2024-02-24 特急わかしお12号 | シーラカンスと僕

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ちょっと空いた時間に読むブログを目指し、ちょっと空いた時間に更新します。




ぼくは"懐古厨"であり、"葬式鉄"でもあります。









と、ここ数年だけでも実績がズラリ。




毎年春はダイヤ改正が行われるため、その性質が遺憾なく発揮される時期なのです。






そして今年2024年の改正では、千葉エリアにメスが入りました。



30年以上に亘って活躍してきた255系の定期運用離脱が発表されたのです。



255系がデビューしたのは平成の初め。


同期が軒並み第一線を離れていることからも、ある程度予想通りの引退発表でした。


正直あまり縁の無い車両ですが、大好きなJR第一世代の特急ともなれば話は別。




早起きして"葬式鉄"をしに、房総へと出向きました。





今回乗るのは安房鴨川始発の"わかしお12号"。



堂々の9両固定編成で、もちろんグリーン車も連結されています。



ちなみに往路は"新宿さざなみ1号"に乗って房総入りしました。


そちらに関しては過去に乗車記を書いているので割愛。





安房鴨川駅に着いたのは発車20分前。




1番線の特急用ホームでは既に"わかしおさん"がドアを開けて待ち構えていました。




というか安房鴨川駅に特急用ホームがあったんですね、、、



なんだかんだで外房特急は健闘しているし、本数も確保されている方とは言え、これにはびっくり。










年季を感じさせるホームに止まる長編成は貫禄があるね。



これも置き換えによってグリーン車なしの5両編成に短縮されてしまうと思うと、なんだか栄枯盛衰を感じざるを得ません。





ホームを歩いていると同業者と思わしき人がチラホラと。



この週を除くとダイヤ改正まで土日は2回しかありません。



そうだよね、この時期"葬式鉄"は忙しくなるもんな。







それでは車内へ。


写真上が普通車で、下がグリーン車です。



外観に大きな変化はなく、座席自体もグリーン車の方が若干座り心地が良い程度。



ただグリーン車には、かつて禁煙/喫煙を分けていた名残のアクリル板が今でも設置されています。



もしかして、255系は客室でタバコが吸えた痕跡のある最後の特急列車では……?






安房鴨川駅の発車は11:41。






そろそろ乗り込みましょう。



これが最後の255系になるだろうからグリーン車と悩んだけれど、さすがにアレに差額を払う気にはなれなかったな……。




乗車人数は1車両5〜6人くらい。



土曜お昼前の上りにしては乗っている方じゃないか。









なんといってもオーシャンビューを楽しめるのが外房線のいいところ。



ちゃんと海側の座席を確保したのもコレが見たかったから。



過去には485系を改造したジョイフルトレインが走っていたんだけど、いつの間にか引退しちゃったみたいで。



ブログを遡ってみたら8年前に乗っていました…。



何事も続けてみるもんだね。










オーシャンビュー区間が終わると、勝浦・御宿・大原と停車し、コンスタントに人が乗ってきます。



正直なところ蘇我までガラガラだろうとナメていたので、これには驚かされました。




写真下は大網駅を発車した後のもの。


東京まで1時間弱だし、需要は意外とあるんだね。



内房線の"さざなみ号"と違って、日中もある程度の本数が維持されている理由が分かった気がします。








安房鴨川を出てから1時間20分で蘇我に到着。


ここまで来ると車窓からは田畑よりも民家や工場の方が目立つようになります。



千葉行の列車と対面で接続を取っていますが、あまり乗り換える人はいなかったような。。。



ここからは京葉線に乗り入れて、真っ直ぐ東京を目指します。





京葉線に乗る機会は皆無と言っていいくらいなので非常に新鮮です。



海浜幕張を発車すると、終点までノンストップ。



幕張に出来た新駅も一瞬で通り過ぎました。






いくつかの運河を越えて地下に潜り込みます。




東京に着いたのは13:38。



最後のJR第一世代の特急車両を楽しめた約2時間の旅路でした。








しかし葬式鉄が終わって早々、この255系はダイヤ改正後も残留するとのこと。




あくまでも"定期列車"の運用から外れるだけで、GW等の多客時には臨時列車として房総半島を走るらしいです。




結局185系もしれっと走り回ってるし、最近はこーゆーのが流行りなのか???