年々、数を減らしている阪急のフルマルーン車両。2023年でどれくらい減ったのか、残りはどれくらいなのか、というお話です。
フルマルーン車両の残存(2023年末時点)
2023年末時点におけるフルマルーン車両の残りは以下の通り(能勢電鉄は除外)。
2023年末時点のフルマルーン車両たち | |||
路線 | 形式 | 編成 | 合計両数 |
神戸線 | 5100系 | 単車 | 2両 |
宝塚線 | 5100系 | 8連3本(24両) 4連2本(8両) |
32両 |
京都線 | 3300系 | 8連1本(8両) 7連3本(21両) |
29両 |
5300系 | 8連3本(24両) 7連10本(70両) |
94両 |
神戸線所属は正雀で留置されているので営業運転には就いていません(休車扱い)。営業運転で遭遇できるのは宝塚線・京都線です。
各線ごとのフルマルーン残存
神戸線
神戸線所属(編成表上)のフルマルーン車両は2両。
形式 | 編成・車番 | 編成両数 | 備考 |
5100系 | C#5102 | 単車 | 休車中(2019年7月~) |
C#5131 | 単車 | 休車中(2019年7月~) |
神戸線所属と言っても、正雀にずっといらっしゃるC#5102とC#5131です(写真左)。
5102Fは宝塚線所属でしたが、2007年から神戸線に転属して今津北線に就いていました。2019年に7005F+7090Fが今津線運用に入ったことに伴い、5102Fは2019年7月以降から休車中となっています。
休車ではありますが、たまに通電していることもあります。
宝塚線
宝塚線所属のフルマルーン残存は、8両編成3本(24両)・4両編成2本(8両)の合計32両。
形式 | 編成・車番 | 編成両数 | 備考 |
5100系 | 5100F | 8連 | 2023年6月廃車 |
5104F | 8連 | ||
5016F | 8連 | ||
5128F | 8連 | ||
5132F | 4連 | 箕面線運用 | |
5134F | 4連 | 箕面線運用 |
5100Fが2023年6月に廃車となったため、2023年には1編成減となりました。
5132F・5134Fは箕面線の運用に就いていますが、2026年春ごろにワンマン運転を開始する予定です。5132F・5134Fも車齢50年を超えているということもあり、ワンマン化改造は行われる可能性は低そうなので、箕面線のワンマン運転開始のタイミング(2026年春ごろ)で、箕面線から5100系が去る可能性もあります。
京都線
京都線所属のフルマルーン残存は、3300系が8両編成1本(8両)・7両編成3本(21両)、5300系が8両編成3本(24両)・7両編成10本(70両)です。
形式 | 編成・車番 | 編成両数 | 備考 |
3300系 | 3305F | 8連 | 2023年4月廃車 |
3323F | 8連 | 7連代走実績あり | |
3328F | 7連 | ||
3329F | 7連 | ||
3330F | 7連 | 2023年7月廃車 | |
3331F | 7連 | ||
5300系 | 5304F | 8連 | |
5313F | 8連 | ||
5317F | 8連 | ||
5300F | 7連 | ||
5301F | 7連 | ||
5302F | 7連 | ||
5308F | 7連 | ||
5311F | 7連 | ||
5319F | 7連 | ||
5321F | 7連 | ||
5323F | 7連 | ||
5324F | 7連 | ||
5315F | 7連 | ||
C#5809 | 単車 | 2023年7月廃車 |
2023年は3305F・3330F・C#5809が廃車となり、合計16両のフルマルーンが姿を消しています。尚、3300系は新2300系導入に伴い、順次置き換えられる予定です。
参考文献
阪急電鉄『阪急電鉄鉄道ファンクラブ会報』2023年各号、2024年Vol107
『阪急電車』山口益生著 JTBパブリッシング
『鉄道ピクトリアル No.837 2010年8月号臨時増刊 【特集】阪急電鉄』 株式会社電気車研究会