南海電鉄ラピート「軌間可変」スイスの観光列車を模したラッピング列車に



南海電鉄は3月14日から、スイスの観光列車を模したラッピング列車「MOBラピート」を運行する。

MOB「ゴールデンパス・エクスプレス」を模した装飾が施される南海「ラピート」。【撮影:草町義和】

関西空港アクセス特急「ラピート」で運用している50000系電車の6両編成1本を使用。モントルー・オーベルラン・ベルノワ鉄道(MOB)の観光列車「ゴールデンパス・エクスプレス」を模したデザインで車体を装飾する。車内の装飾は行わない。

3月14日から当面のあいだ、難波~関西空港を運行。初日の3月14日は11時ごろから難波駅で出発式を行う予定だ。

「MOBラピート」の」イメージ。【画像:南海電鉄】

MOBはレマン湖畔のリゾート地・モントルーを拠点とするスイスの鉄道会社。景勝地を通る観光列車を運行している。「ゴールデンパス・エクスプレス」は2022年11月に運行開始。軌間可変車両を使用して軌間の異なる他社路線に乗り入れ、モントルー~インターラーケンを結ぶ。

スイスMOBの「ゴールデンパス・エクスプレス」。【画像:Markus Giger/wikimedia.org/CC BY-SA 2.5 CH】

南海電鉄とMOBは2017年、姉妹協定を締結した。南海電鉄によると、MOBは最急勾配が73パーミルの山岳鉄道で、50パーミルの南海高野線・橋本~極楽寺と同じ性格を持っていることや、両社とも沿線に世界遺産があることなどの共通点があるという。

南海電鉄は「(南海とMOBの)双方の沿線が国際観光地として発展し地域活性化に貢献できるよう、MOBとのさらなる連携強化を図ってまいります」とアピールしている。

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