前回作った石積みの試作がこちら。
目指したのはこんな感じ。
一見良さげですが、反省点がいくつかあります。
① 石の形状が丸く揃いすぎている。実物はもっと不規則。
② 石の表面が平滑すぎて、石の表情がない。
③ 陰影を強調しようとした結果、目地のスミ入れが濃すぎる。
この反省点を解決すべく、もう一度試作してみました。
まず、①の石の形状に注意して、1ミリ厚のスチレンボードにケガキ針でスジを彫りました。
う~ん、石の丸みは取れたけど、もっと不規則でも良かったですね。不規則を絵にするのって、意外と難しいです。それから今回は、石の形状だけでなく、陰影の表現にもケガキの段階で気を配り、スジ彫りの深さに強弱をつけてみました。
続いて、②の石の表情については、ジェルメディウムを薄く塗り重ねながら、表面に細かい凹凸をつけたつもりです。前回は、ジェルメディウムを一発で厚く塗ってしまいました。
と言っても、この段階ではわかりませんね。
最後は塗装です。塗り方は、この記事のとおりですが、今回は、黒の使用を最小限に抑えました。よく考えてみると、石垣の目地が黒く見えるのは、そこが黒い色をしているからではなく、影の部分だから暗く見えているだけです。そこで、今回は、影ができるように、ジェルメディウムの盛り上げを前回より厚くしてみました。
塗装の途中です。石の表面に少し凹凸がつき、石に表情が出てきたようです。
そして、試作品が完成しました。
正面から見た画像です。
色合いには、もっと工夫の余地がありますが、目指した方向には進んだような気がします。
2回目の試作は、まあまあの結果となりました。
川正線の工作では、鉄道橋や道路橋も含めた水路と田んぼの造形が、一番の難物だと思われます。石積みの工作に目途がついたことで、いよいよ、この工程に着手します。
本日も、ご訪問ありがとうございました。