Interlocking’s blog

鉄道信号・模型などなど趣味活録

仮線の電鉄富山駅

【目 次】

富山駅付近連続立体交差事業について

富山駅周辺の連続立体交差事業は北陸新幹線が金沢・富山開業する前から実施されてきました。あいの風とやま鉄道線北陸新幹線の高架化は平成31年3月に高架化を完了*1し、富山地方鉄道電鉄富山駅が高架化事業の最後の段階になります。

www.pref.toyama.jp

富山県公式サイト内の事業パンフレットによると、電鉄富山駅の高架化は上下線を仮線に移設した上で、跡地に高架を構築し、下り線を先行して切換え、最後に上り線を高架へ切換える3段階で行うようです。

2024年3月23日現在、電鉄富山駅は仮の駅事務室・券売機に移転し、運用されています。

www.chitetsu.co.jp従来のホームは高架工事のために閉鎖され、仮設線となっているため、そのようすをカメラに収めてきました。

 

仮設の電鉄富山駅

電鉄富山駅稲荷町駅間が仮設線に切り換えられたことで、電鉄富山駅ののりばが変更になっています。

仮設のホームは旧1・2番線を使用しており、番号は新たに1・3番線と2・4番線という使い分けで2面2線構造の駅となりました。

構内図は公式サイトの下記リンクにあります。

電鉄富山駅:富山地方鉄道公式

 

仮設の改札口を進み、仮ホームへ向かってみます。

仮設改札口を抜けると旧1番線の壁そのままに、新しくなった仮ホームへ進みます。

 

電鉄富山駅名物である、かつての名列車たちのヘッドマーク展示は健在でした。

 

仮設ホームを改札口側から見てみます。写真右が1・3番線、左が2・4番線です。

 

写真のような2・4番線ののりば案内が至る所に掲示されています。

仮設ホームは屋根や柱といった設備のうち、一部を流用しつつ、黒部方端部は新しくなっています。

 

仮設ホームは縦列停車可能となるように、ホーム中間に出発信号機と場内信号機が設けられています。他ではあまり見ない光景ですね。

 

ここでかつての1・2番線と比較してみます。

旧1・2番線のホーム端部(2020年8月)

旧1・2番線と比較すると、仮ホームで縦列停車可能となった分、ホームが倍近く長くなっています。かつての引上線・シーサスクロッシングは撤去され、仮設ホームでは入換信号機は無くなりました。

 

電鉄富山駅稲荷町駅間

列車に乗車して電鉄富山駅稲荷町駅間の仮線を確認してみます。

電鉄富山稲荷町

電鉄富山から出発します。

ホーム上に出発信号機があるため、この信号機は第二出発信号機ですね。

写真の橋梁は都市計画道堀川線のアンダーパスを跨ぐ橋梁です。仮線整備に架けられたものですね。

橋梁を越えた先に徐行信号機45km/hがあります。

 

仮線内に新設されたシーサスクロッシングです。電鉄富山駅の1・3番線と2・4番線の進路を切り替える分岐器ですね。

仮設線にしては設備がしっかりと作られている雰囲気を感じます。

しばらく進み、いたち川橋梁を走行しています。写真中央の踏切は工事用の踏切のようです。仮設線左の橋台はかつての本線があった場所です。橋は撤去されています。

 

工事用の踏切を過ぎすると、線路は左に曲がっていきます。柵の左手はかつての本線跡です。高架工事はまだ始まっていませんでした。

 

稲荷町駅手前まできました。先ほどの徐行信号機の速度制限はこの徐行解除信号機までです。
奥には稲荷町駅の第一場内信号機が見えます。

稲荷町電鉄富山

逆方向に乗車し、確認します。

稲荷町駅を出発すると、徐行予告信号機が立っています。こちらも制限速度は45km/hです。信号機は稲荷町駅の第二出発信号機ですね。

 

稲荷町駅構内のシーサスクロッシングを通過します。

線路はシーサスクロッシング付近から左へ膨らんでいます。高架区間の切換点はこのあたりになるのでしょうね。

 

しばらく進むと、電鉄富山駅の第一場内信号機が見えてきます。

 

さらに近づきます。場内信号機は進行信号を現示しています。信号機の建植方法から、主たる線路は1・3番線のようです。仮線の切り替えに合わせて信号機も移転したようですね。

 

ここで以前の場内信号機を振り返ってみます。

かつての電鉄富山駅第一場内信号機(2020年8月)

第一場内信号機は灯列式の多進路表示機で進路開通方向を表示していました。この時点では各番線に上位・下位の関係は無かったように見えます。

仮線切り換え後に進路表示機ではなくなったのが興味深いですね。

 

第一場内信号機を越えると、電鉄富山駅が見えてきます。

写真左の手前が第二場内信号機で注意信号を現示しています。第二場内信号機は警戒信号を現示するタイプの4灯式信号機ですね。

ホーム上の第三場内信号機は警戒信号を現示しています。縦列ホームの1番線へ進入して良いことが分かります。

 

ホームに入り、ゆっくりと第三場内信号機へ進んでゆきます。第三場内信号機は誘導信号機が併設されています。

 

ホームに差し掛かったところで、2番線の第三場内信号機が警戒信号へ変化しました。

乗車している列車の2分後に続行列車がおり、信号が変化したものと考えられます。

 

1番線到着して下車後、しばらく待っていると2番線へ到着する列車がやってきました。

こちらも警戒信号現示を受けて25km/h以下でゆっくりと入ってきました。

 

乗ってきた列車と並びました。

 

都市計画道堀川線アンダーパスから

都市計画道堀川線は富山駅南北を交差する道路で関連街路整備事業の一つとして位置付け、富山地方鉄道線が高架化完了後にアンダーパスの埋め戻し、拡幅する事業が計画されています。

www.city.toyama.lg.jp

アンダーパスからの仮線の眺めを確認しました。

写真はアンダーパスの歩道から仮線の橋梁と2・4番線の第二場内信号機を見ています。

写真右の工事用柵がかつての3・4番線で、ここに高架が構築されます。

 

さらに右手へ。旧3・4番線の橋梁を支える橋脚が残っていました。その奥には鉄筋がむき出しとなっている構築中の橋脚が見えます。

 

このアンダーパスには地上時代に使用されていた北陸本線の橋梁の一部が撤去されずに残されていました。

写真上部の高架橋は北陸新幹線の高架橋で、その下部の水色の橋梁が地上時代に使用されていた橋梁です。

歩道を歩くと間近に確認することができます。

この橋梁はアンダーパスの埋め戻しと合わせて撤去される見込みです。

 

終わりに

電鉄富山駅が仮線に切換わったので訪れてみました。

仮設ホームが縦列停車可能となっていることに珍しさを感じます。頭端駅かつ縦列停車可能な駅となると挙げるのが難しいくらいに例が少ないのではないでしょうか。

類似駅ですと、場内信号機で進入できないですが、縦列可能な駅としてはえちぜん鉄道の福井駅ですかね。設備については過去に確認しています。

interlocking.hateblo.jp

高架化まではまだ時間がかかりそうですので、また富山に立ち寄った際に高架化工事の進捗状況を確認したいですね。

 

それでは。