相鉄・東急の直通1周年で「全線乗り放題パス」など発売 購入が困難な人も



東急電鉄と相鉄は相鉄・東急新横浜線による直通運転の開始から1周年を迎えるのを受け、3月16日から企画乗車券「東急線・相鉄 共通1日乗車券」「相鉄・東急線 共通1日乗車券」「相鉄発 東急線・東京メトロ 共通1日乗車券」を通年発売する。

東急線内を走る相鉄の車両。【撮影:草町義和】

「東急線・相鉄 共通1日乗車券」「相鉄・東急線 共通1日乗車券」は東急線と相鉄線の全線を発売当日の1日に限り自由に乗り降りできるフリーパス。発売額は大人1300円・子供520円で、東急線各駅(世田谷線・こどもの国線の各駅を除く)と相鉄線各駅の自動券売機で購入できる。

「相鉄発 東急線・東京メトロ 共通1日乗車券」は、相鉄線各駅から新横浜駅までの1往復と東急線全線・東京メトロ線全線のフリーパスをセットにしたもの。利用できるのは発売当日のみ。相鉄線内では途中下車できず、相鉄線から東急線への乗り換えは新横浜経由に限る。発売額は発駅によって異なり、大人の場合は海老名発が1840円、二俣川発が1670円。横浜駅と新横浜駅を除く相鉄線各駅で購入できる。

いずれも交通系ICカード「PASMO」に搭載するタイプのみ発売し、磁気券では発売しない。PASMOもモバイルPASMOや有効な定期券を搭載したPASMOなどには搭載できない。現在、無記名PASMOカードや定期券を搭載しない記名PASMOカードは半導体不足の影響で発売が一時中止されており、これらのカードを持っていない人は購入が困難な状況だ。

企画乗車券はPASMO搭載型になる。【画像:相鉄】

相鉄は「2023年3月18日の全線開業から1年となる相鉄・東急新横浜線の利便性を、沿線内の皆さまに広く知っていただき、ご利用いただくこと、この乗車券をきっかけとして神奈川県央部や横浜市西部から、東京都心部への新しいお出かけ機会の創出を行うことを目的に発売するものです」としている。

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