1998年2月 北海道2日目-夜行特急オホーツク、留萌本線、リゾートあばしり、流氷観光船

 旅行1日目の夜は夜行特急オホーツクの上下列車を上川で乗り継ぐ「キックターン」で明かして、2日目は当時増毛まで通じていた留萌本線を往復。リゾート車両を使った「リゾートあばしり」で網走へ。流氷観光船に乗船して流氷見物をしました。 

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平成10年(1998年)2月19日(木)


◎滝川 018215 上川  特急オホーツク9号 網走行19D  キハ183系6両編成 2両目2号車=キハ182-47

 先頭の禁煙車は混んでいたが、2両目で2人席を確保した。アラームをセットし、上川まで寝ることにする。発車後間もなく減灯される。203起床。いつの間にか乗車率は20%位にまで減っている。旭川までに多く降りたようだ。

 上川下車。ホームには積雪あり。一旦改札を出て駅舎内を見回す。観光記念オレンジカードの種類が多い。長野オリンピックの日本選手の活躍を称える横断幕あり。

 跨線橋を渡って2番ホームへ行く。 


◎上川 246447 深川 特急オホーツク10号 札幌行20D キハ183系6両編成? 後ろから2両目=キハ183-104

 オホーツク9・10号の交換を撮ろうとしたが、10号の停車位置が後ろの方だったので、9号が隠れてしまう。仕方なく、発車後の9号を流した感じで撮る。

 一番後ろの車両では各人ボックスを占領しているので、2号車へ行き、2人席を確保した。また深川まで寝ることにする。旭川で長時間停車(345420)。旭川からの乗客が多いため、座席を1人1ボックスから元に戻すよう案内あり。437現在、外は真っ暗。

 深川で下車。この駅もオリジナルオレンジカードが多いようだ。荷物を置いて、駅から1分程のLawson へ。前に深名線の始発に乗った時(平成6年8月)も利用した。(深名線は平成7年9月廃止)。コンビニで雑誌を読んだ後、カップ麺を購入。湯も入れてもらい、駅に持ち帰って食べた。

 

◎深川 551732 増毛 増毛行4921D  キハ54 501単行ワンマン

 発車5分前から改札。跨線橋を渡り4番線へ。雪の積もったホームから出発しようとする列車の写真を撮った。(マイナス1段補正 45mm相当 S=1/13  F=4.2)乗客は2名。途中の留萌までは快速運転。

 深川出発時には暗かったが、発車後20分間で急速に明るくなってきた。家もまばらな雪原が左右に展開しているのが見える。途中から通学の高校生も乗ってくる(特に留萌や瀬越で)。留萌では18分停車。留萌では縁起切符として、増毛駅の硬券入場券や観光記念入場券を売っており、(増毛は無人駅なので)その旨、ホームにも掲示が出ている。18分停車の間に改札を出て、普通の硬券入場券を購入。


 瀬越付近では海岸線を走り、荒波が打ち寄せるのが見える。遠くに雪山(雄冬?)も見える。増毛到着時の乗客は通学生を中心に30人弱。駅前には、古びているが堂々とした建物の旅館等がある。きっと、鰊漁で好景気だった時にできた町並みなのだろう。 



◎増毛 742913 深川 深川行4924D  キハ54 501単行ワンマン

 来たときと同じ車両で折り返し。増毛発車時の乗客は2名だが、途中から乗ってくる人も多い。特に留萌と石狩沼田では多く乗車し、石狩沼田発車時点で7割近い席が埋まる。

 瀬越で海岸風景を撮ろうと思ったが撮れず、石狩沼田付近他で雪原の風景を窓越しに撮影した。深川到着時には8割の席が埋まり、立ち客もいた。

 深川駅舎内の物産館で、幌加内町の熊笹入浴剤を購入。駅の券売機の所でJR北海道5周年の使用済みオレンジカードを拾う。

 

◎深川 9401000 旭川 特急ライラック3号 旭川行2003M  781系4両編成 2両目2号車=モハ781-7

 深川駅ではホーム屋根の除雪作業をしていた。列車は4分遅れ、2号車禁煙自由席の乗車率推定6割。しばらくディーゼル列車が続いたので、電車の静かなモーター音が久し振りのような気がする。快調に走行。車内放送のチャイムはややテンポの速い鉄道唱歌。列車の加速は快調だが、減速時にガクンとくるショックがやや大きい。

 旭川10時発の上り特急スーパーホワイトアローを先に発車させるため、一時信号停車があった。旭川駅進入時にポイントをいくつか通る。どのポイントにも電熱器が入っているのか、カンテラを使っていないのにポイント部分には着雪していない。3分遅れで旭川着。駅弁を購入。

 

◎旭川 10231411 網走 特急リゾートあばしり 網走行9201D キハ183改造リゾート車両5両編成 4両目→2両目4号車=キハ182-5201

 発車直後に車内放送で、車内の詳しい案内がなされる。リゾート列車用の「ノース レインボー エクスプレス」車両を使用した臨時列車である。1、2、4、5号車はハイデッカー車、3号車は2階建。自由席は2、4号車で、4号車が禁煙自由席。イヤフォン付きのオーディオサービスがある。また、車両内にテレビ画面があり、前面展望の映像を流している。ハイデッカー車のため、目線が少し高くなる。磨りガラスの天窓も付いている。



 上川までは、特急ライラック車内で拾ったスポーツ新聞にざっと目を通した。検札の際に札幌-遠軽の通しの特急券で乗り換えて来た客がいて(特急券は原則として1列車1枚必要)、トラブルになっていたが、中越通過の頃までに落ち着いたようだ。

 中越の1駅手前の天幕では1分間運転停車。上り特別快速「きたみ」とすれちがった。後から来た「きたみ」も一時停車していた。1124上越通過の直後に石北トンネルに入る。車内放送でガイドがあり、この辺りは6月まで残雪が見られるとのこと。

 リゾートあばしりの乗車証明書付オレンジカード購入。証明書の付いたカード台紙はカード2枚用だが、1枚でも台紙付とのことで、1枚買う。乗車証明書には律義にも日付、乗車区間、車掌名、印まできちんと入れてくれた。

 1139白滝に運転停車。上り特急オホーツク4号待ち合わせのため9分停車とのこと。テレビ画面は石北トンネルの直後からビデオに変わり、何か映画を流している。

 少し早いが昼食にする。旭川で買った「三色ちらし」は、鮭と蟹のちらしとイクラが載ったものであった。遠軽到着時には町の紹介があった。林業が盛んで、爪楊枝生産量世界一とか。遠軽から進行方向変わる。かつてはここを直進すると名寄本線に入ったが、廃止されたので単なるスイッチバックになってしまった。乗客は一斉に座席の方向を変えるが、テレビの方向転換の方法は不詳のためそのまま。発車後、車掌がテレビの方向を変えて回っていた。裏にレバーが付いているようだ。

 特急なのでいくつか駅を通過するが、石北本線は交換駅のポイントが昔ながらのY字ポイントのままの所がほとんどで、ポイント通過の際に大幅に減速している。高速化改良している線では一線スルー化が進んでいるが、ここはまだである。

 1241生田原通過。常紋越えに入る。北海道の鉄路がいわゆるタコ労働者の犠牲によって建設されてきたことは一部知られているが、人柱の発見された常紋トンネルのことは特に有名である。そこで、1249常紋トンネル通過時には、北海道の鉄道工事の犠牲者の冥福を祈り黙祷を行った。トンネル直後の常紋信号場を通過してすぐの進行方向左手に地蔵が見えた。労働者の慰霊のためだろう。小さな案内板が横にあったが、通過列車からは読めない。ここから峠を越え終わって下り坂である。

 留辺蘂町の案内放送が流れ、12591300留辺蘂停車。すぐ発車。次いで北見停車時も北見市を紹介するアナウンスがある。ハッカの生産が、かつて世界の70%を占めたことがある。日照時間が国内で特に長い等のコメントがあった。

 留辺蘂・北見間で、3号車1階のロビーを見学・記念撮影。小さな売店があり、コーラを購入。

 美幌町の案内があり、美幌停車。駅手前で渡った網走川は凍結していた。女満別停車時は町の案内はなし。左手に網走湖。凍結した上に積雪している。車内の映画が終わり、網走近辺の案内ビデオが流れている。1358呼人で運転停車。オホーツク6号とすれちがいのため3分停車とのこと。呼人駅からは網走湖は見えない。発車後、左手車窓に網走湖。凍った湖上にテントが数多く見られる。


 網走市の案内放送があり、網走到着。暖かい車内での軽装から、再び防寒の準備をする。リゾートあばしりは網走到着後すぐに引込線に回送された。駅には流氷関係のオレンジカードが何種類かある。後で買おう。網走バスの回数券を探したが、どうも金券式ものは無いらしく、観光案内所の人には何のことかさえ理解できないようだ。

 

◎網走駅 14551504 砕氷船おーろらターミナル 網走バス 北22あ・562

 1449にバスが来て定刻通り発車。乗客は20名近い。途中のバスターミナルからも6人乗車。車内ポスターを見回すが、回数券の案内はない。

 おーろら号ターミナルで予約番号を告げ、乗船券を購入。バス案内所で問い合わせると、バスターミナルに回数券があるらしい?とのこと。 


◎網走港 15301630  流氷観光砕氷船 おーろら号(1号)

 乗船券に住所・氏名・電話番号を記入し、改札でその部分を出す。船中に入り席を確保。

 定刻より早く1528出港。港内には薄い氷が少し浮かんでいる。窓からは知床半島の白い山並みも見える。港外に出ると、薄い氷の部分が増える。

 船室の外に出てみる。室外で、船が氷を削る音を録音。写真も撮る。船は次第に、雪の付いた少し厚めの氷の中に入っていく。





 2階の展望デッキからも見物。遠方に知床半島や斜里岳。少し霞みはあるが、晴れているのでよく見えた。ツアーの添乗員らしきおじさんにシャッターを頼んで、記念撮影。室内からも記念撮影。外では子供が身を乗り出して流氷を見ていて、ちょっと危ない。


 流氷の形状も、雪の付いた厚さ20~30cm位の物から、表面だけ凍りかけたシャーベット状の物まである。薄い氷だと、船体にぶつかり完全に砕けてあられ菓子状の四角い氷が後方に流れていく。夕陽も少し下がって来ており、その光の当たり具合では良い色になる。




 遠くにアザラシが見えるとの放送を聞き、急いでカメラのレンズを望遠レンズに付け替えて見る。かなり遠いが、流氷に乗ったアザラシを写真に収めることができた。



 だんだんと厚い氷の群れは後方に下がっていき、帰港時刻が近付いた。船室に戻り、荷物をまとめて下船。

 土産物店を見る。何と流氷の宅配まである。3500円で、大きく広告している。

 

◎おーろら号ターミナル 16501655 網走バスターミナル 女満別空港行 網走バス 北見う・309

 空港行のためか、観光バス型の車両を使っている。網走バスターミナルで下車。

 小清水行バスの乗り場を聞き違えて乗り損ねたが、網走交通の東藻琴行がすぐ後にあったので、これでも行くことができる。網走バスとは別会社なので、回数券を買わなくて良かった。

 

◎網走バスターミナル前 1716   藻琴駅 東藻琴行 網走交通  網走22あ・452

 間もなく東藻琴行が来たので乗車。前乗り前降りの観光型。外はだいぶ暗くなってきた。

藻琴駅到着は、途中の信号・渋滞のため、若干遅れた。駅を撮影。古い木造の駅舎に明かりが灯り、趣がある。駅の向こうにもいくつか住宅がある。北浜と異なり、海岸際ではなかった。

駅舎内に併設の食事処「トロッコ」で夕食。名物の流氷ラーメン(1000円)を注文。店内には鉄道部品の他、夥しい数の漫画が壁全体の棚を占めているので、それを読みながら待つ。 出てきた流氷ラーメンには、小海老(殻付き)、ホタテ、カニの中身、ワカメ等が入っている。付録に2口サイズのおにぎりが2個と、たくあん等が付いてきた。充分な量だ。

 食べおわって会計。道路の反対側に回ってバス停へ。バス停には猫がいて、バス待ちの間、すり寄ってきていた。

 

◎藻琴駅前 18561923 網走駅  網走バス 北22あ・561

 ここでは自分の他もう1人乗車。既にいた人を含めて乗客3人。海岸沿いの道から左に分かれて、街中に入っていく。途中のビルの電光掲示板に表示されていた現在の気温は-4.1℃。真冬の北海道の夜にしてはあまり低くない。いきなり神奈川から来ても平気な訳だ。本当の寒さはまだのようだ。

 網走駅着。駅でオレンジカードを物色。その後1940にホテルサンアバシリに入りチェックイン。明日644の列車で出発するので、先に会計。VISAカードで支払い。

 エレベーターで3階に行き、313号室に入った。ドアはオートロックではない。テレビは無料。ビデオだけ100円硬貨使用のようだ。壁には地元画家による、網走刑務所正門の絵が飾ってある。あとは標準的なバス・トイレ付きのシングルルーム。靴みがきセットとポットがある。時計はアナログ。部屋の窓からは線路を見下ろせる。網走駅ホームの呼人寄りの端の部分が見える。列車の音が目覚ましの補助になるか?テレビではオリンピック中継の後、道内ニュースと9時の全国ニュース。新井代議士自殺のニュースがトップ。2番目のイラク情勢のニュースも気になるところ。

 外では特急オホーツク5号折り返しの10号への寝台車増結作業を行っていた。風呂に入り、2250頃消灯。


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