秋晴れの中、先頭はクハユニ56003。1228Mは辰野/豊橋間の長距離運転の電車。
郵便荷物はともかく、長時間の長距離乗車の乗客はどのくらいいたのであろう?
クハユニ56003←67004(1939年製)
旧40系改造車のクハユニ56001~004で、ノーシールノーヘッダーが002~004。
002は正面中央窓の下窓枠が大。004は側面行先表示板枠が窓上、等で区別は可能。
当時の飯田線に長距離乗車では、一度は見かけるおなじみの車両になっていた。
正面運転席窓が木枠の頃。どうも1978年半数置換前後で、更新が行われたようだ。
クモハ54006(1940年製)
本来の旧51系からの車両で、客ドア間に窓が6個並ぶ。クモハ51の出力増強になる。
なお末期は旧51系のクモハ54が3両に対し、旧40系のクモハ54100~が10両であった。
クハユニに連結の下り偶数向きのクモハは、1978年半置換後は正面撮影が厳しい。
54106、54112に続いて、54006も同様。中間にはいった撮影ばかりで困惑してしまう。
やむを得ず、さらに古い劣化したネガからでようやく見つけるが、とても厳しい状態。
なお下り偶数向きで、助手席側1位3位側が電気側で、後部3位側に抵抗器が見える。
本来の91運用では、伊那松島機関区に入庫で、切離し編成替えが行われるはず。
しかし、必ずしもそうでもないようで、切り離されないまま出庫の可能性もあり。
詳細はトイレの無いクハ68042の項で予定。いずれにしろ、撮影には困ったもの。
使われ方によって、撮影が厳しい車両は他にも結構あるように思える。
参考:旧型国電車両台帳、国鉄電車の歩み(30系から80系まで)、
国鉄電車ガイドブック 旧性能電車(上)、飯田線の旧型国電 増補版
時刻表 1980/07、他