NO.3004 後継が登場した事で引退!?マヤ34-2009「マヤ検」、これまで撮影・運行時の姿 | コウさんのコウ通大百科 PART3

コウさんのコウ通大百科 PART3

在住する九州を中心に、鉄道・バスを中心としました記事を毎日更新しております。
(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 これまでも当ブログでもご紹介しておりますが、九州のJR線では年に4度に渡りまして、通称「マヤ検」と呼ばれます、マヤ34形検測車を使用しました検測が行われておりまして、これまでも当ブログでもご紹介しておりました。

 

 この「マヤ検」では、JR九州熊本車両センターに所属しますマヤ34-2009に、DE10形ディーゼル機関車が牽引する形で運行されておりますが、区間によりましては上の画像のようにプッシュプル運転が行われておりまして、機回しができない区間では特にこのような形での運行が見られております。

 

 この形態も、上の画像の筑肥線検測では、伊万里駅・姪浜駅で機回しができないためにこのような形での運行を余儀なくされておりますし、他に香椎線・筑豊線(「若松線」・「原田線」)・三角線・宮崎空港線・日南線などでもプッシュプル運転が見られておりまして、それほど駅によっては機回しができない駅も存在している事が伺えるのではないかとも思います。

 

 

 そんな九州の「マヤ検」ではありますが、新たな後継車両が昨年導入されておりまして、今後マヤ34-2009に代わる新たな検測車の姿が見られる事になるようであります。

 

 それがBE220形検測車「BIG EYE(ビッグアイ)」でありますが、この車はキハ220-1102からの改造車でありまして、かつては鹿児島車両センター(←鹿児島総合車両所)所属で快速「なのはなDX」指定席車として、その後熊本車両センターに移りまして豊肥線や三角線、そして肥薩線で活躍しておりましたが、令和2年の「熊本豪雨」で人吉駅におきまして水没、床下部分に被害が生じましたが、修復の上新たな検測車として生まれ変わっております。この車と言いますと、片側には大きな目があるのが特徴ではありますが、今後マヤ34形検測車に代わる新たな検測車としての姿が見られる事にもなるようであります。


 

 

 さて、こうした後継検測車が生まれた今、去る2月~3月まで行われております今年初の「マヤ検」も、もしかしたら最後になるようでもあります。今回は、特に検測の姿を収めました唐津線・筑肥線の姿を中心に、これまで収めました「マヤ検」の姿を皆様にご紹介してまいります。

 

 

 まずご紹介しますのは、全国的にも珍しい形態でもありました推進運転の検測であります。行われておりますのは、JRではなく松浦鉄道(MR)の伊万里→有田間でありまして、この場合ではプッシュプル運転は行わず、マヤ34-2009が先頭に立つと言う珍しい姿がこれまで年に2回にわたりまして見られておりました。

 

 (夫婦石駅にて)
イメージ 17

 

 (蔵宿駅にて)
イメージ 11イメージ 24

 

 正直上の画像からはわかりにくいのではないかと思いますが、よく見ますとこの車についております前照灯が点灯しておりましたリ、夫婦石・蔵宿駅とも上りホーム(伊万里方面が下り、有田方面が上りと言う形態です)に進入しておりますので、ここでご理解いただけるのではないかと思います。尚、以下画像にもありますように推進運転を行うためにブレーキや時刻表挿しも装備されておりまして、そう言った対策も見られていた事がお分かりいただけます。
イメージ 3

 

 

 こちらは、香椎線の検測であります。現在は819系蓄電池電車が運行されておりまして、検測もDE10形ディーゼル機関車のプッシュプル運転でありますこの路線ではありますが、キハ40系気動車が運行されていた頃は画像のように両側に挟まれまして運行されておりました。この挟まれている車も、白にフロントは青一色の「アクアライナー」でもありましたので、カラーとうまくマッチしていたのではないかと思います。

 

 (平成22年10月検測時撮影)

 

 

 ここからは、最も収めております筑肥線・唐津線検測であります。この路線での検測は、上の画像にもありますようにDE10形ディーゼル機関車のプッシュプル運転での運行でありまして、私自身も平成22年10月の検測時より収めておりました。

 

 (DE10 1209)~佐賀・伊万里・姪浜方先頭車

 

 (マヤ34-2009)

 

 (DE10 1756)~西唐津方先頭車

 

 この姿からもわかりますように、編成は「赤」「青」「赤」と言う組み合わせである事がわかります。当時は後述のように「黒」も見られるようになっておりましたが、この時はそのような組み合わせとなっておりまして、普段見る事ができない車両でもありますので、撮影時は朝でもありましたので、通学されます学生さんも携帯電話で収めていたほどでもありました。

 

 

 その2ヶ月後の平成22年12月検測時には、初めて「黒」のDE10形ディーゼル機関車が入線、ここで初めて「赤」「青」+「黒」の3色の姿を収める事ができておりました。

 

 (佐賀・伊万里・姪浜方先頭、DE10 1207)

 

 (西唐津方先頭、DE10 1753)

 

 この時牽引を行っておりましたのが、この年「BSデジタル号」の運行がきっかけでJR九州のDE10形デイーゼル機関車で初めて「黒」に塗り替えられておりましたDE10 1753号機でありまして、年内で3色の運行が実現できておりました。その後も後述のように3色の姿が見られる事にもなりますが、この時の姿は同じDE10形デイーゼル機関車なのに・・・と思わせる姿が印象的であった事を覚えております。

 

 それにしても、この時は手すりも赤色の手すりでしたので、現在の金手すりとしますと「黒デーデン」の初期の姿と言う印象が出ていたのではないかと思います。それでも黒色の姿は数年後には全車に至る事になりますので、その間どんな組み合わせかなと言う楽しみが増えていた事には間違いなかったでしょうか。

 

 

 その後も、「赤」「青」+「黒」の3色の組み合わせは見られておりまして、平成25年夏検測時には赤の1206号機と黒の1195号機の姿を収めておりましたが、1195号機も「黒デーデン」初期の姿でもありましたので、赤手すりの姿である事がお分かりいただけるのではないかと思います。

 

 

 それでも、「赤」「青」「赤」と言う組み合わせも平成26年2月検測時までは見られておりまして、この時「赤塗装」で残されておりました1207号機・1209号機2両で見られておりました。

 

 (先頭・1207号機)

 

 (先頭・1209号機)

 

 けれども、1209号機が平成26年10月に、1207号機が平成27年の3月にそれぞれ「黒塗装」化されております。尚、この間これら2両は「マヤ検」としての運行は行われておらず、まさにこの平成26年2月の回が最後の「赤塗装」のみによる「マヤ検」の運行でもありました。

 

 

 DE10形ディーゼル機関車が全車「黒塗装」となりましたら、私自身の以降の楽しみはマヤ34形検測車の進行方向右側での窓の数の違いでの楽しみに変わりました。実際に、これまでの運行区間の流れもありまして、窓が多い方・少ない方の違いが見られていた事がわかるのではないかと思います。

 

 (窓が多い方、平成30年6月撮影)~先頭は金ナンバー・金手すりに変わったDE10 1753号機

 

 (窓が少ない方、令和元年10月撮影)~この時は窓が少ないのがわかります

 

 

 普段プッシュプルで運行される訳ですが、プッシュプルではない姿も見られておりました。画像は平成29年2月検測終了後の回送時に見られておりましたが、この時牽引機のDE10 1756号機とともにサンドイッチしておりましたDE10 1195号機の姿がありませんでした。つまり回送時とは言え、この時は各線で見られます、本来の検測時の姿が見られていた訳でありましたが、やはり、ここ唐津線では似つかない姿であった事には間違いなかったでしょうか。
イメージ 12イメージ 13

 

 

 ここからは、今回の検測時の姿をご紹介します。今回の検測は3月3日から4日にかけまして行われておりまして、この時は西唐津方にDE10 1756号機、佐賀・伊万里・姪浜方にはDE10 1209号機が牽引しておりました。

 

 上の画像・及び以下画像は3日撮影画像でありますが、この時は山本駅で撮影を行っておりました。そんなこの列車では、普段は停車するこの駅を珍しく通過する姿が見られておりました。その際には長い汽笛を出しておりまして、普段通過する事がありませんので注意を促しているようにも見える所でもありましたでしょうか。尚、この時は雨も降っておりましたが、そんな中でもその先の松浦川橋梁付近でも撮影する姿が見られておりました。

 

 

 こちらは、3月4日撮影の「マヤ検」の姿でありますが、撮影場所が普段電車が運行する筑肥線浜崎駅で収めたものでありましたが、そんな中でのこの編成の姿はやはり違和感があると言う所でもありましょうか。

 

 こちらがマヤ34-2009であります。この時こちら側の窓が少ない事から姪浜・伊万里・佐賀方面へ運行されていた際、進行方向右側は窓が多い方であった事がわかります。それにしても少々色あせた所が見られておりまして、正直くたびれた感も感じさせられる所でもありましたでしょうか。

 

 この後、103系1500番台電車の筑前前原行きが1番ホームに入線、その下の画像のように並ぶ姿も見られておりました。それにしても、いずれもオリジナルカラーではなく、JR化後に変わった「赤」と「黒」の並びとなっておりますが、いずれもオリジナルカラーでしたらより国鉄感も見られていたでしょうか。特に103系1500番台電車でしたらE12編成で復刻されているだけに、その2ショットも見たかった所でしょうか・・・。

 

 そして、「マヤ検」編成は西唐津駅に向けて発って行きました。この後折り返しまして唐津線を佐賀方面へ、そのあとは久大線を大分方面へも運行されておりました。 

 

 それにしても、この運行で最後となるのでしょうか?冒頭述べましたように新たな検測車でありますBE220形検測車も導入されただけに、年度末にかかる事にもなりますとマヤ34-2009もお役御免となってもおかしくはないだけに、今後の動向が気になる所である事には間違いないでしょうか。となりますと、DE10形ディーゼル機関車にも動きが考えられる所でもありますのでより気になる所でもあります・・・。

 

 (マヤ34-2009)~少々乱れている事はご了承ください

 

 (DE10 1209)




 今回は、過去画像・今回撮影画像から、各地の「マヤ検」の姿に関しましてご紹介しましたが、もちろん、この「マヤ検」自体も国鉄時代より運行されておりますので、牽引機DE10形ディーゼル機関車も「赤塗装」も見られていた事に関しましては間違いないのではないかと思います。それでも、収めてきました10数年の間には「黒塗装」化された姿も見られておりましたし、加えましてマヤ34-2009の向きも見るようになっていた事もより関心を持つ部分でもなかったかと思います。とにかく、現時点ではお疲れ様とは言いませんが、過去にはご紹介しましたような姿が見られていた事を存じていただければとは思っております。