Googleを眺めていたら

「E653系に485系上沼垂色復活

という記事を見かけました。

 E653系JR東日本常磐線特急「フレッシュひたち」としてデビュー、のちに新型のE657系導入により運用から外れて耐寒耐雪強化などの改造を施されて常磐線の車両基地であるJR東日本勝田車両センター(茨城県ひたちなか市)から新潟車両センターへと転属、羽越本線特急「いなほ」信越本線特急「しらゆき」として活躍を続けています。

 そのうち4両編成を組むH202編成しらゆきカラー)がかつて日本海縦貫線を走っていたJR東日本上沼垂運転区(現•新潟車両センター)485系が纏っていた通称「上沼垂色」に復刻され、4月21日にデビューするそうです。


 かつての上沼垂色

 日本国有鉄道(国鉄)が分割民営化の名のもとに解体され、新たに発足したJR各社は国鉄時代の車両を継承しました。しかし、その車内設備などの設計思想は30年ほども前のものから大きな進歩を遂げているわけではなく陳腐化していることは否めませんでした。

 そこでJR各社では高速道路網の拡充により急速に台頭してきた割安の高速バスや格安航空路線に対抗するため既存の国鉄型車両•••とくに特急型車両の車内設備のグレードアップとそれに合わせたカラーデザインの大胆な変更を行いました。

 今回テーマにする上沼垂色もそのひとつです。

 上沼垂色とは当時のJR東日本新潟支社•上沼垂運転区(のちに組織改編により新潟車両センター)に所属する485系特急型電車のグレードアップ改造施工編成に施されたカラーデザインです(沼垂は新潟市内にある地名で「ぬったり」と読みます)。


 当時の上沼垂運転区は大阪〜青森間を走破していた特急「白鳥」、その送り込みと返却を兼ねた北陸地区の特急「雷鳥」「北越」の一部列車や羽越本線で新潟〜青森間を結んでいた特急「いなほ」などで運用されていました。また、グレードアップ改造を受けていない編成にも波及し、長野〜新潟間の特急「みのり」でもこのカラーを見られ、新潟を中心に大阪から青森にかけての日本海側の広範囲で見ることができました。

 晩年には一部編成が快速「くびき野」の運用にも入っていました。



 JR東日本の485系はさらにリニューアル改造した車両に3000番台を付けて青森地区の特急「はつかり」で運用を開始しましたが、前面スタイルを大胆に改造したこのスタイルは上沼垂の485系にも波及しました。

 青森地区の車両は白をベースに腰回りがブルーで上部には黄色が施されましたが、上沼垂の車両は青森車と同じく白をベースに腰回りをブルーとしたうえで上部はそれまでの上沼垂色を踏襲したエメラルドグリーンとなっています。どちらも秋田市の土崎にある秋田総合車両センター(旧土崎工場)で改造を施工されたのでファンの間では「土崎顔」などと呼ばれていました。




 快速「くびき野」の運用に入る時にはヘッドレストの枕カバーは外されていました。


 以前、私の拙ブログでE653系上沼垂色を復刻した編成が登場すればいいのに•••といったことを述べたことがありましたが、現実になるようで楽しみにしています。



なつかしの写真

 

 

 

 

 

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