SL人吉運行終了
2009年から運行を開始したSL人吉。
2020年の肥薩線災害により運行区間を熊本~鳥栖間に変更して運行してきましたが、機関車の老朽化等により、2024年3月をもって引退することとなりました。
私個人としても肥薩線運行時はもちろん、博多乗り入れを果たしたSL鬼滅の刃に乗車したり、100歳お祝いイベントに参加したりするなど何回もお世話になったSLです。
最終運行に際して、JR九州は通常の熊本~鳥栖間から延長して熊本~博多間往復運行を最後の花道として用意しました。
きっぷはほぼ1秒で売り切れたそうで、私自身は乗ることができませんが、最後の勇姿を見てきました。
SL人吉、吉塚へ
2024年3月23日、やってきたのは博多駅のすぐお隣、吉塚駅です。
熊本から博多までやってきたSL人吉は折り返し時刻までここ吉塚駅で展示されています。
いました…!
黒光りする車体は今日も元気に煙を吐き、ラストランということを感じさせない姿です。
そのかっこいい姿を一目見ようと多くの方が訪れていました。
車体には今日だけのための熊本↔博多のサボ。
ここまで列車を牽引してきたDE10はここで一息ついています。
反対ホームへ。
福岡県庁最寄り駅にSLがやってくるとは、ギャップがすごいですね。
吉塚駅では車内見学ができるイベントもやっていたようですが、事前予約制だったのでパス。
博多駅に向かいます。
博多発車
博多駅にやってきました。
電光掲示板には「ラストラン」の文字。
ホームに上がってみました。
ここでもしっかり「ラストラン」であることが強調されています。
だんだんとホームには人が増えていき、SL鬼滅の刃以上の賑わいとなっていきました。
記念式典も始まり、JR九州役員や客室乗務員のお話、そして博多駅長から客室乗務員へ花束贈呈が行われていきます。
そして…

これが最後なんて信じられません…
入線からから出発までは時間がないため。指定券を持っている方は入線前に別の場所に集められ、係員の誘導で乗車したようです。
発車まではあっという間。
13:48、博多駅長の出発合図を受けた58654号機は博多駅に来たファンに別れを告げるように長く汽笛を鳴らし、最後の旅路へと出発していきました。
1922年の新製から101年。国鉄時代には旅客列車や貨物列車、民営化してからはSLあそBOY、SL人吉と2度も復活を遂げて今日まで走り続けてきた58654号機もその長い歴史に終止符を打つこととなります。
今まで本当にお疲れ様。そして、さよなら、58654…
★列車データ
9320レ[熊本から9322レ] 快速SL人吉 博多行き 熊本(7:40)⑥→博多(11:49)②
DE10-1206+オハフ50-702+オハ50-701+オハフ50-701+58654
9323レ 快速SL人吉 熊本行き 博多(13:48)⑥→熊本(17:38)⑥
58654+オハフ50-701+オハ50-701+オハフ50-702+DE10-1206
※2024年3月23日運転