鉄コレで飯田線クモハ51形もどき2輛を作る | 書斎の汽車・電車

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 以前にもご紹介しましたが、「スカ色」の鉄コレ旧国を大量に入手しまして、あれこれいじっております。クモハ43800を取り上げた折に、「車体、屋根、下回りをシャッフルして」などと書きましたが、実際にはシャッフルなどはせず、そのまま「飯田線風」にしています。そんな中から、今回はクモハ51風の電車2輛が出来ましたのでご報告します。

 

 まずは、「国鉄51・40系飯田線2両セットA」に入っていたクモハ54006(この車は当ブログでもご紹介しましたね)を、クモハ51風にしてみました。

 何のことはない、車番を変更しただけのモデルです。クモハ54はクモハ51の出力強化形ですから、この角度からはそれらしく見えます。ナンバーはクモハ51015です。前のオーナーさんが動力化していましたので、本車はそのまま動力車としています。

 しかし、この電車、反対側からは余り見つめてほしくないのもまた事実です。とはいえ、お見せしない訳にもいきません。1位側はこんな具合です。

 実車は、前面運行表示器が2桁ですが、種車のクモハ54006は3桁でした。また、クモハ51015はどういう訳か客用扉が1位側のみプレスがないフラットな形です。本来なら扉も片側のみ全交換しなくてはなりません。

 というような「不都合な真実」には目を瞑ったまま、「クモハ51015でござい」と言っているわけです。このあたり、暖かい目で見て頂ければと思います。

 

 で、そのナンバー変更作業ですが、今回初めて「くろま屋」の「車番用マスクインレタ」を使って元の記号番号を消し、その上から新しい記号番号のインレタを貼っています。このマスクインレタ、KATO青15号用というもので、20系客車への使用を想定した製品ですが、「鉄コレ」への使用でも違和感はありませんでした。記号番号は、同じく「くろま屋」の「旧型国電用標記(飯田線車番)」を使いました。この製品、とにかくたくさんの車番を収録しており、飯田線を志向するモデラーにとっては必携といえましょう。インレタはいつもながら苦手科目(というか、お前に得意科目はあるんかいと突っ込まれそうですが)ですが、なんとか作業を終えました。

 

 続いては、一部低屋根のクモハ51804です。この車輛、元はクモハ51004、昭和45(1970)年に低屋根化改造を受け、クモハ51804となりました。ということは当然身延線向けということになりましょうが、本車はなぜか飯田線の中部天竜機関支区に配属されました。その後昭和48(1973)年度には大糸線(北松本)に転じています。この間ご紹介したクモハ43800と同じく、飯田線には珍しい低屋根化改造車です。

 模型は、「国鉄51・32系身延線2両セットB」に入っていたクモハ51818をベースに、実物写真を参考に床下機器を一部入れ換え、車番を変更したものです。動力は入れていません。

 車番は、「クモハ518」まで残した上で「04」を貼りましたが、例によってきれいには出来ませんでした。

 

 今回登場した2輛、ともに中部天竜所属の電車です。KATO「飯田線シリーズ」ではとうとう製品化されなかった中部天竜所属車が、何はともあれ入線したことになります。次は、ペアを組むクハということになりますが、こちらはそう簡単には出来ないのではないかと思われます。気長にお待ちください。