NO.3002 編成に「変わった姿」が見られ始めています、佐世保車両センター817系全7編成紹介 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 JR九州の代表的な近郊型電車でもあります817系電車は、現在直方車両センター熊本車両センター鹿児島車両センター、そして佐世保車両センターに所属しておりまして、各車両センター各地の路線によりまして運行されている事はご覧の皆様もご存知ではないかと思います。

 

 817系電車は、JR九州を代表する近郊形電車として先述のように九州内4箇所に所属しておりまして、これら電車自体はワンマン運転も可能な2両固定編成となっておりまして、特に運行区間もローカル線を中心とした所で運行されております。

 

 そんなこの817系電車も、令和4年9月改正によりまして大きな変化が見られておりまして、佐世保車両センター・熊本車両センターを中心に多くの編成が鹿児島車両センターに集められておりまして、これによりまして鹿児島車両センターの勢力も31編成62両にまで増えてもいまして、結果415系電車を全車運用離脱に至らせております。

 

 ((VK(←VN)023編成)~現在鹿児島車両センター所属、南宮崎駅撮影時、赤CT

 

 

 さて、佐世保車両センターに関しましても、令和4年9月改正前の時点では11編成22両が所属しておりまして、長崎線・佐世保線を中心とした路線で運行されておりました。しかし、西九州新幹線の武雄温泉~長崎間の開業によりまして、長崎線肥前浜駅以南が非電化となった事もありまして4編成8両が鹿児島車両センターに転属、現在はこれからご紹介しますように7編成14両にまで編成両数も減らしております。

 

 

 ここまで現状をご紹介しましたが、実は佐世保車両センターの編成におきまして「変わった姿」を見る事ができております。今回は全7編成をご紹介するとともに、「変わった姿」が見られております編成に関しましても皆様にご紹介してまいります。

 

 

 佐世保車両センターの817系電車全7編成は、全て平成13年に製造されました817系電車では最初に導入されたグループの編成でありまして、全て0番台でもあります。

 

 これら編成は、新製導入時は旧南福岡電車区(現・南福岡車両区)でありまして、長崎線・佐世保線で運行されておりました813系電車の置き換えのために導入されたものでありまして、12編成24両が導入されておりました。

 

 平成17年、所属先が旧南福岡電車区から長崎運輸センター(当時)に転属、所属表記も「北ミフ」から「崎サキ」に変更されておりましたが、平成26年に長崎車両センターの閉所に伴いまして、新たに早岐駅に設けられました佐世保車両センターに転属しておりました。

 

 そして、先述のように令和4年9月改正におきまして、所属しておりました以下画像の4編成8両が鹿児島車両センターに転属、現在は鹿児島線川内~鹿児島中央・鹿児島間、日豊線延岡~宮崎~鹿児島・鹿児島中央間、宮崎空港線南宮崎・田吉~宮崎空港間で使用されておりまして、上の画像のVG023編成のように、引き続き赤CTの編成も存在しております。尚、この転属した編成の中には佐世保所属時にロングシート改造を受けた編成も2編成ありますが、これらもいずれも鹿児島車両センターに移っております。

 

 (VN(→VK)523(←023)編成)

 

 (ロングシート改造の姿)

 

 (VN(→VK)025編成)

 

 (VN(→VK)027編成)

 

 (VN(→VK)529(←029)編成)~529編成時の画像がないため、029編成時の画像を掲載します

 

 

 令和4年9月改正以降の佐世保車両センター所属の817系電車運行区間であります。先述のように、長崎線の肥前浜駅以南が非電化されたため、運行区間も肥前浜駅までではありますし、運用も6運用まで減りましたが、それでも赤CTからわかりますように、基本は長崎線・佐世保線である事には変わりありませんが、運用によりましてかつての所属先でもあります南福岡車両区に入る運用もありまして、この運用では鹿児島線の博多~鳥栖~大牟田間熊本車両センターの車両と連結する運用も存在しております。

 

 長崎線 鳥栖~佐賀~江北~肥前浜

 佐世保線 肥前山口~武雄温泉~早岐~佐世保

 鹿児島線 博多~南福岡~鳥栖~久留米~大牟田

 

 (併結する場合もある熊本車両センターの編成との並び)

 

 長崎線・佐世保線を運行する証である赤CT

 

 (4954M博多行き)~この後鳥栖駅で熊本車両センターの編成と併結する事になります

 

 

 また、佐世保車両センター所属車の最高編成両数は4両編成であります。先述のように熊本車両センターの編成と連結する運用(2196M(鳥栖→博多間)・2325M(博多→大牟田間)・328M(大牟田→鳥栖間))がありますが、佐世保車両センター単独でも鳥栖→江北間(2883M)で4両編成での運用が存在しております。

 

 (2883M)

 

 ちなみに、かつては6両編成での運用も鳥栖→肥前山口(旧称)で存在しておりまして、朝の肥前山口駅分割列車で存在しておりました。尚、このような6両編成の姿は以前は鹿児島地区でも見られておりましたが、現在は見られなくなっておりますし、さらに以前はさらに813系電車とも併結したりしておりまして、異系列の併結列車も見られておりました。

 

 (平成26年撮影)~その下の画像が現在は熊本車両センターに所属しますVN(→VT)021編成先頭

 

 (813系電車との併結運用時)~平成22年撮影

 

 

 ここまで佐世保車両センター編成の解説をご紹介しましたが、ここからは所属車両全編成であります。ご紹介しておりますように、現在は7編成14両が所属しておりますが、車内はいずれも転換クロスシートとなっておりまして、ロングシート改造編成は姿を消しております。

 

 (VN020編成)~現在は非電化の肥前大浦駅で撮影

 

 (VN022編成)

 

 (VN024編成)

 

 (VN026編成)

 

 (VN028編成)

 

 (VN030編成)

 

 (VN031編成)

 

 

 さて、冒頭でも述べましたように、実はこの編成の中に「変わった姿」が見られております。それが行先表示でありまして、行先部分がフルカラーに変化しております。まずはこれまでの姿でありますが、導入当初からLED行先となっているものの、フロントの行先部分・路線は橙で表示されているのに対しまして、種別はの3色カラーによるものとなっておりますし、側面に関しましてはアルファベットも緑で表示されております。

 

 (前面中央)

 

 (側面)

 

 (前面全体)~右側に路線も表示

 

 (普 通と表示される場合)

 

 

 そして、こちらは行先がカラーで表示される場合であります。行先部分は最近よく見られます白色で表示されておりまして、フロントに関しましてはアルファベットの表示も見られるようになっておりまして、上の画像のようにこれまで見られなかったものも見られております。

 

 (行先部分アップ)

 

 一方、側面は種別表示がフルカラーとなっておりまして、ワンマンの場合はこれまでと同様緑での表示となっております。尚、普通は白で表示されておりまして、これは811系電車のリニューアル車に準じた形となっております。それにしても「ワン マン」と表示が一定されていないのが気になる部分でもあります・・・。

 

 

 このフルカラー化は、現時点佐世保車両センター所属車ではVG031編成のみで見られておりますし、さらに鹿児島車両センターの車両であります、上の画像にもありますVK(←VG)523編成で見られております。こちらは江北駅で収めておりました早岐行きの姿でありますが、フロントに関しましては種別路線表示はこれまでと変化がない事がお分かりいただけるのではないかと思います。

 

 (フロント部分)~種別・路線表示はそのままです

 

 (側面)~やはり「ワン マン」と表示の仕方が気になります・・・

 

 

 今回は、佐世保車両センター所属の817系電車全7編成に関しましてご紹介しましたが、令和4年9月改正前時点で11編成もいたのが7編成に減ってしまった事に関しましてはいずれ考えられる事でもありましたので仕方がない所ではあります。それでも、運行区間内で運行されている姿は区間が短くなりましても必要な存在には変わりがない分いいのではないかとも思う所ではあります。今後は、VG031編成のようにフルカラー行先に変わる編成がさらに見られるか?と言う所ではありますが、「変わった姿」が見られ始めた訳ですので、導入から23年になる今、さらに他の編成でも変化が見られる事を望みたい所ではあります。