日本の鉄道で運転された開業・周年記念号で時刻表掲載されたものを取り上げています。
第82回目はJR東日本が運行した、陸羽西線100周年の記念列車についてまとめてみます。
この列車、開業記念として運転されていますが、おそらく発端は、JRが持ち回りで展開しているデスティネーションキャンペーン(DC)の一環である山形DC(2014年6月14日〜9月13日)にあわせたイベントだったようです。まあ、東北だけでも何周もしているキャンペーンですから、このように周年記念とタイアップすれば、ネタ切れ防止にはなる気がしますw
周年記念の概要
陸羽西線100周年
対象物 |
JR東日本 陸羽西線 |
所在地など | 新庄〜余目 43.0km |
歴史の起源(概要) |
1913年12月7日 新庄〜古口間(17.0km)を酒田線として開業(現在の陸羽西線の最初の区間) 1914年9月20日 全線開通・・・ここが起点 ※陸羽西線の名称がついたのは1917年11月。 |
現在、陸羽西線には、奥の細道最上川ラインという愛称がつけられているようです。こちらのほうがわかりやすいですかね?最上川沿いの線路だよとイメージしやすいのかしら。
備忘として、この線に最初の優等列車が新設されたのは1959(昭和34)年12月1日であり、仙台・米沢〜秋田・酒田間の準急列車たざわ号、もがみ号だったようです(ここでは詳しい説明は割愛しますが、両列車は相互に解併結を行うのでセットで書いていますが、陸羽西線にはもがみ号のみが乗り入れていました)。その後も、出羽号、月山号が急行等で活躍していました。私の記憶しているのは急行月山号であり、国鉄急行色を赤ではなくJR東日本のコーポレートカラーである緑のアコモ改造されたキハ58系を鉄道雑誌、図鑑でみて脳裏に焼き付いていますね。
臨時列車の運行概要
快速 SL陸羽西線100周年号
運転区間 | 酒田→新庄 ※片道のみ | |
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2014年9月14日のみ |
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使用車両・編成 |
牽引機:C11形蒸気機関車 325号機 客車:旧型客車3両編成 こちらのページを参考にしました |
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列車番号、運転ダイヤなど |
9152レ 酒田発11:50 → 新庄着14:02 途中停車駅(起点):余目、狩川、清川、古口 |
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備 考 | 全車指定席 |
C11形325号機は、この当時真岡鐵道の所属でしたが、その後一時的にJR東日本に譲渡、さらに東武鉄道に再譲渡されて2023年現在に至ります。
当時の時刻表紙面での臨時列車
時刻表付録ページに掲載された、SL陸羽西線100周年号の紙面です。この周年記念は片道運転でしたが、前日の9月13日に新庄→酒田でSL山形日和。陸羽西線号として運転されており、この2列車で1往復していたことがわかります。100周年号、山形日和。号ともに、清川で30分前後の停車時間がありますが、この駅は1面1線(2014年当時)の駅であり、離合目的の停車ではなさそう。おそらくなんらかのイベントをおこなったのかなと思いますが、手がかりになる情報は入手できておりません。
JTB時刻表2014年9月号より
本日は以上です。
まとめページはこちらから
参考資料 JTB時刻表2014年9月号、JR全線全駅最新改訂版 弘済出版社
参考サイト 陸羽西線、国鉄C11形蒸気機関車(どちらもWikipedia)