遠方から来た友人の提案で、開業してから長らく放置してしまっていた宇都宮ライトレールに乗車してきた。
その道すがらで途中下車して撮影を…。
ぶっつけ本番にしてはまあまあの撮れ高になったと思う。
【写真1】
240310 OM-1+M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO 1/1000 F2.8 ISO AUTO(320) AWB を編集及びリサイズ
飛山城跡にて。
鬼怒川を越える橋を目指し、HU300形が力強く駆け上がる。
その後ろには那須連山がきれいに見えた。
【写真2】
240310 OM-1+M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO 1/800 F2.8 ISO AUTO(500) AWB を編集及びリサイズ
峰にて。
こちらも国道4号線をオーバーパスで通るため、目の前には急な勾配がある。
近郊区間を走るライトレールは、すっかり地元に溶け込んだようだ。
【写真3】
240310 OM-1+M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II 1/800 F8.0 ISO AUTO(200) AWB を編集及びリサイズ
宇都宮駅東口にて。
この近くに立ってスマホを構える人が多かった。
天気に恵まれたこの日、青空の下をライトレールが出発する様子を記録。
駅前では催事が開催されており、キッチンカーが何台も止まっていて賑やかだった。
食べ物のにおいがしたが食欲は一切湧かず…その理由は後述。
所感…
この日は一日乗車券で動いたが、現金で乗車する場合は停留場に設けられた機械で整理券を受け取る。
これは目新しい試みだ。
車両側に設けるよりメンテナンスの工数を減らせるメリットがありそうだ。
昼頃から15時頃まで乗降を繰り返してお世話になったが、地元の足としての地位は確固たるものになったと感じた。
特に宇都宮駅東口~宇都宮大学陽東キャンパスの利用者数は上々で、この区間は常に立ち席の乗客がいるくらいだ。
理由は実にわかりやすく、宇都宮大学陽東キャンパス停留場の目の前には「ベルモール」というショッピングモールがあるからだ(ちなみに仕事でベルモールを訪問したことがある)。
かつては自家用車か関東バスで行くような場所だったが、ライトレールの乗客にはクルマを運転できない若年層のグループや小さなお子様を連れた家族の姿も多く、交通弱者の救済には大いに貢献していることが感じられた。
一度だけベルモールへ向かう関東バスとすれ違ったが、バスの乗客は2~3人…ほぼ空気輸送だった。
本数も倍以上あり、時間通りに走ってくれるライトレールが選ばれるのは、自明の理である。
宇都宮大学陽東キャンパス~芳賀・高根沢工業団地停留場は…その名の通り「工業団地」へ向かって走るので、日曜はガラガラ。
一方の平日は、朝夕の通勤客を支え、ラッシュ時の渋滞解消にも貢献しているという話を聞いたことがある。
車社会の悩みをライトレールが一撃で解決してくれているとしたら、よそ者であっても嬉しい話ではある。
(かつて仕事で平日の朝にこの近くも訪れたことがあるが、そりゃもう酷い渋滞だった)
使用されている車両、HU300形は内外装ともにおしゃれと言える。
製造は新潟トランシス、デザインはGK。
何箇所か存在する急勾配を、力強くぐいぐい登っていくのが印象的だ。
車内は間接照明が採用され、ドアの真上は小型のスポットライトが設けられている。
吊り革の形状が個性的。
全てのドア付近に交通ICの端末が設けられていること、半自動ドアの開閉ボタンがプラグドアに直付けされているのも気になった。
この日は開閉ボタンを使っていなかったが、走行中に押してみたら小さな音で「ピーッ」と音が鳴り、ちょっと恥ずかしかった(笑)
往路の車窓で、気になる餃子屋さんが見えた。
友人と「帰りはここの近くで下車して食べて行きましょう」ということになった。
屋号は「中華トントン」。
11時過ぎに通り過ぎときはまだオープン前の様相だった。
13時過ぎ、宇都宮ライトレールを乗り潰してきた復路の途中、峰停留場で下車する。
お店の前には長蛇の列…これは期待が高まる。
お店に入れたのは並び始めてから約40分後…着席して暫し待つ。
頼んだのは、ジャンボびっくり餃子セット(1000円)。
いや~、ホントびっくりさせられました。
桁外れの大きさの餃子(笑)
5個といっても実際には10個分のボリュームはあったのではなかろうか。
(背景に写っているボックスティッシュの大きさと比べてほしい)
スープの量もジャンボ…ご飯茶碗と同じ器に用意されてきた。しかも玉子も野菜もしっかり入って。
久々に完食が危ぶまれるほどのメガトン級ランチとなった。
とはいえ、宇都宮ライトレールもご当地グルメの餃子も十分に楽しめるプチ遠征となった。
往復は18きっぷ利用、東北本線はいずれもロザでのんびり移動した。
シメには江戸川区の銭湯「亀の湯」に久々に訪れ、アッツアツのお風呂で体を休めることができた。
東京駅で友人を見送って解散(新幹線のダイヤが乱れていたが、旅慣れた友人は臨機応変な対応で定刻通りに帰れたそうだ)。
自分もパパッと常磐線に乗って帰宅するのだった…。
(240310訪問)