北陸新幹線敦賀延伸開業出発式の落胆 | 停車場遍路の鉄道雑記帳(副)

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出発式の式次第のうち最も重要なのは「出発の合図」である。

 

かねてより、「出発進行」と発声するケースが目立つようになって残念に思っていた。

 

「出発進行」は正しくは「出発、進行」であり「出発信号機が進行を現示している」の意である。

 

つまり乗務員が信号を確認した際の呼称である。合図でも号令でもない。

 

鉄道ファンを含む世の中の素人がどれだけ誤用していようが、鉄道事業者だけは間違えてはいけないのである。

 

 

JR九州の西九州新幹線開業やJR東海のHC85系初列車の出発式などではちゃんと「出発!」と合図していた。

 

「まあ、さすがにJRグループはまともだよな。」と思っていた。

 

が、本日の敦賀延伸開業のそれらにおいては、確認できた金沢駅と敦賀駅でやらかしていた。

 

JR西日本は何か悪い物でも食べたのか?「出発!」だけでは物足りなくて我慢できなかったのか。

 

新線、しかも新幹線の開業だから全国に映像が流れる。

 

これでまた世の中の誤解が深まった。誰しも「本業が間違うわけがない」と思うだろう。

 

証拠の動画はネットに普通にあるので探ってください。貼りたくもない。

 

 

一方、JR東日本新庄駅でのE8系初列車の出発式での「出発、進行」は感動ものである。

 

たぶん駅長だと思うが、出発信号機に向いて「出発、進行、進行現示ヨシ」の後、車掌に向き直って「発車!」と合図している。

 

本来なら先頭側でやりたい出発式だが、ホーム幅が狭くて苦肉の策だったのかも。でもそれが功を奏したというか。

 

どうしても演出したいならここまでやらないと。今でこそ運行は集中制御されているが、昔、転轍器や信号を駅員が操作していた頃はこうだったんじゃないかなと。

 

この頃JR東日本は不始末が多くてダメダメだったが、これは大いに評価する。