2009年3月に姿を消した東京ー九州の最後のブルートレイン「富士・はやぶさ」。廃止が近づいた頃、電気機関車を交換するJR下関駅には多くのファンらが詰めかけました。最終列車出発から13日で15年。当時の模様を振り返ってみました。
下関駅に入線するEF66 48がけん引する寝台特急「富士・はやぶさ」。最晩年は14系客車の帯色がそろわないなど寄せ集め感がありましたが、2列車併結の12両編成はかろうじて往年の貫禄を保っていました
EF66 48が切り離されたあと、入れ替わりで関門トンネル区間を担当する交直流電機EF81 411が入線。JR九州所属の同形400番台は「富士・はやぶさ」の終焉とともに廃車されました
1号車のスハネフ15形に連結されるEF81 411。3・4番ホームの門司方はブルトレブームの頃かそれ以上のにぎわいでした
発車を待つEF81 411。晩年はヘッドマークが省略された寂しい姿でしたが、視点を変えてみると、昭和50年代のような雰囲気が味わえました
下関駅を出発した「富士・はやぶさ」。次の門司駅で熊本行きの「はやぶさ」と大分に向かう「富士」に分割されました。同駅は交流機ED76形の連結シーンも2回見られることから、特に多くのファンが訪れていました
東海道・山陽本線の日常だったブルトレが「歴史」になって15年。ちょっと前にEF65PF形の撮影で一緒になった若い鉄道ファンの方が「(ブルトレ時代を)見たかったです」と話されるのを聞いて、年月の経過を実感しました。
私は昭和のブルトレ世代では年少組に当たるせいか、自身が見聞したことも「比較的最近」と思っていましたが、冷静に考えると「ブルトレ」自体が遠い過去になってきています。
久しぶりに引っ張り出してきた最末期の「富士・はやぶさ」の写真。これらもいつの間にか懐かしさを感じるものになっていました。
※姉妹ブログでも下関駅での機関車交換をまとめています。主に90年代前半の写真を掲載しています