅前に1615頃戻った。



 次いで土産物を買い始める。2店でまとめ買い。少し下見をしてからまとめて買ったら、1本、予定より高い酒(量の多いこけもも酒)を買ってしまった。まあいいか。買い物終わって1650。急ぎ駅に戻ってコインロッカーから荷物を出して改札へ。

 

◎札幌 17011813 東室蘭 スーパー北斗20号 函館行特急5020D キハ281系?両編成?号車=キハ280-108

 発車2~3分前にホームへ上がったが既に自由席(1両半しかない)は満席。デッキに立つ。他にも立客多数。デッキに大きなラゲージラックがあるので荷物はそこに入れた。

 南千歳でもさらに乗車客あり。南千歳発車後しばらくして右側に新千歳空港に休む飛行機が見えた。

 苫小牧でデッキの立客はだいぶ減る。苫小牧・登別間で最後部の貫通路から後展望を楽しんだ。キハ283系の運転席が高いところにあり、その下の貫通路に窓が付いているので後ろの景色がよく見える。すれちがい列車を流して撮影。183系の特急北斗と思われる。データはMモード1.6秒、F5.6、レンズは3580mm80mm相当)。 


◎東室蘭 18361849 室蘭 室蘭行4776D キハ150-109単行ワンマン

 登別方面からの普通電車が到着して10人強の旅客が乗ってきた。その後、発車時刻が近付くにつれ、続々と乗ってくる。そとは既に暗くなっている。

 定時発。ホームからは見えなかったが、駅周辺にはホテルやスーパー等がいくつかあり、意外ときらびやかであった。

 線路は複線。輪西手前で781系電車とすれちがった。道内の他の線区と比べて、駅間の線路付近の明かりが多いように思われる。母恋・室蘭間でトンネルがあった。

 1849定刻に室蘭着。ここでも運転手が切符を集めていた。この時間は室蘭駅も無人になるらしい。

 室蘭到着を以てJR北海道の全線を完乗したので、記念撮影。

 駅は出札窓口も閉まっている。営業時間7201840の表示がしてある。旧駅舎から移転したばかりの新駅舎待合室は天井が大きな円形ドームになっている。ドーム最上部は天窓が付いている。但しこの待合室は7102030のみの開設で、他の時間は待合室脇の通路からホームへ出入りする。


 旧室蘭駅に行ってみた。新駅から更に先の方へ5分くらいたかと思う。古い木造の駅舎にたどり着いた。レストランのアスターが入っているようだが、この時間は閉まっている。明治45年から平成9年9月30日まで使われた駅舎だが、明かりが殆ど消えているので、夜に知らずに通ったら何の建物か分からないかも知れない。「平成9年10月1日から新駅舎へ移転」のポスターはまだ残っている。バス停は、旧駅前が現在も「室蘭駅前」で、新駅前は「郵便局前」である。


 マクドナルド等のファーストフードの店を探したが無し。多くの店は飲み屋を除いて閉まっている。新駅の方が商店街に近い。デパートの長崎屋もあるが、20時まで。Lawsonで夜食等購入して駅に戻る。

 

◎室蘭 20162030 東室蘭 東室蘭行4479D キハ40 762単行ワンマン

 東室蘭へ戻る。乗車率は30%位。Lawson で買った夜食の一部を食べているうちに到着。東室蘭駅付近はコンビニエンスストアはあるがファーストフードはない。駅待合室には畳の座敷もある。 


◎東室蘭 21031112 上野 北斗星6号 上野行寝台特急6レ 24系客車11両編成 9号車=オロハネ25 503 機関車=函館までDD51-1006,DD51-1141、海峡線内機関車番号不詳、青森からEF81 133

 乗車後、車内検札。カードキーを貰い、使いかたを教わる。9番個室、ソロ1階。


 室内はひじ置き、浴衣、30cm四方位のテーブル、灰皿、BGM4チャンネル、小さな棚、鏡、ハンガー、暖房調整、ライトコントロール(枕先、天井、足元の3箇所)が、ざっと見回した設備。天井が少し低いのが気になる程度。

 ロビーカー(6号車)で北斗星グッズ販売の放送があったので行き、オレンジカード購入。販売は30分足らずだったようだ。2130頃から食堂車がパブタイムに入り、23時まで予約無しでの利用可。

 22時過ぎ、食堂車「グランシャリオ」へ行く。他に客はない。給仕2名が集計作業をしていた。スパゲティ ペストカーレ(1000円)と紅茶(400円)を注文。ついでに北海道土産六花亭チョコレート(600円)購入。

スパゲティは海老と貝が入り、トマトソース味。パスタが少しやわらかめだが悪くない。サラダも付いているので値段も高くないと思う。紅茶は少し高いと思うが。器も当然ながら陶器のものを使用。途中でもう1人客が来る。

 会計時にシャワーカードも購入。明朝分だが630から3分毎の予約制になっているが、「いつでも空いている」とのこと。シャワーの予約はもうじき締め切りの時間なのに、そんなに利用者が少ないのか。

 レシートに日付、列車番号とレシートナンバーがあり、ナンバーは00013。これはパブタイムだけの分だろうか。予約制のディナーも含めて13件では少なすぎると思うが。きっと、予約している人で飲み物等の追加をして精算をした分だけ含まれているのかも知れない。

 233743函館停車。ここまで牽引してきたDD51重連の車番を控え、ホームに降りてみる。夜中だが、記念撮影をしている親子がいる。

 函館発車後、江差線沿線は比較的家の灯火が多い。本州との貨物列車が通るため、各交換駅は、交換線の有効長をかなり長く取っている。貨物列車とのすれちがいも頻繁にある。

 乗車直後の車内放送によると、青函トンネルに入るのが036、吉岡海底通過047、竜飛海底通過102、本州側出口113の予定とのこと。もうそろそろロビーカーへ行ってみようか。

 

平成10年(1998年)2月22日(日)

 025木古内を通過して、津軽海峡線に入った。吉岡海底直前にロビーカーへ。トンネル最深部付近では、トンネルの照明は青色のものが続き、1箇所だけ緑色になっている部分が最深部を表している。それを窓外に、ロビーカー車内の写真を撮った。車内のライティングも良く、乗客は自分以外に4人で、ちょうど良い雰囲気と思った。



 部屋に戻り、室内からトンネルの中を見物。104頃、右側に妙な分岐線が見えた。107竜飛海底通過。

 117青函トンネルを抜けて青森県に入った。着替えを済ませ、130消灯。明朝は7時起床予定。アラームは640649に合わせた。132新中小国信号所?通過。

 

 一ノ関541発定時。もうしばらく寝る。少し寒いので暖房を入れるが効くのに時間がかかる。725頃、車内販売が回っていた。

 7時過ぎに起床。730頃、6号車ロビーカーのシャワールームへ。熱目の湯で暖まる。食堂車にシャワールームの予約チェックリストがあったので覗いてみると、20日発下り5号は14名。この21日発6号は745現在6名という状況で、利用者がとても少ないのが気にかかる。

 751福島発定時。この列車なら少しくらい遅れてもいいのに、律義に走っている。函館で進行方向が変わったが、朝起きたら元の向きに戻って走っている。青森で方向転換したのだろう。

 機関車はどうだったろう?函館からの電気機関車は番号を見ていないが。

 8時過ぎに食堂車へ。先客は2組3名。先程シャワーから戻るときに食堂の和定食開始(洋定食はもっと早い時間からやっているが、和定食は仙台で食材を仕入れるので、遅いスタートで数量限定)のアナウンスがあり、ロビーカーで待っていた人が数人、食堂車に入っていったが、その時の客からはもう入れ代わっていたようだ。ウェイトレスがメニューを持って来たが、和定食は既に終わっていて、残りは洋定食か幕の内弁当とのこと。

 洋定食を注文。定食内容は、トマトジュースまたはオレンジジュース+フルーツサラダ+スクランブルドエッグ+パン+バター+ハムまたはベーコン+コーヒー、紅茶、日本茶または烏龍茶である。オレンジジュース+紅茶のメニューで注文。メニューがほぼ揃ったところで撮影。

 フルーツサラダが特に美味。フルーツの種類豊富。他もまあまあである。値段は1600円と少し高いが、丸いパンも暖かかったし、その他も行き届いているので、評価できると思う。

 食後ロビーカーでくつろぐ。読書の人が何人かいる。少しうとうとする。9時過ぎに部屋に戻る。音楽テープを聞きながら過ごす。交直切替地点の黒磯はいつの間にか通過していた。宇都宮30秒早着。定時発。推定10人以上下車したようだ。

 少しずつ荷物をまとめる。風景から雪が消え、家並みが密になってきた。

 1151大宮停車1分延。食堂車とロビーカーをもう1度覗いてみる。食堂車ではテーブルクロスを上げて片付けが終わり、従業員達がくつろいでいた。往復の業務お疲れ様といったところ。ロビーカーでは、下車準備を終えて荷物を持った人が、1~2人いた。

 1103荒川通過。1108ブルトレチャイムとともに、「間もなく上野到着」のアナウンスがあり、直後に尾久を通過。

 上野到着1112定時。下車して機関車の写真を撮り、9号車前で記念撮影。その間に作業員の人達がリネン類をホームに降ろしたり、推進運転用のブレーキコック取付作業をしていた。1127に列車が回送されて行った。

 上野駅構内の本屋に寄った。

 

◎上野 1142→  東京 大船行京浜東北線快速 20910両編成 9両目9号車=サハ209-187

 京浜東北線の快速で東京まで移動。

 東京駅地下1階から家に電話。

 

◎東京 11571306 東逗子 久里浜行1163S  E21711両編成 10両目10号車=サハE217-13

 予定より1本後の電車になった。半分眠りながらのんびりと家路に就く。

 東京発車時点の車内は50%弱の乗車率。

 逗子5分停車。気温は北海道と比べればずっと暖かいが、デッキがないので寒く感じる。

 逗子・東逗子間の右側にマンション建設中。だいぶ出来てきたようだ。運動公園ではテニスをしている人が多かった。天候は晴。東逗子到着1分延。

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