所有事業者:防長交通(山口)

仕様・用途:都市間夜行高速路線仕様

         (高速「萩エクスプレス」号に充当)

登録番号:山口200 か 1223

配置:萩営業所

初年度登録:2010年

シャシー製造:日野自動車

搭載機関:日野E13C〈ET-Ⅳ〉型~※

車体架装:ジェイ・バス小松

車両型式:LKG-RU1ESBA

車名:日野セレガ・ハイデッカ

撮影日:2024年3月23日(土曜日)

撮影場所:東京駅日本橋口

その他:元、近鉄バス

※・・たぶん

 

東京駅に忽然とやって来た近鉄カラーのセレガ。最初、「「カジュアルツィンクル」が東京駅に乗り入れるようになったか」と思いました。でも、何処にも「KINTETSU」のロゴが見当たりません。まさかと思ってナンバープレートとリアの腰部で確認したら、案の定、防長交通でした。防長交通は近鉄グループでもあるし、近鉄のお下がりを貰ったりするのは自然の理です。

 

東京-山口といえば、事業者問わずかつては様々な便が運行されており、横浜-岩国・徳山間に「ポセイドン」号が、東京-防府・萩間に「萩エクスプレス」号を、「ポセイドン」を吸収する形で「アルパ」号を(後に「萩エクスプレス」と「アルパ」を統合)、そして東京-下関間には「ドリームふくふく」号が運行されていました。

 

当初、「萩エクスプレス」は防長交通と分社化される前の京浜急行電鉄が共同で運行していましたが、京急は京浜急行電鉄→京浜急行バス→羽田京急バス→京急観光バスと目まぐるしく担当が変わり、挙げ句の果てに撤退して、以降は防長交通の単独運行となります。

京急が撤退した関係で、東京側の発着を東京駅に変更し現在に至っていますが、通常は防長交通の高速路線カラーを纏った専用車が充てられるはず。おそらく専用車が車検等で動かせないから、この近鉄カラーを充てたのだと思われます。

 

画像の近鉄カラーは「カルスト」号にも充当される、いわば予備車扱いなんでしょうね。

近鉄時代は「2063」の社番が与えられた京都営業所配置の2010年式セレガで、エンジンは夜行高速仕様ということで13リッターエンジンの中でも高出力のET-Ⅳを搭載していると思われます。

2018年3月現在も近鉄に在籍していたことから、ナンバープレートと照らし合わせて2019年頃に移籍したのではないかと予想しています。

 

 

【参考文献・引用】

バスラマインターナショナルNo.167

年鑑バスラマ2010→2011

(いずれもぽると出版社 刊)

防長交通1223号車を扱った各サイト

ウィキペディア(防長交通、萩エクスプレス号、カルスト号)